秘書検定 88*第124回 秘書検定 初めて3級を受験なさる方へ その4

2021-06-10 | 秘書検定
 秘書検定3級の筆記試験は全部で35問あります。

そのほとんどは5つの選択肢から「適当」または「不適当」を選ぶ問題ですが、

問31を終えてページをめくりますと、問32はほぼ一面にイラストが描かれていて、

ここから先は記述問題となり、実際に数字や語句、文を書いてゆきます。

3級の場合、文と言っても1行ずつくらいですので慌てることなく、

採点なさる方が読みやすいよう、丁寧な字 を心掛けましょう。

そして、もうひとつ気に掛けていただきたいのが句読点。

このブログのように普通の文章では、読点「、」 句点「。」と書きますが、

「集中講義」「クイックマスター」「実問題集」などをご覧になってお気づきのように、

秘書検定における読点は「 , 」です。

ただし・・・

縦書きの文書における読点は「、」です。
読点の「、」「 , 」に関わらず、縦書き横書きとも句点は「。」です。
招待状や挨拶状などの社交文書では一般的に句読点を用いません。
   あけまして , おめでとうございます。
   あけましておめでとうございます

「、」と書いて得点に影響があるかどうかは分かりませんが、

上の級や「ビジネス文書検定」を目指すなら、この機会に「 , 」と書いてみませんか?


 問32では秘書A(第120回までは「秘書A子」)の行動が問われます。

まず、問題文をよく読み、イラスト全体を見て不適切な点を探しましょう。

① 来客や上司などに対する不適切な行動 
② ではどうすればよいか 

たとえば・・・

秘書Aが前方を向き客を案内するイラスト
① 客を案内する秘書Aが , 前を向いて歩いている。
② 客の斜め前を歩き , 客を気に掛けながら案内する。  
  
濡れた傘を手にした客を秘書Aが案内するイラスト
① 客が濡れた傘を持っているのに , Aは何もしていない。
② 傘を預かってから案内する。

階段の下に居る客の質問に階段の上から答える秘書Aのイラスト
① Aが階段の上で , 来客の質問に答えている。
② 客の居る所まで階段を下りて答えるのがよい。

いずれも「秘書Aの不適切な行動」が問われていますので、文の主語は秘書Aです。

確かにイラストには、眉間にシワを寄せる上司や戸惑う客が描かれていますが、

「濡れた傘を持って客が困っている」など、他の人を主語にしないようにしましょう。


 「秘書検定」は配点が公表されていませんので、模範解答で自己採点しても、

「理論領域」と「実技領域」が60%を超えているかどうか分かりにくいものです。

ただ、記述問題は知識や気遣い、文章力が表れる問題であることは間違いありません。

苦手意識を持たず、点を取りに行く気構えで臨みたいものです。


   
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