ライラと仲間たち

いろいろな生き物と暮らす楽しくて大騒ぎな日記です。

傷病鳥獣受け入れ再開

2023-10-12 | 野生動物救護

あの悪夢のような鳥インフルエンザによる全保護鳥獣殺処分から1年、

10月11日より、ようやく傷病鳥獣受け入れが再開されました。

正確には哺乳類の受け入れに関しては再開していたのだけど

鳥類に関しては、2度と同じ悲劇を起こさないためにも慎重を極め

計画を練り、予算を確保し、何とか設備を整えた上での再開です。

 

それに先立ち、先日一部が公開されました。

正面入り口とは離れた裏側の敷地に設けられた傷病動物受付所

 

ここで受け入れをし、保護時の状態などを詳しく聞き取り

 

3棟ある傷病舎に隔離して、そこで1週間様子を観察します。

そして大丈夫なら(インフルの症状が出なければ)一般の傷病舎へ移します。

 

と言ってもね、有り余るほどの予算があるわけないから、大変よ

予算の殆どが、新規受け入れ傷病鳥の隔離のためのプレハブなどの

設備購入に当てられたから、作業は殆どボランティアの協力を得て、

自分たちでやったのよ。

現存したプレハブを動かすにも、丸太置いてローラーにし皆で押すという

原始的方法、私たちの間では、エジプト工法と呼んでました

 

各棟の内部は、こんな感じ。

隣への感染を防ぐため、出来る限り区切られてる。

この中へは特別防護服でしか入れず、出る時も完全除菌します。

 

そして、今後、一般の傷病舎で作業するにも、この格好でします。

いくら冷房効いてるったって真夏は死にそうになるよ

そこまでやれるのは、傷病鳥獣の受け入れを止めてはいけない、

救える命は救いたい、野生へ戻せる命は戻したい、という思いだけ。

 

はっきり言って、確かにちゃち。

完全とは、お世辞にも言えない。

でも、これでもやらなきゃ前へ進めない。

あの悲劇を繰り返さないために、出来る限りのことをするしかない。

試行錯誤しながら一歩、一歩進んでいくしかない。

再開したとは言え、まだまだ先は見えて無いのだから。

 

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