ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ あめあめあめ雨の~水曜日・・・

2010年03月24日 | ブリーディング

  
未明から降り始めた雨は小止みなく終日降り続きました。
早朝のクラウス(13歳♂)だけは昨夜から極めて不満な顔付でした。
外耳などに幾つかの腫れものの出来ていて、今日それを取り除く手術を受けます。
加齢に伴い幾つも出来る腫瘍ですが、その多くは悪性に転じる腫れものだそうです。
なので朝食は抜き、みんなワシワシ音を立てて美味そうに食べているのに一頭だけ蚊帳の外に置かれて、超不満顔なのでした。
そのほか停滞の犬達は心地良い犬舎で昼寝を貪り、夕食分の給餌を忘れても多分そのまま平気で寝ていたことでしょう。
雨の日の犬達はそれくらい良く寝ます。外に出て獲物を探そうにも、獲物達もこんな日はうろうろすることもなく、探せないことが
体に染みついて判っているからなのでしょうか、とにかく良く寝ます、、、、、、。


     
◇そんな雨降りの日は犬達に合わせてポンコツも寝てしまえば良いのですが、年度末とあってのんびり寝ている訳にもいきま
せん。一日中机に座って、PCとノート類との格闘を演じていました。
午後になって硬くなった身体をほぐす意味もあり、昼寝に飽きて所在無さげな犬を無作為に選んで、雨の公園に遊びに出掛け
ました。
     
◇雨の公園は、我々のように余程変な奴しか来ませんから閑散としていて好きなんですね。
犬達もそれ(雨⇒公園)が判っていて、雨が降る日になると秘かに期待し、寝付きの悪くなる奴が出てきて面白いものです。
     
◇あっちこっちの公共施設同様、この公園に犬を連れてくる人達のマナーもさっぱり向上いたしません。
犬達を出す前に、ざっと周囲の点検(糞拾い)を行うのですが、広い場所なのでとても厄介です。
車道から近くのところにすぐに二三個の糞がありました。明らかに排泄の為だけに犬を連れて来て、用を済ませてそのまま立ち
去った輩の物でしょう。中大型犬の出したものらしき固形物が、雨にぬれて置物のように輝いていました、、、、。
冷たくなった、誰のものとも知れない糞を薄いビニール袋で拾うのは、いつになっても嫌なものですよね~。
     
◇ジャック・デューク・ファルコン・ケントそれに紅一点バービーちゃんが雨遊びにつれだされて幸せな?面々でした。
既に午後の給餌を済ませてあったのにもかかわらず、水溜りに直行しゴクゴクと飲みまくるジャック。好きですね~、水溜り。
     
◇90分ほどのピチピチチャプチャプランランラン遊び。
犬達は、すっかり濡れてビチャビチャドロドロ状態でした。
一頭づつ被毛を確認すると、その良し悪しがハッキリと判ります。良く無い被毛はアンダーコートまで濡れて、まるでウサギの毛
のようになってしまいますが、、そんな奴は一頭もなく、身体を震わせて余分な水滴を落としただけでバリケンに収納しOKでした。
     
◇公園には様々な犬や動物が連れて来られます。
中には感染症などを病んでいる犬や動物も連れて来られている事でしょう。
それらの病んだ動物たちの排泄物は、感染症の新たな感染源となり易く、特に雨の日は広い範囲に広がり易いものです。
そんな訳で、出来れば雨の日に好んで犬を公園に連れだすことは止めた方が無難なんですね。
溜まり水を飲むなんてことは、モッテノホカのことなんですぞ、ジャック君!
雨の公園から帰ったら、いつも以上に犬達の様子を観察して下さい。
濡れた被毛の状態と、排泄物の色や形、早くもその晩に下痢をするようならば早目に抗菌剤などを与えなければなりません。
ぐずぐずせずに、開いている動物病院へ駆け込んで(相談して)下さい。
なので、どうしても雨降りの遊びをしたい場合は、遅くとも午後三時頃には家に帰りついていたいものですね。
     
◇思い返してみると、ラブラドールのブリーダーとしてスタートしてから、早くも14年が過ぎました。
今までのブリーディングデータを覗いてみると、様々なことが思い出されます。
苦労したことや、悔んだことなど、、、、良き思い出として、貴重な経験として、今に生きているんでしょうね~。
     
◇私達の最初のブリーディングは1997年になります。
50%アメリカ25%イギリスの犬♀(イエロー)と、100%イギリスの犬♂(イエロー)とのペアリングでした。
     
◆それから今までに「38回」のブリーディングを行ってきました。(7回が失敗⇒不妊)
◆最初の子供たちは既に13歳になっています、その殆どが今も健在です。(データ化されています)
◆出産頭数(延べ)は238頭(死産はカウントしていません)、一胎あたりの出産頭数(平均)は6,3頭となります。
◆死亡した子たちは今までに11頭。(平均死亡年齢7歳・行方不明が3頭)
※死亡してしまった犬達の内訳:癌→5頭・誤嚥→1頭・車事故→1頭・レプトスピラ→1頭・肝硬変→1頭・原因不明2頭
○行方不明の三頭はどうなっていることやら、心配なのですが、元気で生きていてくれる事を毎日願っています。
◆遺伝性疾患の発生(2010年2月現在):進行性網膜萎縮(PRA)2頭→全盲・股関節形成不全(この障害は認定が難しく、
専門医以外にそう診断されたものも含みます~飼主さんの申告によって)→12頭・肘関節形成不全→2頭(専門医)
大雑把なデータですが、読者の参考になれば幸いです。
☆遺伝性疾患の発生は複雑なメカニズムが存在し、撲滅を目指して努力を重ねていますが現在までに上記のような不幸な犬を
発生させてしまっています。幸いどの犬も獣医師の適切な処置と飼主さんのご努力によって、日常の生活にそれ程の支障もなく
元気に生活している事実を見て、幾分心をやすめてます。
☆癌による死亡の多さが世の中では指摘されていますが、数字上からはそれ程多くは無いものの、現時点での死亡原因のトッ
プであることがわかります。そのほかに2頭が「悪性腫瘍」と診断され、一頭については即日断肢」しなければ、半月と持たないと
獣医師から宣告された現在13歳の犬がいます。病院を替えて抗ガン剤治療に専念し、現在は何事もなかった様に元気に生活
しています。もう一頭も短期間ではありますが、初期の抗がん剤治療を行って回復し、元気に暮らしています。
今更ながら、科学的根拠(数字の示されない)の無い犬達に関しての疑わしい情報には呆れてしまいます。
ところで、がん専門医・中川恵一先生によると日本人の二人に一人は癌になるそうです。そして三人に一人の日本人が癌で亡
くなるそうです。
犬も人間並みのがん発生率などと言った確かな?データに比べて、わが家の犬達は現時点での癌の発生率が約3%、低いと
思いますが、多分他のブリーダーのところでもそんな値だと思いますが如何でしょうか、、、。
☆頑健な犬を作るために(多くの犬が病気の無い頑健な犬に育って欲しい)私達が採っている幾つかの簡単な手法があります。
『ブリーディングに貢献する犬は、DNA鑑定を行って出来る限りの遺伝情報を把握する』
★目に関しては、簡単な方法で採取した試供体によって、prcdPRAの鑑定が国内外の機関によって確実に行えます。
どんなファクターが存在したとしても、必ず「クリアー」と評価された者(個体)同士の繁殖に努め、キャリアーの個体は使わない。
これによって、ペットとして一般の愛犬家の手元にわたる犬(個体)の全てが、将来PRAの発生率の極めて少ない個体となる。
★被毛に関しては、チョコレートのキャリアーの組み合わせを制限する。
チョコレートのキャリア同士の交配は行うべきではありません。それを行うことによって、必ず脆弱な色素の個体が発生します。
色素と健康度(免疫力も含め)は強い関連性があります。色素の弱い個体の皮膚病やアレルギーの発生率は、良い色素の個
体に比べて非常に高い現実を感じています。
★いずれDNA鑑定でも明らかになるであろう、骨格の遺伝形質。(股関節・肩関節=肘関節)
現時点で考えられる最良の手法を考えてみますと、ブリーディングに貢献してくれる雌雄の関節の特徴を完璧に近く把握すると
言うことになるでしょうか。長じて良い関節の評価を受ける個体であっても、幼齢期には非常に緩い関節の特徴を示す個体が
存在しますので(penHIPなどによって調査可能)、ブリーディングにおいては、組み合わせの時点で見極めることが重要です。
作出目標を、体形にばかり偏らせると失敗を重ねることにもなりかねません。ブリーディング先進国の幾つかを見ていても、そ
れは明らかです。ブリーダーとしてのスタートが遅い方は、特にそれらの点に注意することが喜びを得る最短距離と言っても過
言では無いでしょう。
≪付録≫
これから子犬を選ぼうとしている方々は、出来る限り「賢明な方法」で子犬の入手先を選んで下さい。
ペットショップであれ、犬種のブリーダーであれ、犬の生涯にわたって経験に基づく適切なアドバイスを得られる入手先が選べ
れば、あなたのドッグライフは成功したのも同様です。
これから生まれた子犬を譲渡しようとしているブリーダー諸氏は、出来る限り「賢明な方法」で子犬の譲渡先を決めて下さい。
人間的にも温かく、常識的で経済的に恵まれている家族、特にあなたのブリーディングした犬種をこよなく愛している家族が
理想的な家族かもしれません。
同じ犬種を既に飼った経験があり、その犬を病気で亡くしたり、遺伝性疾患などで亡くした経験のある子犬希望者には十分な
注意を払って下さい。
飼育に関しての説明などの時、「でも」とか「以前はこうした」、「仰ることは判るが、自分はこうしたい」等と言う希望者にも注意
を払って損は無いでしょう。
いずれにしても、折角ブリーディングしたあなたの名作が台無しになる事の無いように、妥協だけは避けて良いかも知れません。
何はともあれ、どちらのスタンスに立っても、難しい世の中である事に間違いは無いでしょう、、、、、から。


 皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
毎日の出来事などを、これからものんびりと綴ってまいります。気楽に観て頂けたら幸いです。
それから、気が付いた事など、お気軽にコメント頂けると励みになります。
また「ラブラドール」のこと全般に関して、気になる事やご相談事等が有りましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
出来る限り、お役にたてるように努力いたします。
質問の内容によっては、「ご住所と電話番号」を明記願います。 内容によっては此方からお電話させていただく事もあることを
(メールなどでは十分に伝わらないことがありますので)ご理解下さい。特に「繁殖に関わる」ご質問に関しては、電話番号の明記
をお願いいたします。


ご質問やご相談は此方まで ⇒ lab@triplestar.jp


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2 コメント

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あめあめあめ雨の~水曜日 (ゆうこ)
2010-03-25 09:36:34
毎日楽しく拝見させて頂いております。
ポンコツ様の仰るとおりとおもいます、犬は飼い主をえらべません、良い嫁ぎ先を見極めるのもブリーダーさんの大事なお仕事ですね、かわいそうな犬にさせないように飼い主様を選んでくださいね。
返信する
こんにちは (Ponkotsu)
2010-03-25 18:10:44
ご愛読ありがとうございます。
これからも良きアドバイスを戴けますよう、お願いいたします。
犬達と過ごしていると、ブログを書く時間も惜しいくらいです。
毎日走り書き状態で、申しわけなく思っています。
返信する

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