花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

大人の流儀。

2014-01-18 20:31:58 | 仕事
成人式が終わり1週間・・・
体調が悪かった~
燃え尽き症候群というか、長時間集中しすぎて脳と体がオーバーヒート・・・・って感じです

11-12日は通常の出張着付けのお仕事をこなし、成人式前夜に会場近くのホテルに宿泊
翌日は3:00起床で5:00から着付けスタート
11:00までひたすら着付け着付け着付け着付け・・・・・
手の平は摩擦でヒリヒリ、なぜか内腿が筋肉通(立ち座りのせい???)

毎年の事ではありますが、成人式は着付ける人数もかなり多いので体力勝負。
体力&腕力に自信がない私は、終わるといつもぐったり
日頃は短時間集中のお仕事が多いので、長時間の仕事はダメージが大きいのかも
他の着付師さん達は皆2日連続で会場入りしているの、そのスタミナに驚きです

今回の成人式では何と結んだ時に帯締めの一部を破損させてしまう失態もありました
テグスに通された1mmほどのビーズの集団がスクリュー状に何本もねじってあるのですが、正直「これは何回も締めていたら切れちゃうんじゃない???」って作り
通常は帯にあたる面は装飾の凸凹がなく、平らで摩擦に耐えられるようになっているんですが・・・

とは言っても、失態は失態
お客様にお詫びして、お店の方にお話して・・・
幸いお着物はレンタルだったのと破損の箇所は小さく見た目もわからないので、無事に送り出すことが出来ました。
お店の方にも「何回も使っているから・・」とフォローして頂きましたが、やはり申し訳無い限りです。
用心深く着付けなければと大反省・・・。

成人式は毎年、大人数をベルトコンベア方式に次々仕上げていくのですが・・・
日頃、出張でご自宅にご訪問して行う着付けとはやはり全然違いますね~。

とにかく時間に追われて着付けるので、お客様のお顔も、何を話したかも覚えていない。
出張着付けではお客様のご希望やお好みをしっかり組み取り、心を込めて仕上げるのですが、それが出来ないのがちょっと寂しい感じです

人数が人数だけに仕方ないですね

とりあえず、今年も無事(?)に成人式の仕事が終わって良かったです

そういえば、以前、テレビで作家の伊集院静さんが出演されていた時に

「大人ってなんでしょうか?」との質問を受けていました

伊集院静さんといえば「大人の流儀」という本の中で、かっこいい大人について書かれているそうですが・・・(読んでいなくてすいません

その答えがとても素敵でした

「大人とは・・・人の為に生きられるようになる事」

自分の為にだけ時間やお金を使ったり、着飾ったりしているうちは子供。
人の為に生きられるようになったら大人。

うーん。よくわかります

私自身も子供が生まれたり、この仕事を初めて人の為に何か行うようになってから人生観も180度変わった気がします

「成人式」は大人として認められる儀式。
新成人の皆さんには自分→自分以外の人へ視野を広げて、素敵な大人になって欲しいですね

本日のお写真は成人式はありませんが、ご親戚の結婚式に振袖でご出席されるお嬢様。
成人式は来年とのお話でした。
お母様から「ごちそうさん」の杏ちゃんヘアのご希望があり、後ろは編込みでまとめてあるんです
素直で可愛らしいお嬢様でお母様とのやりとりもとても微笑ましかったです。
お母様が着られたというお振袖もとても素敵でした
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