倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

青木島児童センター「園庭」を みんなでキレイに =自分たちの居場所を自分たちで守る気持ち=

2023-07-06 | 日記

この日(5日)、懸案となっている「青木島児童センター」における子どもたちの居場所について「だったら 今ある「園庭」をみんなで美化し、自分たちの手で居場所を維持管理してゆこうじゃないか。」との機運が醸成され、実行に移されることとなりました。

 

 

 

ことの発端は、(ご案内のとおり)この青木島児童センターに隣接する「青木島遊園地」の廃止です。

それまで 子どもたちの最適な遊び場(居場所)であった遊園地が、大人の一方的な都合によって廃止に追い込まれ、それ(子どもたちの居場所)は無碍(むげ)のうちに奪われることとなってしまいました。

その後 長野市は、その愚行の名誉挽回として「青木島こども未来プラン(案)」をブチ上げ 大風呂敷を広げて「子どもたちの居場所を確保します」と言ったものの、そのプランなるものは 今の学校・放課後こども事業の現状を度外視したものであり、いわば〝絵に描いた餅〟の典型となっています。

 

 

 

で、その〝大風呂敷〟の中には「子どもたちの新たな遊び場(居場所)」も含まれています。

最適な居場所であった遊園地を廃止したバーター(代替え)として、小学校の校庭に新たな遊園地を造る(但し これは未就学児対象?)とか 既存の「中庭」を使わせるとか、あの手この手で名誉挽回を画策しているのですが、そのいずれにも〝無理〟があり 今の児童数や多様な子どもの見守りの難しさを勘案すれば、長野市の(無理な)計画は なお一層子どもたちにさまざまなリスクを与えるものになってしまうのが自明です。

 

これ(無理な計画)に対する、現場(支援員さんら関係者&子どもたち自身)の考えは 非常にシンプルで至極まともなものであります。

「無理矢理に新たな計画を拙速に進めるより、新たな環境がキチンと整うまでは 今のままでいいんじゃないか。」

長野市は、今の青木島児童センターが良好な環境であるというのに 無理矢理に小学校内への(センター移転/プラザへの統合)を進めようとしている。

遊園地を潰したあげく、無理矢理に子どもたちを校内の施設に連れてゆこうとしている。

そんなことしなくても、子どもたちの最適な環境は 現状が一番なんだ。

 

そんな「思い」を共有しているのが、児童センターの隣りに住むYさんです。

Yさんは かつて青木島遊園地の設置に深く関わり、その後は遊園地の愛護会の一員として(遊園地の)維持管理に協力を惜しまず活動してこられました。その(愛護会活動の)一環として、児童センターの植栽の管理や除草なども行なってくださっています。

その後 残念ながら遊園地は廃止に追い込まれたところですが、Yさんは 相変わらず放課後児童の見守りに心を砕いておられます。

そんなYさん「遊園地は廃止されたけれど、子どもたちのための放課後児童の見守り事業は継続されている。で あるならば、せめて児童センターの周辺整備は変わらず行なってあげたい。」と 慈愛に満ちた発言を重ねておられるのです。

そんなYさんの「思い(慈愛)」に、地元のライオンズクラブ(長野千曲ライオンズクラブ)が「共感」の手を挙げたのでした。

たった独りで児童センターを愛護しようというYさんとコラボ(協力)し、ボランティアスピリッツをもって(センターの)周辺環境を整え もって(今までどおり)子どもたちの適切な居場所を維持してあげよう!ということで一致し、この日 共同(協働)作業を行なう運びとなったところです。

Yさんも稼業が忙しく やり繰りに窮(きゅう)しておられましたが、そこは子どもたちのため「エイヤッ」と日程を定めての作業です。

 

この日は、私とO会長 2名のライオンズクラブメンバーが作業に参加し、Yさんのご指導の下(もと)作業に臨みました。

 

 

 

自称〝何でも屋〟のYさんは いろんな道具をお持ちのうえに器用でおられ、手際よく植栽を刈り込んでゆかれます。

 

 

 

ボランティアスピリッツに燃えるO会長も、Yさんの背中を追いつつ 一心に枝片づけを行なっておられました。

 

 

 

やがて作業は二手に分かれ、私は「園庭」の草刈りを担うことに。

 

 

 

なにいう この園庭、当地の放課後事業で 非常に大切な役割を担っているのです。

児童の多様化に伴い、放課後児童を 如何(いか)に伸び伸び遊ばせ、そのうえで 目を行き届かせたうえで「もれなく見守ること」は、不可欠かつ重要かつ 非常に難しい作業(事業)となっています。

これが学校であれば、学年やクラスに分かれたうえで十分な人員配置の中で(見守りが)行なわれているところですが、それが一度(ひとたび)放課後事業に移行した途端に 多様で異年齢の児童たちが〝ない交ぜ状態〟となってセンターに来ることから、支援員さんはじめ関係者は 日々たいへんな責任を背負って業務に当たっておられるのです。

そのためには「園庭」が非常に適切な存在となっているそうです。

この園庭、遊園地が無き今 屋外で子どもを遊ばせる貴重な場所であると同時に、確実に児童一人ひとりに目を行き届かせることができます。

そのうえに立って、今ある園庭を美化し 子どもたちの良好な環境を現状のままに守る(維持する)。これは喫緊かつ重要な取り組みなのです。

 

で…私が園庭で作業を始めてほどなく、うれしい〝助っ人〟が数多(あまた)登場してくれたのでした。

児童センターで時間を過ごす子どもたちが「ボクたち・私たちも草取りをします!」と言って 作業に加わってくれたのです。

 

 

 

子どもたちは、紅葉(もみじ)のような小さな手を一生懸命に動かし 一心に草を取ってくれます。

 

 

 

〝人海戦術〟とはヨク言ったもの。小さな手作業なれど 多人数が加わって、用意した大きなビニール袋に みるみる雑草がたまってゆきます。

 

 

 

 

いつしか作業は 大人と子どもの共同(協働)作業に。

お互いに声をかけ合いながら、何というか 作業を楽しむ感にも至ったものでした。

 

 

 

時間経過と共に作業は進み、みんなで作業に臨んだ結果、みんなの園庭は それはキレイに美化されたのでした。

 

 

 

 

作業終了後、Y支援員さんの計らいで 子どもたちから「ありがとうございました!」の御礼の言葉をかけていただきました。

 

 

 

私たちにとって この一言がとってもうれしく、冥利(みょうり)に尽きた瞬間でありました。

その後、自分たちの手で美化した園庭で 子どもたちは雲梯(うんてい)に興じ「楽しい!」を連発していましたヨ。

 

 

 

 

「狭いながらも楽しい我が家♪」と歌の台詞もありますが、この園庭は まさにそれ。

青木島遊園地のように最適な環境が奪われた今、児童センターに通う子どもたちが安全のうちに楽しい時間を過ごせる 欠かせぬ場所となっています。

 

作業後にYさんと ライオンズクラブO会長は、今日の美化活動を契機に これからもボランティアスピリッツをもって この児童センターの環境整備(維持)を継続的に行なってゆくことで一致しておられました。

前掲のとおり、いま長野市が 半ば強引(拙速)に進めようとする「青木島こども未来プラン」には、明らかに無理がある。

だから私たちは、新たな環境が整うまでは 今の児童センター体制を維持すべきと強く思うところですが、ただ それを主張するだけではアピール不足の感がある。

だったら、心ある者たちが力と心を合わせて 身をもって児童センターを守る姿勢を示してゆこうじゃないか。

そうすれば、きっとそれ(思い)は周囲に伝播し「共感」を得ることができるだろう。

 

私たちの取り組みは 非常に些細(ささい)なものであると思います。

でも、この積み重ねを大事に継続的に育ててゆきたい。

そのことこそが、放課後児童の適切な環境整備につながることを信じて。

 

さて 次は、お化け屋敷もビックリの オンボロ葦簀(よしず)。ライオンズクラブ会長と相談のうえ、何とかしたいと思うところです。