報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

新聞を売る

2005年08月31日 18時56分30秒 | 写真:アフガニスタン
新聞を売る : カブール

通りで働く、このくらいの年頃の子供は、
けっこう達者な英語をしゃべる。
「達者」というのは、
正確で語彙力があるという意味ではない。
僕は、頭の中で考えながらでないと英語が出てこない。
子供たちは、考えずに普通にしゃべっている。
この差は大きい。

学校では、英語教育も行われているが、
三部制なので授業時間はとても少ない。
彼は、車で移動する外国人に新聞を売りながら、
身につけたのだろう。
彼らの吸取り紙のような吸収力は、
この国で生きていくために自然に備わった能力なのかも知れない。

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3 コメント

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Unknown (maki)
2005-09-02 01:10:04
この記事を見て、パキスタンに住む友人から以前聞いた言葉を思い出しました。

「自国で生きていくのが難しい国では、生き抜く力と知恵と教養を身につけなければいけないので、自然とそうなる。」と、まさにそう言っていました。

吸収力、子供は特に早いです。

私もそのパワーが今欲しいものです(笑)

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Unknown (タリバンファン)
2005-09-02 02:41:58
<maki>様



>自国で生きていくのが難しい国・・・



自国で生きて しあわせ、だと、感じられる

国、世界に なって欲しい。



>吸収力、、、



それは、確かに。

子供達のそういう、素晴らしい面を

 活かせる社会でありたいものですね。



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子供時代 (中司)
2005-09-02 13:19:27
いまのアフガニスタンでは英語の能力とお金が比例しています。それだけとは言えないですが、かなり関係しています。雇用と言えば国連機関やNGO、外国企業、そして米軍などの英語を共通語としている機関です。英語の話せない人は、こうした機関で雑用につくことさえ難しいでしょう。子供たちは自然に一番必要なものから身につけていくのだと思います。



英語だけでなく、大人と渡り合う術も身につけています。「オレはもう大人だ」という意識を持っている子供が多いように思います。早く大人にならなければ、生きていけない。そんな環境です。伝統的文化的に、結婚年齢も早い国なので、まわりも子供扱いしないというのもあると思いますが、現在の状況はそういう風土にさらに拍車をかけていると思います。いまのアフガニスタンでは、子供時代がとても短いのでは、と感じます。
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