秘書検定 23*『立ち居振る舞い』 (5)座り方・1級

2014-05-02 | 秘書検定
 前回の「準1級」に続きまして、今日は「1級」についてお話しいたします。

基本的な事は「準1級」と同じですが、面接試験の流れが異なりますので、順を追ってご説明いたしましょう。


【1級】受験者2名 座る回数3回

1 面接室に一歩入って立ち止まり、「失礼いたします」と述べて会釈をし、荷物を置いて面接官の前に進みます。

2 《自己紹介と挨拶》 二人揃ったら、面接番号の若い方から述べて30度の敬礼をします。

 「○番 ○○ ○○と申します。 どうぞよろしくお願いいたします」

  [男性] ズボンの脇の縫い目に指を真っ直ぐ揃え、指先が丸くならないよう気をつけましょう。

  [女性] 手を体の前で重ね、親指は隠し、4本の指はピンと伸ばしましょう。

3 「お二人ともお座りください」と言われたら椅子に向かって歩き、面接官に近い方の椅子から、

  面接番号順に座りますが、座る前に面接官の方に向き直り、「失礼いたします」と言って会釈をします。
(1回目の着席)

  このときの「失礼いたします」は自分に聞こえる程度の大きさで構いませんが、必ず言いましょう。

4 面接官の方に向いている体を、一旦正面に向き直り、姿勢を整えてから静かに腰を下ろします。

  ① 片脚を椅子の前に移動する ② もう片方の脚を引き寄せる ③ 女性はスカートの後ろを整えて座る
  
   NG:椅子をつかんで動かす ガタガタ音を立てる ドカッと座る 何度も座り直す

5 背中と椅子の背もたれの間を少し空け、背もたれに寄り掛からず、背筋を伸ばします。

 [男性] 脚は肩幅に開き、膝から下は垂直に、手は太ももの上で軽く握ります。       

      NG:脚を開き過ぎる 脚を前に投げ出す 手が落ち着きなく動く

 [女性] 膝を揃え、脚は床と垂直に、手は立ち姿と同じ形で太ももの上に置きます。       

      NG:膝が開く 脚を斜めに流す 脚を前に出す 脚を後ろに引く 手が脚の間に入る


6 《報告》 面接官から、「では、○番の方からどうぞ」と呼ばれたら、「はい」と返事をして、

       上司役の面接官の斜め1.5メートルまで進んで立ち止まり、報告を行ないます。


7 報告が終わると「どうぞお戻りください」と言われますので、

  「失礼いたします」と言って、会釈をしてから席に戻ります。
(2回目の着席)  

 最初の人が終わったら「では、○番の方どうぞ」と呼ばれますので、次の人も同様に行ないます。

8 《応対》 面接官から、「では、○番の方からどうぞ」と呼ばれたら、「はい」と返事をして、

       来客役の面接官から1.5メートルほど離れた位置に立ち、応対を行ないます。


  ロールプレイングは、途中で打ち切られることが多いようです。
 
  「はい、ここまでにいたします」と言われたら、「失礼いたしました」と言って会釈をして席に戻ります。(3回目の着席) 

  次の受験者も同様に応対を行ない、席に戻ります。

  この後、面接官から審査についてお話を伺ったり、アドバイスを受けるために前に進みますが、

  席に戻ることはなく、アドバイスシートを受け取ったら荷物を持って退室します。


 さて、準1級とは、歩く距離も座る回数も異なることにお気づきでしょう。

歩くたびに、そして座るたびに、徐々に緊張感が薄らいで振る舞いが粗雑にならないよう、

「立ち方と手の位置」「歩き方」そして「座り方」は、繰り返し練習してきちんと身につけましょう。
 

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