イラク国民議会選の茶番
本日、イラクで国民議会選の投票が行われた。
日本のメディアは「独裁体制から脱したイラクは、自由選挙に基づく民主的な国造りへ一歩を踏み出した」と伝えている。
「自由選挙」?
「民主的な国造り」?
日本のメディアにとっては、誰が当選するかが最初から決まっている選挙を「自由選挙」と呼び、アメリカの利益を最優先する議会を「民主的」と呼ぶようだ。
日本のメディアは、単独覇権国アメリカにゴマをする以外に何の能もない存在だ。いまさら、怒る気にもならない。こんな報道を平気でたれ流すメディアは、いつか歴史の制裁を受けなければならないだろう。
イラクに先立って昨年10月にアフガニスタンでも「自由選挙」が行われ、ハミド・カルザイがアフガニスタンの大統領に就任した。このハミド・カルザイという人物は、アメリカの石油メジャー・ユノカル社の最高顧問を務めていた人物だ。
ユノカル社は、カスピ海の石油をアフガニスタン経由でアラビア海へ送るパイプライン敷設計画を立て、タリバーン政権と交渉をおこなっていた。このときの交渉役がハミド・カルザイだ。当時アメリカ政府はタリバーン政権に最恵国待遇を与えていた。
しかしタリバーン政権は、このパイプライン計画を拒絶した。その後アフガニスタン戦争によってタリバーンは、アメリカによって地上から抹殺された。替わってユノカル社顧問のハミド・カルザイがアメリカ占領下の暫定行政機構議長に据えられた。議長時代早くもカルザイは、パキスタン政府とパイプライン敷設に関する調印を行っている。
そして、昨年の「自由選挙」によってハミド・カルザイはめでたくアフガニスタン大統領になった。実によくできた話だ。
アフガニスタンの例が物語っているように、アメリカ占領下で行われる「自由選挙」とは、アメリカの利益に都合のよい人物を「自由に選んでよい」という意味である。
こんな茶番が、この21世紀に我々の目の前で堂々と行われているとは・・・。
本日、イラクで国民議会選の投票が行われた。
日本のメディアは「独裁体制から脱したイラクは、自由選挙に基づく民主的な国造りへ一歩を踏み出した」と伝えている。
「自由選挙」?
「民主的な国造り」?
日本のメディアにとっては、誰が当選するかが最初から決まっている選挙を「自由選挙」と呼び、アメリカの利益を最優先する議会を「民主的」と呼ぶようだ。
日本のメディアは、単独覇権国アメリカにゴマをする以外に何の能もない存在だ。いまさら、怒る気にもならない。こんな報道を平気でたれ流すメディアは、いつか歴史の制裁を受けなければならないだろう。
イラクに先立って昨年10月にアフガニスタンでも「自由選挙」が行われ、ハミド・カルザイがアフガニスタンの大統領に就任した。このハミド・カルザイという人物は、アメリカの石油メジャー・ユノカル社の最高顧問を務めていた人物だ。
ユノカル社は、カスピ海の石油をアフガニスタン経由でアラビア海へ送るパイプライン敷設計画を立て、タリバーン政権と交渉をおこなっていた。このときの交渉役がハミド・カルザイだ。当時アメリカ政府はタリバーン政権に最恵国待遇を与えていた。
しかしタリバーン政権は、このパイプライン計画を拒絶した。その後アフガニスタン戦争によってタリバーンは、アメリカによって地上から抹殺された。替わってユノカル社顧問のハミド・カルザイがアメリカ占領下の暫定行政機構議長に据えられた。議長時代早くもカルザイは、パキスタン政府とパイプライン敷設に関する調印を行っている。
そして、昨年の「自由選挙」によってハミド・カルザイはめでたくアフガニスタン大統領になった。実によくできた話だ。
アフガニスタンの例が物語っているように、アメリカ占領下で行われる「自由選挙」とは、アメリカの利益に都合のよい人物を「自由に選んでよい」という意味である。
こんな茶番が、この21世紀に我々の目の前で堂々と行われているとは・・・。