kyon's日誌

つれづれに・・・

面会譚

2018年05月30日 | 日記

妹にアメニティの支払いなどを報告。妹も立替えたお金があるので、それを渡したり・・・ラーメンをすすりながら。さて時間も午後一時を回ったので、いざ病院へ。病院は事務局の前が椅子を置いた明るいフロアになっている。たまに一階の病棟の患者がウロウロしてることもある・・・まぁ病院全体が明るい解放感を与えている面はある。母の病棟は2階だ。

入院病棟の管理はアメニティが行っているらしく、直接そちらに行って下さいと事務局から言われていた。何度か通ったか病棟のドアのインターホンを押して面会したいと告げると、看護士が出てきて今は他の患者さんの説明に面会室を使用中なので暫くお待ち下さいと。妹と二人で平面図を見ながら、へぇぇ・・・とあらためて写真を撮ったりした・・・母はこの病棟のどの部屋にいるのだろうか。
面会室までは見学させてもらっていたが、病室までは見学させてもらえなかったなぁ・・・と、入院時のことも思い出した。

二階の平面図       病棟入り口のドア
15分ほど待たされて面会室に案内されると、ちょこんと腰掛けた母が居た。
「おおお~・・・あんだぁ~、ねっちゃんだ」・・・あら、覚えてた~!(笑)
妹がすかさず「私は?誰だか分かるか?」
「ん~・・・と、この人は顔に特徴があるから、、、覚えてるよ」などと・・・名前が直ぐに出ないが思い出してくれたようだ。何でか妹とワタシへの認識が異なることが以前からあったのだけど、まぁ・・・頻繁に会ってた副作用の様なものかな~?(苦笑)
妹は携帯で直ぐに写真を撮りだした。ワタシもやおらタブレットを出して母の写真をば・・・
痩せたなぁ・・・とは思ったが、体がスッキリした感じを受ける。薬のせいか、余計なものをあれこれ食べないせいか?(笑)ご飯はどんなものを食べてるかとか聞いたりしながら、体調は良さそうだなぁ・・・と感じる。

妹はやたらとあれやこれやを矢継ぎ早に聞く・・・傍からワタシも時々聞くから母は忙しくワタシを見たり妹を見たり・・・でも聞かれた事にはそれなりに答えていた。それなりに・・・とは、多少の記憶の混濁もあるような感じを受けたからだが、まぁ、突っ込まないでうんうんと。(^_^;)

起床時には布団をはがされて起き、先ずは紙パンツの検査をされるとか・・・つまり、汚しているかどうかを確かめられると。それから朝礼のような事が行われ、今日一日の話をするアメニティの責任者?が居るらしいこと、それを「説教するんだ」・・・と母は言ってたが(笑)
沢山の人が居るから自分は怒られないようにしているとか、まだパンツを汚して叱られたことは無いとかトイレもちゃんと行ってるとか・・・妙に自慢気。
お八つを入院者の通帳から少しずつ出し集めてお菓子を買って皆に分け与えるが、一度自分だけ貰えなかった事があって気分が悪かった、と。
アメニティの通帳の件はこういう事に使われるんだなぁ・・と思った。お水も毎日売店から届けて貰うようになっているとか・・・ほぉ・・しかし、患者同士でモノをやり取りしてはいけないルールの様なものもあるらしい。母は自分だけ貰えなかったので他の患者に一つくれないかと言ったが貰えなかったと(苦笑)
しかし、自分だけ貰えなかったことがあったという話は100パーセント言う通りじゃないとしても気にはなったので、面会を終えてからケースワーカーに聞き直した。
すると前日に渡したお菓子を食べ切れなくて布団の脇に隠しておいたのをスッカリ本人は忘れて自分だけ弾かれてしまったと思い込んだらしい・・・と分かった。これからは残したものを処分して毎回皆さんと同じように渡すようにする・・・ということにしてくれた。

どうも、自分だけが貰えない事で、もしかしたら、私と妹がお金を入れてくれてないのかと疑ったりしたとか、自分を嫌でこんな所に入れてしまったのか・・・とか、まぁ・・・ひん曲がったことも思ったりしたが、自分の娘らはそんなことをしないと思っていた・・・などと・・・大女優ぶりは変わらずフォローしてるし~(苦笑)やれやれ・・・もう少しで濡れ衣を着せられるところだった。(^_^;)(汗)

面会に何度も来たし、心配もしてたし、通帳もちゃんと預けているし、お金も入れてあるよと何度も説明してやっと分かって貰えた(苦笑)

患者の中で時々母の頭を叩く人が居るから、そいつには看護士らに気づかれないようにやり返してやるんだ・・・なんて言うから、え~、母がやり返すんかぁ?・・・と驚くが、本人は至ってカラカラと楽し気に話してる・・・。ちょっと意外な母の面だなぁ・・・というか、そう言えば勝気な性格だったなと思い直した。で、妙に患者間の中でも少し信頼を得ているような面もあるような話もあった・・これまた・・・へぇぇぇ~・・・・まぁ、話半分としても・・いっか・・ふ~ん・・(^_^;)

実は家に帰りたいなどと言われたらどうしよう~なんてヒヤヒヤしてたが、帰り際には心配してくれてありがとうとか、心配しなくても大丈夫だとか・・・まぁ、いつになく殊勝な事を言ってたな~・・嘘みたいだ・・・今までまともに言われたことが無いからさ、焦るわ(苦笑)

また来るからね・・・と、手を振って別れたが・・・妹曰く、「母はやっと自立したんだね~」
思ったよりも元気だったし、大勢の中での闘争心?が何処かから湧き出ているようでもあり、案外適応力があるんだなぁ・・・と、妙に感心してしまった。あの依存性の強い母がねぇ・・・と。
「あの生命力じゃ、この夏も乗り切れそうな気がするよ・・・」と、言ったら、妹が「んだんだかもなぁ(そうかもなぁ)」と・・

 

にしても、今日も入院の為にやって来た方たちが何人かいた・・・・・
介護施設との大きな違いは何だろうかと思うと、同じ24時間看護であっても、介護なのではなく、此処は「管理」されている世界なのだなぁ・・・と。その中でいかに順応するかを本能的に母は自ら生み出して適応している・・・今のところは。。。
病状が収まって非常に良い状態となれば一階の病棟に移るとか最初に聞いた・・・二階から一階へ移動する状態は今とどのくらいの違いがあるのだろうかねぇ・・・
精神病院って、昔はそんな場所に入院するというだけで恥ずかしいとか世間体が悪いとか・・・まぁ、患者家族すべてに異常性があるように思われるなど、とても胸を張って言えるような状態ではなかったと記憶している。
ワタシは我が母の行く末の記憶としてこうしてかなりあからさまに書いている。これをブログに書くこと自体が異常性を持っているのかもしれない・・・などと思わぬでもないが、自分の頭の中を整理しておきたい訳で・・・世間体云々は考えていない。
本人の自覚と現状、客観的な認識の落差がこういう医療施設は必要だと思わせられる。が、実態はそれほど優しくはない世界でもあるのだ・・管理されねばどうにもならない分野で、実際にそういう人も多いのだということなのだなぁ・・・・故に、家族ではどうにもならない時には救いの場所でもあるのだよねぇ・・・つまりは強制的な管理も必要になる場合もあるということだし、手厚い介護を望むならやはり介護施設だろうし、病的に仕方のない状態となれば、介護施設でも受け入れられないのが精神病というものの厄介なところなのかもしれない。

母の状況は自分の置かれた状況を自分なりに乗り切り・・・どこかしら生き延びようとする闘士のような意識でいるような気がする・・ように見えた(苦笑)まぁ恨みがましく思っていない分だけワタシと妹は救われた気がするが・・・複雑ではある。
そうだ・・・集団の恐怖の中で戦時下を生き延びてきた経歴があったのだったなぁ・・(苦笑)なんてね、、・・つまらんことまで思いを馳せた。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

面会しに・・

2018年05月30日 | 日記

少し小雨が降っていましたが、雨は止んだようです。

昨日はお向かいさんから、ワラビとウドを頂き、またワラビが食べられる~・・・と喜んだのもつかの間、あらま、重曹が無い!え~・・・時間的に近場のお店はもう終わってたから、買いに行けないし~・・・
お向かいさんが一緒に持って来てくれたタンサン・・・その時は返してしまったのを思い出し、また失礼ながら貰いに行くという・・・(苦笑)(^_^;)
何というミステイク!お恥ずかしい限りでしたが、一晩明けてワラビは美味しそうにあく抜きが無事に終わり、起きがけに水で何度も晒して既に後は食べられるようにしてしまったし・・・やれやれ~(^_^;)ドジなワタシ・・(苦笑)

で、今日は能代に行って来ます。
思えば母とは一ヶ月半も会ってないので、妹と二人で会って来ようと・・・それに妹にも会計報告をしておかないと・・・ついでにワラビや残っているミズも少しおすそ分けしようと思っている。

さて、母はどんな風に落ち着いているのだろうかね?この目で確かめなきゃ・・・と。。。
楽しみでもあり、何気に怖くもあり・・・ってが・・・(苦笑)

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする