報道写真家から

我々が信じてきた世界の姿は、本当の世界の実像なのか

記述の難しさ

2006年04月14日 21時10分10秒 | 軽い読み物
この一週間ほどの間に、ドルの話しから始まり、IMFと世界銀行、そして多国籍企業と国際金融資本へと話しが進んできたが、最初から何を書くか決めていたわけではなく、これを書いたら、これも書いておきたい、という感じで進んできた。少し統一感がなかったかもしれない。

また、あまりこと細かく記述せず、全体像だけを描くようにした。論証・検証の部分はほとんど省いている。ブログという媒体はもともと時系列の日記として始まったので、連続ものはあとさきが逆になっていく。分割して論述するのにはあまり適していない。そこがかねてからの悩みだ。

一回に書く分量も、パソコンの画面内に納まるのが理想だ。実際は、はみ出るが、最長でも二画面分が限界だろう。それ以上になると読んでもらえるかはあやしい。ここにブログで記述することの限界があるかもしれない。雑誌や本のような分量はとても読めない。ページをくるのとスクロールとはかなり違う。PDFファイルなどはかなり厄介だ。

今回、時系列と文字分量という制約の中で、戦後60年の流れをたった一週間ほどで描いてきた。補足事項はすべて剥ぎ取ったため、おそらく説得力としては弱いと思う。読み方によっては荒唐無稽なヨタ話ともとれるかもしれない。

記述の緻密さをとるか、解りやすさをとるか。パソコンの画面の中で両立は不可能だと感じている。こと細かく記述しても、最後まで読んでもらえなければ意味がない。過去に書いたものの中には、自分で読んでいても長くて厭になるものがある。やはり、解りやすさの方が大切だ。

受け入れてもらえるか、もらえないか、博打のような書き方とも言えなくもない。でも、読んでもらえないよりはずっといいだろう。

ブログの可能性には大いに期待しているが、限界も理解した上で利用していきたいと思う。

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10 コメント

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Unknown (ももちぃ)
2006-04-15 00:09:20
解りやすい解りにくい、好き嫌いで分かれる問題でもありますよね。



難しいところなんですね。
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ももちぃさんへ (中司)
2006-04-15 01:19:04
情報量を期待されている方には、僕の書くものは物足りないと思います。

また、懐疑的な方は内容に納得できないでしょう。

いろいろな読み方があって当然なので、自分で最良と思う書き方をするしかないですね。

あとは、読者にゆだねます。
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Unknown (ももちぃ)
2006-04-15 01:49:36
前の主人は京都で教師をしています。

そこは組合活動もかなり活発でした。

新聞を購読していたんですがすごくよいことは書いてあるんです。

読んでいると本当に日本の将来を今の政治家にまかせておけない気持ちになったし、なんて世の中は不条理なことばかりなんだろうって思うんです。

中司さんの今日のブログを見て、たんたんとされているのは表だけで、中司さんの心の中ではすごくもどかしさを感じてらっしゃるのかなって思ったんですが・・・。
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ももちぃさんへ (中司)
2006-04-15 13:32:44
常に、もどかしさの中で生きております。

世界で行われていることが、すべて芝居に見えてしまいます。

実際、すべては芝居と言ってもいいと思います。

ただ、この芝居の舞台は、実際の現実世界です。

物語はリアルタイムで進行しています。

そして世界中の人が参加しています。

もちろん、われわれも。

”これはすべて芝居なんだぁ”

と僕は言います。

でも、誰も自分が芝居の構成員だとは思っていません。

僕が描いていることの方が、非現実のSFのように見えます。

とても、もどかしいです。
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初めてコメントします。 (キリク)
2006-04-15 17:00:29
こんにちは!中司さんの日記、毎回読ませていただいております。とっても勉強になっています。



分かりやすさ、量を問わず、これからも思っていることを書いていただきたいと思っています。私にとっては、とても参考になる事柄だからです。



本当に世の中不条理すぎて、何もかも嫌になってしまうことが多々あります。でも、それでも生きていかねばなりません。



目の前にあることをこなして、日々を乗り越えていかねばなりません・・・ふと世界を見渡すと、信じられないような不幸があって、でもそれを自分ではどうすることも出来なくて・・・無力です。悔しいです。。



でも現実に目を向けることだけはしていきたいと思っています。そこから出来ることを探っていきたいです。



稚拙な文章ですみません。

とにかく今、そんな風に思っています。
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ならず者の象 (laーchouette)
2006-04-15 17:08:09
大体オスで群れから追い出されて

気儘に徘徊してたびたび大損害を与えている



芝居も演じてこそ芝居です

嵌ってしまっては芝居ではないですね

真価をいつ発揮するのだ・・ならず者の象は・・

というところでしょうか・・。笑い
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キリクさんへ (中司)
2006-04-15 22:19:00
コメントありがとうございます。



ご参考になるものが書けているとしたら、とてもうれしく思います。

自分に何ができるのか。

多くの方が同じ思いなのだと思います。

僕自身がそうです。

でも、いまは何もできないと思っています。

いつも答えが用意されているとは限らないです。

性急に答えを求めると、かえって判断を誤るように思います。

あるいは、ただ単に疲れて放棄してしまうか。

まず、自分の人生を生きることが大切だと思っています。

僕も、悩める平凡な一市民です。
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laーchouetteさんへ (中司)
2006-04-15 22:20:43
ならず者の象は、いまだ見たことがないですが、

ケニアの国立公園で、オスの象に威嚇されたことはあります。

小象の生まれる季節だったので、

群れを守るオスはかなり神経質になっていたようです。

それを知らずに近づいてしまいました。

ボス象は、耳を立ててじっとこちらを睨んでいました。

遠く離れた丘の上で、

公園管理官がライフルを構えてボス象を狙っていたことを、あとで知りました。

「あと3メートル近づいていたら、象は襲ってきたよ」
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クライド・プレストウィツ氏の著書 ( laーchouette)
2006-04-15 22:56:52
ならず者国家

この題名は動物学で言うならず者象を意味しています

最近の日記を拝見していて貴方ならこの本を読んでいらっしゃると勝手に想像しての書き込みでした。

ご気分を害されたご様子お許し願います。

当方の今日の書き込み削除されて結構です。

失礼いたしました。
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laーchouetteさんへ (中司)
2006-04-16 00:55:05
コメントの記載で気分を害するようなことは決してありませんので、お気になさらないでください。

こちらこそ、ケニアの話しなどを持ち出しまして失礼いたしました。特に何の意味もない話しなんです。象といえばそれしか思い浮かばなかったもので。



クライド・プレストウィツ氏の著書は不勉強で読んでおりませんでした。インドや中国の躍進にはめざましいものがあり、脅威論もあちこちで見受けられますが、ドルの権威を脅かすかは難しいところだと思います。

ただ、実物経済を空洞化させ、マネーゲームを奨励する日本にとっては、ほんものの脅威だと思います。



これからもよろしくお願いいたします。
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