kyon's日誌

つれづれに・・・

初冬の雷

2014年11月13日 | 日記
夕方から、雷がド~ドン、雨がザザ~ッ。
昔から「地震・雷・火事・オヤジ」が『怖い』の代表と謂われる。
オヤジは怖さを失い、威力を失いつつあるようだが(一般論です)、
今も、地震・雷・火事は・・・怖い。
特に雷は大嫌いである。
けど、雷の怖さを回避するものが秋田の冬の味覚のハタハタの時節到来だとすれば、
どうやら冬らしい天気になって来たようだなぁ・・・と、少しは落ち着くのである(笑)

ハタハタは「鰰」魚に神と書く。一説には魚に雷とも。
ふぅ~ん・・・昔の名付け親はウマイ当て字をするなぁと、毎年思う。
で、毎年同じことを言ってるような気がする(笑)
変わり映えしないワタシ~(笑)

鱗が無い魚だから、気持ちが悪いという人もいる。テラテラ光るからねぇ・・
でも魚をサバク側としては楽なのである。
この時期は卵が凄いので、ハラワタを取り除く必要が無いし~(笑)
鱗の大きな魚は面倒だ・・・気をつけてもあちこちに飛ぶ・・後始末がねぇ~(^_^;)
難はヌルヌルするので、滑る~(笑)
醤油タレなんかに、浸すとズルズルと滑る。
けど、白身で味が淡白だからどんな味にも馴染む。骨も食べられる。
そしてなんと言っても「ブリコ」と呼ばれる卵が実に美味!
昔から食べてきた人には堪えられない美味さな訳で、このブリコを食べたくてハタハタを買うのである(笑)

庶民の味である・・・
水揚げされると箱で買う・・各家々ではこれで押し寿司を作る・・・冬場の貴重なタンパク源である。
酢を使うので微妙に其々の味が違う(笑)まぁ・・・昔からの風習だろうから、家の味が違えば出来上がりもちゃうな(笑)

しかし、これも最近は高級魚になってしまった。
押し寿司は普通にどこのお店でも市販ものが買える。
自分で作る手間と面倒を考えたら、買った方が安いのである。
そして、これを作り置きする場所も今のマンションや暖かい家には無くなってきている。
作り方も面倒なので、覚えている人も少なくなってきてるし・・・

根っからの秋田県人ではないが、母は元気な頃に我が家の味を漬けたりした。
すっぱ過ぎず、しょっぱ過ぎず、これが母の作ったものかと驚いた事がある。

高級品となったこの魚を、しょっつるタレに一潜りさせて焼くと、これもまた美味。

この時期に雷が鳴るようになると、いつも思い出す。
今年ももうすぐだな・・・と。

参考までに・・・
男鹿の水族館で昔撮った写真を・・・


コメント (14)
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