野生動物救護のための普及啓発活動の一環として進めていた
絵本[にゃ~ちゃんの冒険]が、サントリー世界愛鳥基金からの
助成金を受け、やっと出来上がりました。
人間との共存の中で傷つく野生動物(野鳥)、原因は多々あるのだけど
令和3年度の野鳥の保護原因データでも、第2位が、<猫による被害>でした。
(因みに、1位は、窓ガラスなどへの衝突)
過去に遡っても、同じような結果が見られます。
生まれながらにハンターの能力を持つ猫、人と生活していても
空腹だからではなく、本能として狩を行ってしまうのです。
そして、猫の鋭い爪で傷ついた野鳥は、保護されても、傷は深く、
回復力、治癒力は極端に低く、命を落としてしまいます。
また、野鳥にとって脅威である猫も、外での生活は過酷なものです。
飢え、乾き、寒さ、暑さなどの他にも、交通事故などの危険性・・・
最近では、心無い人間による虐待も多々報告されています。
私達は、野生動物救護活動の一環として、野鳥を守るだけでなく
猫を守るためにも、猫の室内飼いを提唱してきました。
実は、この活動、17年前に、まだ救護の会が、任意団体として歩き出した頃
この問題を取り上げ、パンフの製作をしたのです。
でも、当時はスタッフも少なく、資金も無く、パンフが精いっぱいだった。
で、いつか、絵本として出したい、と温めてきた企画。
当時から関わっているスタッフは、感無量です
出来上がった絵本は、動物病院をはじめ、環境教育機関などに
無料配布します。
あ、図書館にも、でも、部数に限りがあるので地域は絞られてしまうけど
と同時に、パネルとチラシも作成し、普及啓発活動のイベントなどでの
展示も行っていきます。
手始めが、保全センターの<ブナ森展示コーナー>で、3ヶ月間展示されます。
一昨年の「野鳥の羽根標本」に続く、第2弾、やっと完成です。
まだ報告書などの面倒くさい仕事が残ってるけど、一段落かな。
で、次は、何やろう? 何作ろう?
色んな意見が出てるので、話し合い、検討し、資金調達し、と
動き出してますよ