maruの多分日記

ネコに癒されています。
見たこと聞いたこと思ったことなどをつぶやいています。

シダちゃん

2013年12月05日 | テレビ・映画・ビデオ

たまたま車でTV番組を聞いたのだ。
走行中なので映像は映らない。

10数分聞きながら走った。
午後の昼メロ番組であろうか。
もの悲しいBGM。
しんみりと女性たちが語っている。

“シダさん”という男の人が亡くなったようだ。
そのシダさんの交際相手の女性。
彼女がこの番組のヒロインのようだ。

涙声で語りかける。
「わたしが愛情をもった人はみんな亡くなるの。
お父さん、夫、兄弟。そしてシダちゃん!ごめんなさい!
わたしが好きになった人はみんな死んでしまうのよー!」

僕は運転しながら思った。
(究極のサゲマンですね。)

彼女のお母さんと思われる人が突如大声で言い始めた。
「なんだって!好きになったら相手が死ぬというのかい。
じゃあ(生きている)わたしに、お前は愛情を持っていなかった
ということなんだね!?
なんて薄情な娘なんだろう!」と言って泣く。

(あー、そこにくいつきますか?ちょっとズレてるような。)
(どう答えるのだろう?「死ぬのは男限定なのよん。」とでも
言い返すのだろうか?)

ヒロインは答えた。
「わたしは呪われた女なのよー!」

(お母さんのセリフは軽~くスルー。ま、まあね。)

今度はシダちゃんのお母さんと思われる人が、シダちゃんは
こんなにも優しかったんだというエピソードを披露し始めた。

「この子が学校でお腹がゆるくなって、漏らしたことがあってね。
そのまま家に帰って来たとき、漏らしたと言えばいいのに、うちが
貧乏で、わたしが忙しく働いてかまってやることも出来ないから、
邪魔をしてはいけないと思ったんでしょう、漏らしたことを言えずに
いてね、わたしが気付いてパンツの中を見ると、もうウンチが
パリパリに干からびていてね、そんなになるまで、言えずに、
気を使ってくれる優しい子で…」
と嗚咽。

(もっと他に優しかったというエピソードはなかったのでしょうか?)
(それに、ウンチがパリパリに干からびるまでわからなかった…。
なんぼ貧乏で忙しくても臭いで気付くと思うのですが。)
(シダちゃんも、好きだった人を前にお漏らしのエピソードなんて
語ってほしくないでしょうに。なんぼ死んでるといっても。
おちおち死んでられません。
それにしても、シダちゃんってどんな男なんやろ?)

と、路肩に駐車してサイドブレーキを引いてTV見ましたがな。
シダちゃん。40代と思われる普通の男性でした。
そうか、シダちゃん。お漏らししたけど言えなかったんだ。
優しさっちゅうより、叱られるのが怖かった、とも思えるけど、
どっちやったん?シダちゃん。

…合掌。