倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

お互いさま

2023-08-08 | 日記

日々 諸事に追われる毎日ですが、数日前の朝 私有地でありながら〝ほぼ公道〟として車両の進入を許容している場所(箇所)の「穴埋め」をして差し上げました。

 

 

 

この場所は、ムラの生活道路の実質丁字路の角(かど)にある私有地なのですが、この生活道路を右左折してゆくクルマが 半ば公然と この私有地(角地)に進入(侵入)しては通過してゆくのです(いわゆるショートカット)。

この状況について 家主(地主)さんは「ウチとすれば塀でも立てて土地を囲う(守る)こともできるけれど、みんなが生活道路として活用しているのに そんな自分の権利だけを主張しても仕方ない。ウチが土地を半ば開放していることで、せめて出会い頭の事故など無く安全に通行してもらえるなら それで本望よ。」と奇特(きとく/これはイイ意味なのです)なことを言ってくださっているのです。

ただ、積年の進入(侵入)行為により この角地のアスファルトは欠け、経年に伴う「穴」があいてしまっているのです。

この状況について 家主(地主)さんは「ウチは(通行車両が進入(侵入)しても)構わないんだけど、自転車や歩行者が通ったときにつまずいて転びでもしたときに 気の毒と同時にウチが管理責任を問われないかが心配なのよ。」を言っておられるのです。

そこで この際とばかりに、私の方で〝穴埋め〟をしたものです。

 

この「穴」は 存外に深さがあったことから、部材を入れる前(その下)に砂利を敷き込みました。

このことで部材の下の「固さ」が保持され、後にクルマが踏んづけていっても凹むことは少ないでしょう。

 

 

 

その上に「アスファルト常温合材」を載せてゆきます。

アスファルト補修は、本来は高温で溶かした部材を路面に充(あ)ててゆくのですが、これは いわゆる絆創膏みたいなモンで、常温でそのままパッチできるのです。

これまでも幾度か使用しました。

 

 

 

 

砂利を敷いた穴に 部材をスコップでほぐしては入れてゆきます。

部材は袋の中でダマ(塊)になっているので、そのまま敷くと仕上がりが凸凹になってしまうことから、この段階で丁寧にほぐさないといけません。

時間経過と共に固形が進むことから、入れてはほぐし を繰り返してゆきます。

 

 

 

半(なか)ら均一(やや大盛り)になったところで、スコップの背で叩いて表面を均(なら)します。「ペッタン・カン」の音が響きます。

 

 

 

 

ほどなくして3つの穴ボコが部材で埋まりました。

さらに仕上げとして、覆いを被せてクルマ(タイヤ)で乗っかり 転圧をかけました。

本来は私有地の進入(侵入)は望ましいものではありませんが、家主(地主)さんのご薫陶により 今後はみんなが安全に走行(通過)することができるでしょう。

 

 

 

 

後で家主(地主)さんに作業完了を伝えると「いろんな議員さんを見てるけど、自分の手で穴ボコ埋めてくれた人は初めて見た。」と 感謝半分・ビックリ半分の声が(笑)。

 

「お互い様」という言葉があります。

こちらの家主(地主)さんは、いわば土地を提供して この箇所の車両や人の通行がスムーズに行なえるように計らってくれています。

これに対し、私の方で せめてもの措置として穴埋めをして差し上げる。

そんな「心の行き来」で社会は成り立っている、というもんじゃないか と思うところです。