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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

宝鏡寺「御所ゆかりの雛」展 

2008年03月03日 | 催しごと
京都御苑で梅林を楽しみ(未だ満開ではありません)、今出川通りを西に堀川まで進み、そして北へ。だいぶ歩きました。
車の往来が激しい大きな通りです。東に少し入ったところに目的のお寺はありました。

宝鏡寺。人形の寺として有名。
今まで訪れたことがなかったのですが、ひな祭りの今日、人形展開催中でもあり、思い切って足を運んでみました。
境内に人形塚が。台座には歌碑、武者小路実篤の歌が刻まれていました。
     
     人形よ 誰がつくりしか
     誰に愛されしか 知らねども
     愛された事実こそ
     汝が成仏の誠なれ     実篤


飾り付ける2月はまだ寒く、手が凍えて、細かな作業がしにくいのです。
一体ごと、大事に大事に出しながら、
健康で、笑顔が絶えることのない女の子にと、その成長を願って飾り付けてきたものでした。
桐の箱から人形を出し、お顔を覆っている和紙を外す。 
この時が、まさに一番ハッとする時、静謐な美しさに心打たれる瞬間です。

7段飾りで、6畳まるまる一部屋を占めてしまいます。
今は異国で暮らす娘。家族の幸せな日々を願いつつ…。




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