花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

人のふり見て・・・

2015-05-12 11:13:56 | 仕事
台風が近づいていますね~
今夜はお勉強で外出予定なのでちょっぴり心配です

さてさて、出張着付けのお仕事はサービス業です
こういうお仕事をしていると、不思議と世の中の「サービス」に対してとても敏感になってきます

「人のふり見て我がふり直せ」ではありませんが、最近目の当たりにしたNGサービス2ケース
これやっちゃダメでしょうパターンです

ケース1

先日、某化粧品店から購入したプッシュ式のクリーム。オーガニックでとても良い香り
ところが、使用3日目にノズルの故障(?)でクリームが出なくなってしまいました
押したり、揉んだり、振ったりしながら、毎日ちょびっとしか出ないクリームと格闘。
忙しい中、ようやく2週間後に店舗に交換に行く時間ができました

お店に到着すると2人の店員さんが雑談をしていました
早速、「クリームの出が悪いんですが・・」と相談したところ、1人の店員さんが「かしこまりました」と持っていったクリームの出を確認
やはり上手く中身が出てきません。

「新しいものと交換しますね」と、テキパキと対応してくれたので一安心。
準備してくれるのを待っていると・・・・

もう1人の店員さんが・・・・

「出ましたよ」となぜか満足げな顔で現れました
「たくさん揉むと出るんですよ」となぜかドヤ顔

その雰囲気からは「出るんだから新品を渡さなくても・・・」という雰囲気がプンプン
なんだかこちらがクレーマー扱い????

「♪♪客の目がチベットスナギツネみたいに乾いてる~♪♪」

某CMの歌ではありませんが、乾いた眼の私に気が付いた、もう1人の店員さん。

「でも、自宅に戻ってまた出なくなると心配ですよね~。交換しますね

何となく不満な感じのドヤ顔の店員さん

(検証 
ここで出の悪いクリームを持ち帰らせたとする。もし上手く出なかった時はお客様にまた店舗に足を運ばせるのでしょうか?
お客様に不良品を郵送で送ってもらう場合にしても、その手間をどう考えるのでしょうか?
→やはりその場で新品を出す方がお客様に対してベストな選択では。

サービス業で大事なのは「想像力」と考えます
着付けのお仕事であれば、着付けた後のお客様の事を想像してアドバイスをしたり仕上げを替えたりします。
お客様が困らないように、トイレの行き方や車の乗り方、食事の注意点を説明したり、お茶会や小さなお子様がいらっしゃって動きの激しい場合はあえて裾を短めに仕上げて動きやすいようにしたり、苦しさに弱いお客様には締め加減を調整したり、妊婦さんにはお腹が苦しくなった時の為に伸縮性のあるゴムベルトを使用したり・・・・

綺麗に着つけるだけではなく、着付け後によりよく過ごしてもらう所までがサービスと考えます
結局、交換後の物は前回の物とは同じ物とは思えないほどクリームがスムーズに出てます。1ヶ月経過した今でもばっちり
やはり、前の物は不良品だったんですね


ケース2

先日、ご訪問した某高級ホテルでの更衣室での出来事
お客様が暗いお部屋で目が見えにくいとの事で、窓のカーテンを開けてお支度をしていました。
そこに、ホテルのスタッフさんが入ってきて

「他にもお客様が出入りされるので、カーテンは締めておいてください」とのやんわり注意が入りました。
他に誰も利用者がいらっしゃらなかったので、「他の人が入ってきたら閉めま~す」とお客様。

その場はそのまま、スタッフさんが退出していきました

ところが・・・そのホテルは30分ごとに更衣室を確認に来るシステム(?)なのか、スタッフさんが来るたびに
「カーテンを閉めてください」(スタッフさん)
「今は人がいないので開けています」(お客様)

このやり取りが延々と繰り広げられ、仕舞いにはホテルスタッフさんの声が荒々しくなり眉間にしわが・・・・
更衣室の前は人通りが無いホテルのプライベートスペース&植栽あり。
結局、更衣室に訪れた他のお客様は2人だけ

(検証 
カーテンを閉めるのはホテルの決まりかもしれませんが、使用していな時にまで遵守する必要があるのでしょうか?
そこにはなぜお客様がカーテンを開けたがるのか・・という想像力がかけている気がします
そのスタッフさんは更衣室の前にいつも待機していらっしゃるので、新しいお客様が来た時にご一緒してその時に「カーテンを閉めて頂いてもよろしいでしょうか?」と促す方法もあるのは??
とにもかくにも「きつい口調と眉間にしわ」は問題外。
高級ホテルでは尚更NGですよね~
列席者への対応までが、結婚式をお受けするホテルの役目だと思います

というような、悪いサービスを参考に、私自身も「想像力」と「眉間にしわ」に気を付けていきたいですね
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山あり谷あり・・・

2015-05-05 22:20:21 | 仕事
本日は子供の日
息子君はパパさんと一緒に電車バス乗りまくりツアー(?)に行ってきてご機嫌
私はめずらしくお仕事がお休みだったので、爆睡させて頂きました

ゴールデンウィーク前半は、七五三撮影・お宮参り・結婚式・お母様80才お祝いなど、盛りだくさんのお仕事となりました
お天気も良く、お祝い事日和だったのが何より

そして、久しぶりにお仕事で提携先の出張撮影ainokoさんのスタジオにご訪問させて頂きました~
(ainkoさんのHP→ http://www.ainoko.jp/)

以前、何度かブログに書きましたが、私がこの仕事スタートさせたきっかけを作ってくれたのがainokoのカメラマンの大木さん
その出会いから月日が流れ、花*小紋もainokoさんも今年で10周年目に突入です

スタートした時はお互いに自分1人だけの会社。
何から何まですべて自分1人でこなさなくてはならない毎日。
当時はあまりのハードさに1年中風邪を引いていて、いつもマスクをしていた私、そして第三子妊娠中でつわりで苦しんでいた大木さん
どんなに具合が悪くても、2人とも誰にも頼めないのでふらふらになりながら仕事をしていました。
おそろしく、体調不良な組み合わせでよくまー仕事をしていたと大笑い
今では、お仕事を頼める仲間も増え、以前とは比べ物にならないほどの安心を感じられるようになりました

お互いにこの10年を振り返ると、それはそれは色々な事がありましたね~。
山あり、谷あり
お客様の事、スタッフさんの事、会社運営の事・・・

ブログには書けないような事も・・・ありましたね

大木さんやainokoのスタッフさんとお話していて、なんだか感慨深いものがありました
まさに山越え、谷越えの戦友ですね
そして、その話の中で1つ気づいたことが・・・・

基本的に虚弱体質ではありますが、この1か月はとにかく胃痛がひどく、腹痛、背中痛まで
これは絶対、何かの病気に違いないと、心を決めて病院へ
胃カメラ、エコーに血液検査・・・・
そして終了後。

「異常なし

????
こんなに体調不良なのに????

「何か仕事で心労とか、変化とか無かったですか?」


うーん、いつもと同じ日常のような・・・
日頃ストレスを感じる事もないし・・・
着付けの先生が亡くなったのはかなりのショックでしたが・・・


その時は、理由がわからなかったのですが、ainokoさんのスタッフさんとの話で
「春や秋の繁忙期が終わると、本当にほっとしますよね



そうそうそうそう~
それです。それです。

オンシーズンに、常につきまとう緊張感
お仕事に穴をあけてはいけない、お客様の変更やご要望をきちんと把握しなければいけない、ミスをしてはいけない。

知らず知らずに、心身の負担になっていたのかもしれません
個人事業は自分で全てを抱え込まなければいけない部分も多いので、小さなストレスがいつの間にか積み重なっていたかも

気づかないストレスを、きちんと消化してかないと、今回のような体調不良につながるのか・・と痛感しました

とにもかくにも、健康第一。
この仕事をしていく限り、この緊張感から解放されることはないので、上手く付き合っていかなければ
自分を解放しながら頑張りまっす

本日のお写真は、能鑑賞に着物を着ていかれるお客様です
ヘアスタイルはお客様からのご要望の「マロンアップ」
名前の通り、後ろからみると「栗」のような形をしている可愛いヘアスタイルです(※いがいがをむいた後の栗ですよ
ポニーテールの結び目に毛先を通してクルリンパした後、逆毛でふんわり広げるだけの簡単スタイルです。
頑張れば自分でもできるスタイルですので、お試しください
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