☆☆☆ Ｗａｎって、不思議な生きもの～土曜日・・・

　　　
終日曇り空で、気温も低く過ごし易い一日でした。
武蔵野市からＫ一家三人が、子犬を引き取りにやって来ました。
上尾市からはＮ夫妻が、既に決めてある希望の子犬に会いに来ました。
上尾市からはもう一方、Ｅ夫妻が問題行動を示す愛犬のご相談に来られました。
さあ、もうポンコツは大忙しの午前中になってしまいましたよ、、、
　　　　　　
　　　　　　Ｗａｎの行動には不思議な一面が幾つもあります。
　　　　　　いつだったか、子犬選びに来たご夫妻があれやこれやと品定めしていて黄緑くんを選んだ時、彼は全く愛想を見せず
　　　　　　呼ばれてもまったく白々しく無視の態度をとっていました。
　　　　　　なのでそのご夫妻は、かねてから目を付けていた意中の子犬に決めたいきさつがありました。
　　　　　　不思議ですね～、その時恐らく全員が思ったのは、「黄緑くんは人見知りする子なのかしらん」、、、、、、
　　　　　　 飼育の方法は？？？
　　　　　　ところが今日も不思議な光景が展開されたのです。
　　　　　　今日来られたＫご一家には、なんと黄緑くんの方から、、、ニコニコと笑顔で、駆け寄っていったのです。
　　　　　　まるで、「待ってたよぉ～」と言っているような、ほんとうに嬉しそうな顔をして、、、。
　　　　　　勿論、他の犬達、黄色君や茶色君もいましたが、黄緑くんの様な大歓迎の態度はついぞ見せませんでした、、、。
　　　　　　 アース君って名付けました！
　　　　　　不思議な事は他にもあって、Ｎ夫妻に最初に選別された水色君の場合。
　　　　　　歓迎の態度は黄緑くん同様でしたが、、更にＮ夫妻の愛犬にまで好意を示す態度（歓迎の仕草）で近寄って行ったのです。
　　　　　　 また会えたね～
　　　　　　その時他の子犬もいましたが、Ｎ夫妻の愛犬メロンちゃんは水色君にしか興味を示さず、、、、、、。
　　　　　　初めて会った子犬、それも水色君にはほんとうに愛おしそうに振る舞っていたのでした、、、。
　　　　　　 外に出ておいでよぉ～
　　　　　　一週間が経って、目ざとく水色くんを見つけたメロン嬢、それはもう一言では言いつくせないような喜びようの態度で近寄って
　　　　　　行ったのですよ～。あとはもう、ご覧のとおりの触れ合いでした。相思相愛とはこんな様子を言うんでしょうね～
　　　　　　Ｎ夫妻、メロンちゃんの弟は、もう水色くんに決めるしかないようですね～
　　　　　　 内緒話してるみたいねぇ～
　　　　　　問題行動のご相談に来られたＥ夫妻の愛犬「はなちゃん」。
　　　　　　かなり小型のフィールドタイプのブラック嬢でした。
　　　　　　飼主さんに替わってチョットハンドリングさせて戴きました。
　　　　　　二つの根本的原因がすぐに判りました。
　　　　　　改善案を判り易く説明してご理解をいただき、一件落着。
　　　　　　社会化の未熟なＷａｎはえてして肉体も熟成せず、子犬のように繊細な気持ちを持った子が多いのですが、警察犬を訓練
　　　　　　する様な手法で接してはＷａｎを潰してしまう事に繋がりかねません。
　　　　　　一歩手前で良かったです。はなちゃん、初めてのポンコツには嬉しそうにハンドリングされていましたから、、すぐに改善され
　　　　　　るでしょう。　飼主さんと遊びたい盛りなんですから、訓練なんて考えない方がよいのですね、、、、暫くは仲良くなる事を考え
　　　　　　て、飼主さんが慕われる存在になってくれればシメタものですね。

　　　　　　さて午後になって女の子達と遊びましたよ。
　　　　　　ここ数日、お客様のタマちゃんと、元盲導犬のノアちゃんの二頭だけでゲームのようなトレーニングを続けています。
　　　　　　どっちの子も、頭が良くって困ります。それと、意外に冷静なんですぅ。
　　　　　　馬鹿みたいに大声出してはしゃいでいるこちらの気持ちが、萎えそうになることもしばしばでした、、、。
　　　　　　あっち向いてホイ！　　さぁて引っかかったのはどちらでしょうか？　お判りになりますか？？
　　　　　　
　　　　　　育成サークルの一方にはルーシーとアンジェラを組み合わせて入れ、もう片方にはマリアとサリーを入れました。
　　　　　　
　　　　　　涼しかったのですが、ガンガンと扇風機をかけて強風を当ててあげました。
　　　　　　
　　　　　　こうして暫く置いておくだけで、十分な気分転換と過剰にならない運動量が得られます。
　　　　　　
　　　　　　遊びに行き過ぎが合った場合、アンジェラもサリーも上手に若犬達を叱ってくれます。
　　　　　　
　　　　　　一見頼りなさそうな叱り方に見えますが、感情的になって怒ると若犬に器量を見抜かれる事を判っている牝達の叱り方は、
　　　　　　先を見越していて（無意識に）上手なものなのです。
　　　　　　
　　　　　　今日も犬達と遊びながら、、色々な事を学ばせて貰いました。
　　　　　　犬達の意外な一面。　犬達との心の会話。　犬達の持っている、個性豊かな感情。　
　　　　　　門前の小僧、習わぬ経を読み、、、、と言いますが、どんな気持ちでどれだけ素直な観察が続けられたか、、、、。
　　　　　　昨日までずっと判らなかった事が今日（観察していて）初めて判る、、、、犬の飼育ってそう言うものなのですね。
　　　　　　それから言える事は、努力した事は絶対に良い結果として返ってくるものなのだと言う事、信じて頑張りましょうね。
　　　　　　犬の飼育は、本音と本音のぶつかり合いの結果を学ぶものなのですから。　本来楽しいものなのですよ。　　　　　　
業務連絡：赤ペン先生は只今大忙しです　　　管理表を提出済みの方は暫くお待ち下さいね、、、
　　　　　　つくば市・Ｓ家のファニーとマーキス君のお話は、明日になります。　　どうぞご容赦くださいね



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 皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
今年も昨年同様に、ポンコツ犬舎に起こる様々な出来事を中心に書いてまいりたいと思っております。
ブリーダーと言う立場上、書かれる記事の中に一般の皆さまには理解できない内容もたまには有るかと思いますが、長い目で
読まれ、温かな目でブログの主旨を正しくご理解いただければ幸いに存じます。
ブリーダーの毎日は、みなさんが思っている以上に遥かに過酷なもので、ついつい言動も顔付も険しくなる時があります。
しかしブリーダーの元に暮らす沢山のラブラドール達は、毎日変わらず皆一様に幸せに満ちた顔付きをしています。
そんな笑顔のラブラドール達に学び励まされ、動けなくなるまでラブラドールと共に歩んで、好い顔つきになれたらいいなぁと思う
毎日です。四季折々、日々犬舎に巻き起こるドタバタを、拙い文章でこれからものんびりと綴ってまいりますので偏屈な作者（ブリ
ーダー）の奇妙なブログですが、今迄以上に気楽に覗いて頂けましたら幸いです。

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