5日 市内をクルマで移動中の午後2時40分頃、信号待ちの私のスマホが突然けたたましく鳴りました。
何をかと画面を見れば「緊急地震情報」でした。
スマホのトーキーは、石川県方面で地震が発生し 圏内に被害の恐れがあるので最大限の注意を払う旨を通知しています。
幸い ほどなく目的地に着いたためクルマ停め、カーラジオに耳を傾けました。
(地震の発生時刻には車両に乗っていたため 私自身は揺れを感じませんでしたが、後ほど周辺に照会すると「横揺れを感じた」という方が複数人おられました)
報道によると、今回の地震の震源は 石川県能登地方・震源の深さは14km・地震の規模を示すマグニチュードは5.9と推定されているとのこと。
気象庁は 今後1週間程度は同じ程度の揺れを伴う地震が起きる恐れがあるとして注意を呼びかけています。
さらにその後、夜(午後10時頃)にも再び緊急地震速報(震度5強)が発せられましたが、このときも私は運転中。やはり体感することはありませんでしたが「揺れた」とのLINEを送ってくれる方もおられました。
今回の地震に伴い、震源となった石川県をはじめ 富山県・新潟県・群馬県・そして長野県の広域に亘り、さらには東北地方や四国地方の列島の各地で揺れが確認され 各方面に亘って警戒が呼びかけられることになっています。
能登地方においては、6日の零時までの間に 震度1以上の揺れを50回以上に亘って観測されているとのことで、震源域内の方々のご心配はいかばかりかと存じます。
震源の直近である石川県珠洲市(すずし)では、地震発生時に たまたま高所で作業していた人が重大な人的被害を受けたほか、住宅倒壊に伴い家屋の下敷きになるなどしてケガを負う人もおり 各地で人的・物的被害がレポートされていました。
災害における被害は、まさに「降って湧いたもの」と申せ 決して他人事ではありません。
被害に遭われた方々に 衷心よりお見舞いを申し上げるところです。
専門家によると、今回(のみならず)の地震の主原因は「流体」の影響があるのではないか、とのことです。
「流体」とは、列島周辺を縦貫する太平洋プレートの動きの中でしみ出す「水」のことを指し、それがプレートの強度を弱めたり、それ(流体)が土中の岩盤を膨張させるなどして地震の要因となるものだそうです。
で、この原理は「温泉」の発生源理と類似しており、それは即ち 列島のどこにでも起こり得るものであるとのことでした。
ところで、日本海側の 北陸信越エリアの地震となると、必ず心配されるのが 周辺に設置されている原子力発電所への影響でしょう。
北陸信越エリアの日本海側には、石川県志賀町に北陸電力の「志賀原子力発電所」・新潟県柏崎市にある「東京電力 柏崎刈羽原子力発電所」がありますが、いずれの原発も この地震による異常は確認されていないとのことでした。
特に われわれ長野県民としては、東京電力 柏崎刈羽原子力発電所の(地震の)影響が気になるところです。現在 同原発は運転停止中ですが、万一のことがあれば あの東日本大震災での福島原発の重大被害の再来になるのでは…と大きな懸念が湧き上がるところです。
今回の地震で、新潟県刈羽村で震度4・柏崎市では震度3を観測しましたが、前掲のとおり 今回の地震の影響は無く、例えば東京周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値も通常の変動範囲だということです。
あの東日本大震災・長野県北部地震から12年が経過しましたが、地震は いつなんどき私たちの社会生活を脅かすものか、それは ときに人智を超えて襲いかかってくるものです。
また 私たち長野市民にあっては、4年前に大規模な水害に見舞われたところでもあり、自然災害の唐突さと恐ろしさを身をもって実感しているところです。
よりによって ゴールデンウィークの最中(さなか)に起こった大規模地震は、域内の観光地や観光客の方々にも被害と困惑を及ぼしていることが併せ報じられています。
連休であろうと夜中であろうと 遠慮会釈なく発生する自然災害。
大自然の気まぐれとも言える所作に、嘆息するばかりであります。