続)10年後、更にその先を考えて60代Hさん)
最近、リエゾンから数名の方が卒業していきました。
それらの方々は、ご家族とは離別になりましたがDV加害者更生プログラムを終了して卒業となりました。 リエゾンに通っていたときは家族との離別を避けるために必死の努力をされていました。 お子さんに会うことができず涙を流されていた時もありました。 しかし、元のパートナーに努力は認められず離別になりました。 本当に残念な結果です。
でも、彼らは10年後や更にその先を考えて、次のステップに踏み出していきました。 新たに出会った相手からは、「貴方は本当にDVをしていたの? そのようには思えない。」と言われたそうです。
卒業した皆が同様の評価を受けているようです。 一度に数名の方が卒業されるのは寂しいです。 でも、今までリエゾンで使っていた貴重な休日の時間を、新たなパートナーや家族のために使ってもらいたいと思っています。 残った者の希望になる報告を楽しみにしています。
リエゾンからのコメント
本当に卒業生が出ることは嬉しくもあり、寂しくもあり、ですね。
でもまた社会に一人、また一人と、自分の人生を大事に思える人が旅立っていくのですから、背中を押して、エールを送りたいと思います。
良かったですね。
元妻とは別れることになったとしても、これで人生が終わったわけではありません。あなた達が交流分析を学び、自分の過ちを心から反省し改善してきたことは、これからの長い人生において宝物になることでしょう。決して無駄ではないのです。
新たな家庭を持つこともあるでしょう。その時に気が付くのです。「元妻に優しくできなかったな。」と。
その気持ちは忘れないで大切に持っていてください。
そして今の新しい家庭に同じ失敗をしないことです。
子ども達に本当に安心な家庭を与えてあげてください。
それがリエゾンで身に着いた最大の学びなのですから。