30年余一人暮らしを続けた伯母が有料老人ホームに入居した。
しかし、3か月ほどで亡くなってしまった。ホームにいたのは1か月。
肺の疾患で病院に移り、そのままだった。94歳。
最後まで家にいたいと望んだけれど、限界が来ていた。よく転び大きな青あざをつくった。
つたい歩きで移動し、台所にも立つ。ガスを使う。新聞を好んで読んだ人で、一代記と称したものを書き続けていた。
それでも、相応に記憶が飛び出す。今確認したことをすぐ聞き返す。
「老いていく」姿を目の当たりにした。
『年寄りばっかり 有料老人ホームの日々』栃折久美子-7 地元紙連載3/29付)
百十五人がいったいどこに住んでいるのかと思うほど静かで、部屋から出なければ自分のこと以外は何も考えないでいられる。安心して「孤独を楽しむ」ための住まいに私は出会った。(中略) 大したことをして来たわけでもない私の晩年に、こんなに穏やかな夜があっていいのだろうか。
中見出し・小見出しを拾ってみると、「私、ここで死にます」「穏やかな日々」などあるが、
ちなみに6回目には、「孤独楽しめるありがたさ」「優しさに守られて」とある。
選択肢の一つとして、こういう施設を利用し自分の人生を設計していく方もいる。
関東に住む77歳の息子も、自宅や伯母の家の処分をしてホームに入ることを計画している。娘が同居しようとは言わないらしい。
夫、その母91歳、ここにも老齢家族あり。いろいろな価値観、生き方があるなかで、日常を淡々と積み重ねていけばいいのか。そうすれば不安は解消されるのか。自分のことは自分でレールを引かなくてはならないか。
1年前の今日、娘と孫が帰国して3カ月間滞在した。マイホーム建設中だったために秋にも1か月やってきていた。
私も年度初めに向こうへ行ったりしたので、かなり近い関係で過ごせた年だった。
若い声、無邪気に歓声を上げる幼い子のいる華やいだ生活は魅力だ。
娘から写真が送られてきた。
関空でバイバイ、バイバイと手を振って姿を消していった姫ちゃんの成長ぶりが嬉しい。
しかし、3か月ほどで亡くなってしまった。ホームにいたのは1か月。
肺の疾患で病院に移り、そのままだった。94歳。
最後まで家にいたいと望んだけれど、限界が来ていた。よく転び大きな青あざをつくった。
つたい歩きで移動し、台所にも立つ。ガスを使う。新聞を好んで読んだ人で、一代記と称したものを書き続けていた。
それでも、相応に記憶が飛び出す。今確認したことをすぐ聞き返す。
「老いていく」姿を目の当たりにした。
『年寄りばっかり 有料老人ホームの日々』栃折久美子-7 地元紙連載3/29付)
百十五人がいったいどこに住んでいるのかと思うほど静かで、部屋から出なければ自分のこと以外は何も考えないでいられる。安心して「孤独を楽しむ」ための住まいに私は出会った。(中略) 大したことをして来たわけでもない私の晩年に、こんなに穏やかな夜があっていいのだろうか。
中見出し・小見出しを拾ってみると、「私、ここで死にます」「穏やかな日々」などあるが、
ちなみに6回目には、「孤独楽しめるありがたさ」「優しさに守られて」とある。
選択肢の一つとして、こういう施設を利用し自分の人生を設計していく方もいる。
関東に住む77歳の息子も、自宅や伯母の家の処分をしてホームに入ることを計画している。娘が同居しようとは言わないらしい。
夫、その母91歳、ここにも老齢家族あり。いろいろな価値観、生き方があるなかで、日常を淡々と積み重ねていけばいいのか。そうすれば不安は解消されるのか。自分のことは自分でレールを引かなくてはならないか。
1年前の今日、娘と孫が帰国して3カ月間滞在した。マイホーム建設中だったために秋にも1か月やってきていた。
私も年度初めに向こうへ行ったりしたので、かなり近い関係で過ごせた年だった。
若い声、無邪気に歓声を上げる幼い子のいる華やいだ生活は魅力だ。
娘から写真が送られてきた。
関空でバイバイ、バイバイと手を振って姿を消していった姫ちゃんの成長ぶりが嬉しい。