倉野立人のブログです。

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長野市議会 令和4年9月定例会/決算特別委員会での発言要旨

2022-09-15 | 日記
開会中の 長野市議会 令和4年定例会は、この日(14日) 「決算特別委員会(令和3年度)分科会」が行なわれ、私は「総務分科会」に出席しました。
先日(13日)に行われた「常任委員会(総務委員会)」に続いての委員会審査ですが、同じ「委員会」でも、それぞれ役割が異なるもの(委員会)となっています。
「常任委員会」は、これから行なわれる予算や事業について審査し その是非を議会(議員=委員)として決する(採決)するものです(その後 所管事項調査アリ)。
それに対し「決算特別委員会」は、既に行なわれた事業(過年度分事業)について審査し その事業が真に適正であったかを質疑・意見し、その(質疑・意見の)結果(成果)を来年度事業に反映させようとするものです。
この決算特別委員会 今までは、どちらかといえば 過年度の行政による事務事業を〝追認〟するためだけの作業に止(とど)まっており、長野市議会でも さほど重視されていませんでした。
しかしながら かつて私や所属会派が あらゆる場面において決算審査の重要性を主張、すなわち「過年度の事業について「終わったものは終わり」として看過するのではなく いわば事業の「振り返り」をシッカリ行なったうえで、いわば その反省を次年度に活かすことが重要である。」と主張し、その後 議会活性化の検討の場で見直し作業が行なわれることになりました。
その結果 決算審査を全議員が参加して行なうこと・決算審査の結果が次年度に活かされるよう 年度のできるだけ早い時期に(決算審査が)行なえるよう関係事務作業を早めるようになったところです。
そのうえで〝全員参加〟の決算審査については、常任委員会の所管(部局)の事業について そのままその期の常任委員会(委員)が担うこととしており、決算審査については総務委員会所管の「総務分科会」として その期の常任委員会委員が(決算審査に)当たったのであります。
このように、常任委員会と決算特別委員会は その役割に違いがありますが、私たち議員にとっては それぞれの審査における発言を通じて〝共通の成果〟を期することができます。
と いうのも、それぞれの委員会での議事録の残る場において発言を重ねることで、自身の考え方や 力(ちから)を入れて取り組んでいる(取り組もうとしている)事柄について「この議員はこんな考えや力点をもって活動しているんだ…」との印象を内外(行政側や他の議員、ひいては市民各位)に与える、いわば「刷り込み作業」を為(な)すことができるのです。
したがって 私の立場においても、常任委員会・決算特別委員会においては その審査の観点こそ違うものの、両方の委員会を通じて発言を重ねることで 内外への「刷り込み作業」をも行なったところであります。
 
れらを踏まえ この日の決算審査は「令和3年度事業」について行なわれ、昨年度の事業が「令和3年度 長野市一般会計・特別会計/部局別歳入歳出決算事項別明細書」に基づき審査に付され、この日は「総務部」や「地域市民生活部」の所管事項について審査されました。
 
 
 
 
 
決算審査の中での 私は主な発言(質疑)内容は下記のとおりです。
・公共施設マネジメントについて、令和3年度の市民説明会などの状況を問い(答弁はゼロ)今後は積極的に市民への説明や勉強会の機会を設けるよう要望しました。
・災害対応について、災害対応備蓄品に 過去の経験が活かされているかを問い(答弁は活かされている)今後も 災害備蓄食糧について、カレーなど 被災者に「おいしい」と感じてもらえるような物品調達に工夫を凝らすよう要望しました。
・支所の管理運営の中での「清掃業務委託」について、障がい者雇用の実績があるかを問い(答弁はゼロ)支所は比較的バリアフリーで 障がい者の人も活動し易いこともあるので、今後 積極的に障がい者雇用を推進するよう要望しました。
・「働く女性の家」の管理運営について、昨年度は当該施設(講座)の存廃を巡って市民運動に発展した経過もあることから、それらを踏まえ 今後の施設運営には市民感情に配慮し遅滞なきよう取り組むことを要望しました。
・人権相談や消費生活相談について、社会や多様化し さまざまな相談ごとが増えていることから、その一つひとつに丁寧に対応するよう要望しました。とりわけ今後は いわゆる宗教絡みの難しい相談も想定されることから、法曹も含め適切に対応するよう意見しました。
     等々であります。
 
 
長野市などの自治体運営は 年度ごとの「単年度決算」であり、一見的には 1年度を周期に各事業が〝集結(終了)〟する仕組みになっています。
しかし実際には 行政事業は継続的に行なわれているものであり、年度(会計)が閉じたら はいオシマイ、では済まないのは当然のことでありましょう。
そのためにも、前年度事業を振り返り、その成果や残された課題を検証したうえで それを次年度以降に活かしたゆくこと(=決算審査)は重要であり、それらを踏まえ 私たち議員も、諸課題や事案について ときに継続的に見守るべきことが重要であることを再認識いたしました。