電影フリークス ~映画のブログ~

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廣東鐵橋三

2011-03-02 00:01:09 | 七十年代作品【1979】

     グアンドンティエチャオサン
原題   廣東鐵橋三        Cantonen Iron Kung Fu

公開日 1979/2/15(木)      超力影業公司 作品
                1,020,687HK$ 1979年度第49位
スタッフ&キャスト

監督 李超(リー・ チウ)

出演 梁家仁(レオン・カーヤン)
   高飛(コー・フェイ)
   王鍾(ウォン・チャン)
   丁華寵(ティン・ワーチョン)


解説

主に70年代にショウブラザースで俳優として活躍し、その後は武術指導、監督、そしてプロデューサーと映画人街道を突き進んだリー・チウが「必殺のダブルドラゴン」(80)とほぼ同時期に監督した作品で、主演のレオン・カーヤン(「激突!キング・オブ・カンフー」)が広東十虎の一人で伝説の武術家・鐵橋三の若き日を演じている。鐵橋三は本名を梁坤といい、鐵線拳の使い手だった。この映画が製作された79年頃はちょっとした鐵橋三ブームが訪れており、映画の題材として鐵橋三を使うケースが比較的多く、『洪拳大師』(79年版)『痲瘋怪拳』などに登場している。 

ストーリー
舞台は広東の河口にある町。萬金運輸で働く日雇い労働者、阿坤こと鉄橋三(梁家仁)は人々から三哥と呼ばれ親しまれていた。今日は仲間の一人で海發商店の巨漢・大力勇(胖三)と力比べをして得意の呼吸法で勝利してみせた。阿坤に賭けた同じ商店の正英が勝ち、弟分の鉄蛋(丁華寵)は賭けに負けてしまった。鉄蛋が騒いで逃げていると、野菜売りの阿義(李超)に衝突。鉄蛋に代わり阿坤が阿義と手合わせするが決着せず、今度は鉄蛋が仲を取り持って二人に言う。「タイプの違う2人の武芸者がいる。そこで腕前を見せてみな」。2人はその話に乗って腕を披露し武芸者を翻弄。意気投合した2人はそれ以来仲良くなった。阿坤たちが酒を飲んでいると肉屋の豬肉榮(荊國忠)もやって来て一緒に騒ぐ。突然、人相の悪い凄腕の男・趙洞(馬金谷)が店に現れた。邱萬金という男をを探しているという。萬金運輸のボスの事だが、それを聞くと立ち去った。鉄蛋は奴等の行動や萬金が5年も顔を見せない事を不審に思う。すると、林大爺こと海發商店の主・林大海(王侠)と番頭が店に来る。阿坤は店を手伝って欲しいと言われるが、今の収入や仲間を捨てられぬと断った。次の日、阿坤たちの前に謎の男・葉財(王鍾)が仕事を求め顔を出した。阿坤は海發商店へ行くといいと助言する。一方、趙洞の影のボスは悪事をし始めていた。通行料を徴収すれば大儲け出来るが林大海がいると邪魔になると言って暗殺を企てる。また、金軒という人物を炙り出すため生死台を設け、挑戦者を待った。血気盛んな阿義は生死台に上がるが、趙洞に強打され重傷を負い動けない状態に。それを知った阿坤は大爺を振り切って生死台へ行ってしまう。大爺が止めに入るが、その間に阿義が息を引き取った。阿坤は阿義の死で大爺から洪拳を習う決意をするのだった。若旦那の趙子龍(李登財)が一人生死台に上がっていると葉財が参戦。子龍の鶏拳は葉財の相手ではなかった。その出来事を話すと影のボスの怒りが爆発。その夜、大力勇と正英が殺されてしまう。次の日、番頭の林富が趙家を尋ねると、金軒が海發商店にいるのでは?と疑われる。しかし林富は葉財という男が働いているが金軒という名前は知らなかった。その林富を尾行していた鉄蛋は趙洞に見つかり殺される。夜、趙洞に唆された林富は林大海に毒入りの茶を飲ませ趙洞を呼びつけ殺してしまう。師匠・林大海の死を知った阿坤は趙洞を倒す。そして憎き趙洞を倒した阿坤を皆が”鉄橋三”と呼ぶようになっていた。阿坤は復讐の為、洪拳の修行に励む。名の知れた”神補”こと金軒も行動を開始する。ついに姿を現した邱萬金(高飛)は葉財、即ち金軒が6年間追い続けていた悪党だった・・・。。

 

 


今回、悪役の馬金谷がかなり目立っていました。しかし、ボスのコーフェイがなかなか顔を見せなかったりバトルもしないのでまだかまだかと先を急ぎたくなりますねー(笑)。展開は主人公の仲間たちがいとも簡単に殺されてしまうのです。これは安易でちょっといただけなかったかな?

ウォン・チャンVS高飛なんて珍しい対戦もあったりしてこれは良かった!今回のウォン・チャンの役は神補。補頭もそうだと思いますが、つまり捕り物の長のことで、補頭などは邵氏の武侠片などでも頻繁に出てきますね。すぐに思いつくのが『萬人斬』でしょうか。ウォンチャンは補頭とか警察が向いているタイプだと思う。


 
これは『廣東鐵橋三』のスチール写真のある資料でありますが、とにかく梁家仁が凛々しく別人のように見えた。この資料では『廣東鐵橋三』が梁家仁作品の筆頭に挙がっている。海外では『癲螳螂』にも人気があったが、この『廣東鐵橋三』も中国語圏では人気があったのかも知れない。今回の見せ場、梁家仁VS高飛はとてもいい。私が梁家仁をはじめて見たのは多分、「スリーピングモンキー睡拳」になります。○○拳という名前なのでジャッキーではないものの、その他の拳シリーズの1本になりますね。この「睡拳」もリストを見れば79年製作ということで当時のテレビ放映以来ちゃんと見ていないですが、久しぶりに見てみて是非感想などを書いてみたいと思います。

 

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