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倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

長嶋茂雄さんがご逝去 =不屈の精神・明るい人柄を見せ続けてくれたことに感謝=

2025-06-03 | 日記

明るい太陽が沈んでしまったような思いがいたしました。

〝ミスタープロ野球〟こと 長嶋茂雄さんが3日の早朝 ご逝去されたとのニュースが全国を駆け巡り、驚きと悲しみをファンの一人として共有したところです。

今は故人となってしまった氏の足跡や功績については 今さら語るまでもありませんが、何というか「スポーツ」であったプロ野球を「エンターテインメント」にバージョンアップしてくれたこと、そこには誰よりファンを大切に思い そのファンのために全力を尽くした氏の、いわば〝人間力〟の凄さがあったことを改めて実感します。

そして何より 氏の通底にある「明るさ」これが全ての原動力になっていると私は確信するところです。

何があっても負けないこと・現役時代の活躍は無論のこと、晩年に脳卒中に見舞われてもリハビリに励み現場復帰を果たし 多くの人に勇気を与えてくれたこと・その笑顔で多くの人を明るい心地にしてくれたこと…まさに私たちにとって「太陽」の存在そのものであったと回想するところです。

そのうえで、氏がジャイアンツナインをたびたび鼓舞した「勝つ!勝つ!勝つ!」のフレーズは、単に相手チームに勝つのではなく〝自分自身に勝て〟と伝えてくれたものと 今さらながら推察するところです。

プロ野球の厳しさを誰より知っているからこそ、自分に厳しく しかしファンの前ではそんな姿を微塵(みじん)も見せず笑顔で振る舞い、そのうえで結果を出す。

そこには、相当の努力と精神力が求められたところでしょう。

 

私は長嶋選手の三振シーンが好きでした。

バッターにとって最大の負けである「三振」それすらもファンを楽しませるシーンに変えてしまう、すなわち常に全力プレーをもって野球の魅力を創出する 氏のスタイル(努力)に、ただただ感銘を寄せるばかりです。

今はただ、心からご冥福をお祈りいたすところであります。

 

 

 

 

 

 

ところで、長嶋茂雄さんを召し上げる要因として公表された「肺炎」ですが、おそらくは「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」ではないかと推察します。

誤嚥性肺炎は、口から入った食べ物や飲み物が、胃に通ずる食道ではなく、肺に通ずる気管に入ってしまう 「誤嚥[ごえん]」 によって、肺炎になってしまう病気です。

日本人の死因の3位となっている肺炎ですが、その約7割は誤嚥性肺炎が占めており、高齢者の増加に伴い 患者数も増加していることから、長嶋茂雄さんもおそらく そのケースではないか と。

誤嚥性肺炎は、食べ物を飲み込む力=嚥下(えんげ)機能 の低下が原因になるもので、さしたる自覚症状がないため 知らない間に症状が進行していることが多く、いつの間にか症状が進行し、死にも直結する恐ろしい病気です。

 

 

 

 

人体の構造は非常に優秀で、同じ口腔から入るモノでも、食事は食道経由で胃に、空気[酸素]は気管経由で肺に振り分けられ、その入り口の弁(喉頭蓋)は 嚥下機能によって行き先が間違わないように 「自動調整」 されています。

 

しかし、加齢によって その振り分け作業の機能が低下し、万一間違えたときの 「むせ」 による気管に入った飲食物の押し返しができなくなると、本来空気しか入るべきでない肺に、さまざまな雑菌が付着した飲食物が混入し、肺炎を誘発するのです。

 

また 誤嚥性肺炎は、飲食物だけではなく、就寝中などに口中の唾液が気管に入り込んでしまうことも要因のひとつに挙げられており、口中の雑菌も唾液と一緒に気管から肺に入り、やはり肺炎の素[もと]を成してしまうそうです。

 

実は私の亡父も、73才で頸椎損傷を煩って以降 晩年は全体に体力が弱くなり、声が細くなったり 咽[むせ]たりができなくなった中でも食欲だけは旺盛だったのですが、やはり食べた物の何割かは胃ではなく肺に入り込んでしまったらしく やがて肺炎(誤嚥性肺炎)の診断を受けるに至ってしまい、最後はそれが要因で79才で旅立ったのでした。

従前のブログでも触れましたが、この誤嚥性肺炎をできるだけ防ぐためには 喉(のど)の力を保つことが肝要と言われ、そのためには「声出し」が有効と言われています。すなわち「しゃべる・歌う・(本などを)声を出して読む」などが挙げられています。

どうかみなさん、長嶋茂雄さんのご逝去を悼む一方で 長嶋さんの分も元気で長生きするために、年を重ねれば重ねるほど(誤嚥性肺炎にならないよう)喉力の維持に努めていただきたいと切に思うところです。

 

明るく・そして不屈の精神をもって生涯を全うされた長嶋茂雄さんに倣(なら)い、私たちも「やり切った人生」と言えるような人生行路を歩んでゆきたいものです。

 

 

 

 

ちなみに…長嶋茂雄さんの訃報の後、現地時間2日に行なわれた 米大リーグ/ドジャーズvsメッツの試合の第4打席、いつもの笑顔をしまって打席に立った大谷選手は 見事23号ホームランを放ったのですが、彼が打った直後に大きく頷(うなず)いているのが判ります。

これは、天国に旅立った長嶋茂雄さんへ捧げる一発だったんじゃないか…長嶋選手の意志(遺志)を継ぐように「勝つ!」にこだわる大谷翔平選手が、自らのホームランで長嶋茂雄さんに思いを伝えようと放った「惜別のホームラン」だったんじゃないかと思う者の一人です。

 

 

【動画】ドジャース大谷翔平 23号ホームラン 両リーグトップに | NHK

【NHK】大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手が2日のメッツ戦で今シーズン23号となるホームランを打ち、再び両リーグ通じてホームラン…

NHKニュース

 

 

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