DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

妻からの贈り物コメント2

2019-03-30 21:42:12 | 【DV加害者更生教育プログラム】
リエゾンからのコメント2

「妻の怒りと子どもへの影響を補足します。」


例えば、妊娠中の具合の悪い時、夫から「ゲーゲー吐くなよ、こっちまで気持ちが悪くなる。」と言われた妻が、夫がインフルエンザで唸っているときに、「こっちにうつさないでよ。ほんと迷惑よ。」と言い、全く関わろうとしなかったら、子どもから見た時になんと殺伐とした家に映るでしょう。リエゾンでは子どもから見た風景を大切にします。(うつらないようにする配慮と病人に対する嫌悪は別です)

交流分析の親交親密な関係に到達するためには、仕返し(復讐)はしません。

リエゾンに来た妻たちは仕返しをしなくても済むようになっていきます。なぜなら
インナーチェンジングセラピーを受けていくうちに、自分の未来の大切さがわかってくるからです。大切な自分の可能性のある未来の前に、仕返しで時間や気持ちを割いている場合ではないと感じるのです。自分の立て直し、自律が優先順位1位になるのです。夫に向いていたベクトルが自分に向くのです。夫とここで差が出てしまうことにもなります。(これはリエゾンに来ている夫婦しかわからない内容だと思います。)

子どもから見た風景を大切にするのは、私がアルコール依存症家庭で育ったせいもあります。
父はアルコールをいくら飲んでも吐いてしまう期間が定期的に起きていました。ゲーゲー吐くのに、味醂でも飲もうとしました。
この時期は会社も休み、具合が悪そうに寝ているのです。その父に母は冷たく当たっていました。当然と言えば当然なのでしょう。
小学校低学年の私には、病人を(弱っている人を)いじめているようにしか映らず、見ていてつらい気持ちになったことを思い出します。
でも、いつもは母が父から苛められているから、こんな時でしか仕返しができないのだろうと考え、辛くなる気持ちを言えませんでした。私はもうすぐ還暦になるというのに、まだその母の冷たい姿がまざまざと思い出されてしまうのです。


 今、交流分析を教えていて、子育ての大切さを実感する毎日です。暴力の世代間伝搬をどこかで断ち切らないとずっと続いてしまいます。子どもの未来を親は握っているといっても過言ではありません。
それには親の感情思考行動は、子どもは見ている、無意識にまねをしていく、言葉より確実に価値観を子どもに届けるということを親は知っていてほしいと思います。


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妻からの贈り物

2019-03-30 07:11:28 | 【DV加害者更生教育プログラム】



題名:妻からの贈り物(50代参加男性)



妻から1冊の本を渡された。
本の題は「妻のトリセツ」でした。

「あなたが家族から嫌われている理由がその本を読めば分かる。」と言われて渡されました。
その本には、リエゾンで学んだ妻との良いストロークの取り方などが書いてありました。

本に書かれていた内容で、妻が私に伝えたかった主なものは次のことだと思いました。

・妻が文句を言ってくるのは、夫を諦めていないから。(リエゾンでも言われました)
・妻の文句は過去の出来事も合せてでてくる。その時は謝罪するしかない。(リエゾンでも言われました)
・妻との会話は共感が必要。(これもリエゾンでも言われました)
・妻の怒りには理不尽なこともある。。(これはリエゾンで教わらなかった)

この本を読んで、リエゾンでは気が付かなかったことに思い当たりました。
それは、「妻の怒りには(無邪気な)理不尽なこともある。」と言うことです。

リエゾンのグループでも「妻の理不尽な怒り」が話題に上がることは有りますが、出席者がDV加害者だから、
「理不尽」=「過去のトラウマ」や「復讐」と捉えていました。

しかし、DVを受けていなかった妻にも「(無邪気な)理不尽な怒り」があることを知りました。
今までは「妻の理不尽な怒り」を「(悪意ある)復讐の怒り」と思っていましたが、違う可能性もあることに気がつきました。
今度、妻が理不尽な怒りを発したときは、復讐なのか?、トラウマか?、それとも一般の妻たちにもある
「(無邪気な)理不尽な怒り」かを観察してみたいと思っています。

一般の妻にもある「(無邪気な)理不尽な怒り」なら、もう少し気楽に受け答えが出来るように思います。

妻からは本を 早く読むように急かされ、読んだあと直ぐに感想を求めらました。
いきなりだったので、上手く言葉が見つからず、過去の謝罪と本を贈ってくてたお礼を言ったところ、
この本は息子に読ませるために、息子の妻に渡すのだと言われました。

「私はついでか・・・。」と思いましたが、この本を読ませる気持ちになっていた妻には感謝しています。





リエゾンからのコメント


 妻のトリセツとか、ちょっと引っかかるのは私だけでしょうか。取扱説明書って物についているものだと思っていたからです。
逆に夫たちは気にならないのでしょうか。例えば「夫の取扱説明書」と言われる言葉に。名は体を表すとも言いますね。
使う言葉から平等な感覚は生まれてくるものだと思うのです。奥様、家内、主人、亭主など。言葉から平等を意識していきたいと思います。

 リエゾンでは、仕返しと、フラッシュバックとを区別します。フラッシュバックが起きたら何度でも謝罪します。
本当の謝罪は相手に届き、妻の怒りのエネルギーを氷解していきます。夫が相手の気持ちに立つことができたら真の謝罪が出来るようになるでしょう。
それに比べて、仕返しは夫側に恨みの気持ちを植え付けていきます。ここから負のループに入っていくのです。
仕返しをしてきた妻にはわかると思いますが、仕返しをする時期は夫が低姿勢の時なのです。離婚を突きつけ、夫が何とか修復を願い、そんな時期に仕返しは起きます。というか、したくなるのです。もっともと言えばもっともですが、それが子どもの前で行われていることを忘れてしまいます。歯止めがきかなくなり見せつけていきます。そして自分が逆DVをしていることにも気が付かなくなるのです。
この状態は相互DVです。恨みの連鎖になっていくので、ここから脱することを妻たちに伝えていきます。
ここに穏やかな未来はないのです。パワーゲームが続くだけです。

例えば、妊娠中の具合の悪い時、夫から「ゲーゲー吐くなよ、こっちまで気持ちが悪くなる。」と言われた妻が、夫がインフルエンザで唸っているときに、「こっちにうつさないでよ。ほんと迷惑よ。」と言い、全く関わろうとしなかったら、子どもから見た時になんと殺伐とした家に映るでしょう。リエゾンでは子どもから見た風景を大切にします。(うつらないようにする配慮と病人にする嫌悪は別です)

交流分析の親交親密な関係に到達するためには、仕返し(復讐)はしません。

リエゾンに来た妻たちは仕返しをしなくても済むようになっていきます。なぜなら
インナーチェンジングセラピーを受けていくうちに、自分の未来の大切さがわかってくるからです。大切な自分の可能性のある未来の前に、仕返しで時間や気持ちを割いている場合ではないと感じるのです。自分の立て直し、自律が優先順位1位になるのです。夫に向いていたベクトルが自分に向くのです。夫とここで差が出てしまうことにもなります。(これはリエゾンに来ている夫婦しかわからない内容だと思います。)

記事に書かれていた「(無邪気な)理不尽な妻の怒り」ですか。そういえば、そんな時もありますね。リエゾンで教えるようにしていきたいと思います。

  


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虐待は家の中で行われている

2019-03-12 14:58:17 | グループ日程

30代男性スタッフから)
近年では、犯罪は家の中で行われているのではないかと言われ始めている。その一つに挙げられるのが親のこどもへの虐待である。ニュースになったものもあるが、すべての事案がニュースに取り上げられる訳ではない。だとすれば、他にも多くの家で虐待がおこなわれていると考えられるのである。


虐待をしたい親はいないだろう。しかし虐待してしまうのであれば、それは心の問題である。リエゾンちょうふでは、こうした心の問題に対するワークが準備されている。また、他者との問題の共有によって、あなたは一人ではないのだと言うことも確認できる。一人で心の問題に取り組むことは、非常に難しい。勇気を出して、リエゾンちょうふの扉をたたいてみませんか。




リエゾンからのコメント
虐待関連の中に、「神話」というものがあります。
 神話には様々ありますが、一つに虐待を受けた子どもが虐待をする大人になる、というものがあります。
交流分析の観点からいうと、虐待をする大人になるというのはおよそ正しいことになります。
なぜなら、子どもはモデリングを(大人の行動の真似、取り入れ)する存在だからです。

ではなぜ「神話」というのか。それは、必ずというわけではなく、ある体験をした子どもは虐待をする大人にならなかったという
調査があるからです。ある体験とは、子ども時代に苦しい胸の内をだれか大人に話せたかどうかだそうです。
交流分析でいうなら、話すことによる、感情消化と思われます。感情消化ができていたら、虐待を大人になるまで持ち越さずに済むということです。それがもしなかったら、モデリングによる取り入れは発揮されるでしょう。
禁止令でいうなら、重要であるな、正気であるな、自分を大切にするな、存在するな、など考えてもきりがありません。

DV加害者更生プログラムを実施していて感じることは、DVをする男性たちはおおよそ子ども時代に大人からの過度な支配を受けています。
それは、身体的虐待のようにわかりやすいものだけではなく、精神的虐待のように、子ども側がつらいと感じていて、大人がそこに気が付いていない場合もあります。一言でまとめるなら、自由を奪われていて自己の存在意義が失われているという感じでしょうか。
社会の問題として、どんな支配が大人になった時にDVとして表れていくのか、子どもへの虐待として表れていくのか、早急に子育て世代に伝えなければいけないと危機感を持ちます。
DVをしなくなる男性になるまで、1か月2か月の話ではありません。個人差はありますが、時間を有します。
切に予防教育を願います。


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地球の裏側から

2019-03-12 14:04:34 | 【DV加害者更生教育プログラム】

50代参加男性Hさん


中島さんが、ブログに今月のリエゾンの予定を書いた時のことです。
月の後半で日付と曜日に不一致がありました。
そのことをメールで伝えたら、私と同様に何名かのメンバーから間違いを指摘するメールがあったそうです。
その中には、地球の裏側に転勤になった方も含まれていたそうです。
遠いところに転勤になっても、リエゾンのメンバーのことを思ってくれていることが分かり感激しました。

出張で戻ってきた時にはグループに参加してね。待っているから。
そのように強く思いました。


リエゾンからのコメント

遠くの外国いるメンバーから、「中島さん、予定表間違ってるよ。日付と曜日が合ってない。」とメールをいただき、外国からみんなのこと見守っているんだなぁ、と感じ温かい気持ちになります。

皆さんはエンカウンターグループと聞くと、なんだろう?と思われることでしょう。

私が学んできた「桜楓会」というカウンセラー養成講座でのエンカウンターグループは、私の心の中に何か人との繋がりを感じさせ、根付かせた土台になったように思います。
エンカウンターグループ、それは「人は繋がっている」ことを学ぶ場です。
「本音の気持ちを伝える」場です。」「相手を思う、共感する」場です。パートナーとの関係を向上させるための練習の場です。

グループに参加して、どんどん練習しましょう。
男性たちは気持ちを伝えるのが苦手な人が多いように思います。練習あるのみです。
そして妻と親交親密な関係性をぜひ持ってほしいと思っています。





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卒業の基準

2019-03-05 20:10:17 | 【DV加害者更生教育プログラム】

50代参加男性Hさん

卒業の基準
リエゾン通い始めた時に卒業の基準は、「パートナーが卒業を認めたとき。」パートナーと連絡が取れないときは「中島さんが卒業を認めたとき。」と伺いました。
リエゾンに参加される方は、パートナーとの関係改善のために自ら入ってくる方と、パートナーに言われて渋々参加される方で、目的はパートナーとの別居の解消や関係改善で、卒業は二の次だと思います。
今までに卒業された方を見ると、関係改善を達成された方と別離した方になりますが、関係改善された方の多くはパートナーもリエゾンに通っていました。それは交流分析を基にしたリエゾンのDV加害者更生プログラムの特徴だと思っています。
パートナーと離別になった方でも卒業した方はいます。その方々は新しいパートナーを見つけ穏やかな関係を築いています。
それらのことから、親しい人たちと穏やかで信頼が持てる関係を築ける力を得ることが卒業の基準だと理解できました。

交流分析で、パートナーとのストロークの取り方を学問的に理解する。
グループエンカウンターで、傾聴や相手の気持ちに寄り添う力を付ける。
インナーチェンジングセラピーで、子供の頃の不幸な経験に囚われた状態から解放される。

これらを組合せて学ぶことで、親しい人たちと穏やかな信頼関係を持てる様になると理解しています。



リエゾンからのコメント


 リエゾンの卒業はかなり厳しい基準です。
 ついこの前までDVをしていた人にそんなことあり得ないでしょ、と思われる基準かもしれません。でもその基準をクリアできるのです。なぜそれが可能かというと、記事にも書かれているように、リエゾンは交流分析を基本としたDV加害者更生教育プログラムだからです。「ブログを見ても信じられなかったけど、本当だったのですね。」と良く言われる言葉です。
本気で改善を考えるなら、リエゾンに来てください。これは自信を持って言えます。

  交流分析で、パートナーとのストロークの取り方を学問的に理解する。
 全てはストロークの出し方受け取り方があなたの生き方になっています。いわゆる人生脚本というものです。理論で脚本の意味を学び、理解することは、お互いの理解に繋がります。そして夫婦間のストロークのやり取りは、交流分析のジャンルの一つである「心理ゲーム」というものになっています。ゲームの事例はグループで学びますが、理論でゲームも学びます。これはパートナーだけでなく、他者との交流に大変役に立ちます。
 
グループエンカウンターで、傾聴や相手の気持ちに寄り添う力を付ける。
 更生的グループエンカウンターは国分康孝先生が普及に力を注いできました。教育の現場では周知のことですが、一般においてエンカウンターは知られていません。教育の現場で使われる「エンカウンター」ですが、それは何故でしょう。先生たちは子どもたちに「自己開示力」と「他者への共感力」を身に着けて欲しいからに他なりません。決めつけてはいけないのですが、日本の男性たちは、妻への共感ができないように感じます。共感する対象でないというか…グループは男性のために用意しています。被害者であっても加害者であっても女性グループはリエゾンにはありません。

インナーチェンジングセラピーで、子供の頃の不幸な経験に囚われた状態から解放される。
エリックバーンは交流分析を広めた創始者ですが、当初教えていたことを訂正しています。それは、禁止令は「変えられない」から「変えられる」に変わったことです。どう変えるのかというとグールディング夫妻が提唱した再決断療法という方法を使います。リエゾンでは再決断療法をもっと効果的にした倉成央先生のインナーチェンジングセラピーを使います。禁止令は自分を縛る囚われでもあります。個人面談でその囚われに気づきインナーチェンジングセラピーで自分の人生脚本を変えていきます。妻たちや、DV被害者、親子問題で悩んでいる方にはこのインナーチェンジングセラピーで脚本を変えることにより自由で楽に生きられる自分になってもらっています。

このような心理療法や、理論を組み合わせることにより卒業に至る人が出てきて当然なのです。もちろん交流分析で大切な「自発性」、つまり「やる気」は最後まで必要なことは言うまでもありません。諦めずに改善を目標とし、努力を続けていく人に道は開けていくのです。夫婦2人で来ることが改善には近道になります。


卒業の基準はパートナーがOKを出した時です。OKを出すということは安心な状態を感じられた時になります。
ただこの安心な状態が曲者でして、妻がインナーチェンジングセラピーを受けていないと、いつまでたっても安心な状態はやってきません。なぜなら男性の眉間に寄せる皺まで恐怖の対象となるからです。誰でも感情は顔に出ます。無表情でいることは不可能です。
それ故に被害者にも来てもらいたいと思っています。DVをしなくなることと、顔に表情が出ることの区別がつくようになるでしょう。








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