◇長野市選挙管理委員会が「投票支援」を始めました
3日に公示した『第27回参議院議員選挙』については、既に長野市役所において「期日前投票」が行なわれており、多くの有権者の方々が足を運んでおられます。
そんな中、選挙事務を所管する「長野市選挙管理委員会」においては、今回の参院選から 高齢者や障がいのある方に対する投票所内でのサポートをさらに充実させるため、期日前投票所を含む全ての投票所に『投票支援カード』 を設置し 利用を促しています。
このこと(投票支援)については、投票を行なう意思がおありなのに 高齢や身体的等の不具合により投票がしづらくなったときに、常駐するスタッフがスムーズに支援できるよう〝意思表示〟してくださるよう促すものです。
と いうのも、選挙における投票自体は 厳正に本人の意思を(投票に)反映していただくため、記入は有権者ご本人が行ない その際は仕切りで覆うなどして他者に見られないようにするなど個人行動を守秘するため、原則的には周囲は〝手だし〟できないことになっています。
しかしながら、前掲のように投票行為そのものがしづらい方にとっては 個人の行為に任されたままでいると、常人には僅かな行為と思われること(投票)も難儀なものとなってしまいます。
そこで 投票に先立ち『投票支援カード』を係員に提示していただければ、本来は〝他者〟である係員が 厳正・公正のうちに投票支援することができるというものです。
何らかのご事情を抱える有権者さんは、投票所において 支援してほしい内容を事前にカードに記入していただき、投票所の係員にお渡しいただければ、投票所の係員が そのニーズ(例えば「代筆」など)に応じてサポートさせていただくものです。
(この「代筆」については、公選法で厳しい規制があります。たとえお身内であっても 当該の有権者さんに代わって投票用紙に記入することはできませんので、このサービスはぜひご活用いただきたいところです)
なお この用紙は、長野市のホームページからダウンロードすることも可能ですので、お出かけの前に記入して 投票用紙と一緒にご提示いただければ なおスムーズかもしれませんね。
投票支援カードについて/長野市HP
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また 長野市においては、中山間地域等を対象に バスを利用した「移動期日前投票所」を設置し、巡回型の〝バス投票所〟を設(しつら)え 投票促進に努めています。
期日前投票所について/長野市HP
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近年、あらゆる選挙において 投票率の低下が常態化し、深刻な社会問題となっています。
もとより 投票は、われわれ国民の権利でもあり義務でもあるところですが〝政治離れ〟が著しい社会状況の変化は 有権者の方々を投票所から遠ざけることにもなっており、慙愧の念に堪えないところです。
そのような状況を少しでも改善しようと、選挙を所管する選挙管理委員会においても あの手この手で(投票促進に向けた)サービス向上に努めています。このことは選管の責務でもありますが、一方で いわば当事者としての私たち関係者とすれば、それら多様な取り組みには敬意を表するところです。
さて、今回の参院選の投票率は どの程度まで伸びてくれるでしょうか?
これまでの参院選に比して話題が多く、一見的には政治的関心は高いように思われるところですが、その「関心」を 実際の投票行動つなげていただきたい…切に期待するところです。