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倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

長野市がローカルバス路線維持を支援 ~行政判断(決断)と そこに至る庁内連携を評価~

2025-06-06 | 日記

国においては 今般の〝備蓄米騒動〟の中での担当大臣のスピード感ある対応(行動)が評価されています(ただ、これにも改めて分析すべき点がありますが それは後日に譲ります)が、長野市においても 深刻となりつつある課題について〝スピード感ある対応〟が為(な)され、私の立場でも評価するところであります。

 

来る6月長野市議会に、大幅減便や廃止が表明された 中山間地を走る「バス路線」について、事業者が撤退分を長野市が補うべく支援策を立案→予算計上し 議案として提出されることが示されたのです。

このことは早速にニュースとして報じられています。

 

 

 

ニュース記事

  ↓

バス6路線廃止に伴う代替交通費用に3億5000万円 補正予算案まとまる 荻原健司市長「ベストは尽くした」【長野市】(abn長野朝日放送) - Yahoo!ニュース

 

 

かかる「中山間地域のバス路線廃止問題」は さきにバス運行会社から唐突ともいえる形で発表され、当該の(中山間地の)利用者さん(住民)から戸惑いと困惑の声が挙げられました。

私も一部の住民説明会を傍聴しましたが、そこでも多くの住民から困惑と遺憾を表明する声、さらには事業者のみならず 市行政と住民自治協議会にまで非難の矛先が向けられることとなっておりました。

 

関係ブログ記事

   ↓

https://blog.goo.ne.jp/kz2df777/d/20250413

 

 

この厳しいやり取りは、中山間地域を走るバス路線が 当該の住民のみなさんにとっての欠かせぬ「足」であることを示していたところでした。

ところが残念ながら、説明に立ったバス事業者の担当者は「断腸の思いではありますが、会社を守るために採算の取れない路線を廃止することは やむを得ないことなのでご理解ください。」との紋切(もんき)りに終始し、いわば埒(らち)の開かない展開に。

説明席には長野市企画政策部公共交通政策課長以下関係職員が陪席し、この厳しいやり取りの渦中にいる中で真摯な態度を貫き「皆様の声を持ち帰らせていただきます。」との回答をしておりましたが…。

 

その後、かかる〝市民の(切実な)声〟を持ち帰った担当職員が その「声」を執行部に上げ情報共有をし その結果、今回の予算計上に至ったものと思われます。

さきの政策説明会で「市内バス路線廃止に伴う対応(案)」として説明され、事業者が撤退する「住民の足」について、市が主体となって支援することが表明されました。

 

 

 

「市内バス路線廃止に伴う対応(案) PDF版」

        ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/documents/20013/2-1.pdf

 

 

長野市においては、主に中山間地域を走る6つの路線について、路線ごとの状況を踏まえて 事業者の欠けた部分をフォローする形で支援することとしました。

 

 

 

そのうえで、来る6月議会に 当面必要とされる予算(約3億5000万円)を計上したうえで、今後も中長期的に予算措置を講ずることとしています。

 

 

 

今回の長野市の判断(英断)は、市民の切実な声を直ちに拝聴し それを政策へとつなげたスピード感ある措置として評価するところです。

そして その中で私が一番に評価するのが、現場に立った職員が市民の声を真摯に受け止め それを直ちに執行部につなげて政策として反映させた「庁内連携」のバトンリレーの成果です。

多様化し厳しさを増す地域社会においては、行政対応も厳しさを余儀なくされるところはあるものですが、そんな中でも市民生活に欠かせぬものは何か・市民の皆様は何を求めていらっしゃるかを適切に感じ取り フィードバックさせてゆくことは行政(職員)の責務であり、そのことを体現した市(職員)の対応を評価し、今後もあまねく このような姿勢で諸課題に当たってもらいたいと強く認識するところです。

ただ、今回の支援策の「ベター」ではあるものの「ベスト」とは言い切れない面もあることから、今回のスピード感ある対応は評価しつつ 今後の推移も見守ってゆきたいと思うところです。

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