花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

メールの心。

2013-09-21 22:32:26 | 仕事
9月に入ってからというものの、怒涛のお申込みが続いています
そうえいば昨年もこの時期は、恐ろしい量の携帯とパソコンメールへのお客様からの着信履歴におののいた記憶が・・・
お母様達の七五三準備の腰があがるのが夏休みが終わってからなんですね~


今年は昨年の失敗を踏まえて、お客様との打ち合わせを早めに始めたので、何とか対応出来ています

ただ、不思議と「今日は1日仕事があって忙しい~」という日ほどお申し込みが殺到し、「今日は家にいる時間が長いから、お問い合わせにも対応できるぞ~」と手ぐすねを引いて待っている日ほどお問い合わせが少ない・・・

なぜ????神様のいじわる????

さすがに1日10件以上のお申込みやら変更やらお問い合わせやらがあると、大混乱です
そして、そういう時に来るのが急なご依頼

「明日お願いします」
「今週末は空いていませんか??」

うーん。きびしぃぃぃぃぃぃ
夏の閑散期や平日、着付けのみであれば何とか対応できますが、さすがに春秋の繁忙期はどうにもならないんです

それでも、ダメもとでスタッフにあたり調整をしてみるのですが、やはり難しい場合が多く・・・
お客様にお断りする事も多々あり

本当に申し訳ない限りです

メールでお問い合わせがあったお客様にはメールでご返事するようにしているのですが、この「申し訳ない気持ち」をメールで表現するのって本当に難しいと感じます。

電話や顔を見ながらであれば声のトーンや抑揚、顔の表情で申し訳なさを伝えやすいのですが、ビジネスメールでは絵文字も使えないので、言葉選びがとても重要になります。

謝罪の気持ち以外でも、つい普段の会話のようにメールを打つと案外そっけない文章になってしまうんです。
かといって、お客様にくだけた言葉も使えないので、文章作りはとーーーっても慎重になります

そこで、私がメールで心掛けているのは「心を込める」事

「メールに心???」

と思われかもしれませんが、心から申し訳ないと思ってメールを打つと「申し訳ありません」という言葉が何度も出てきます。本当はビジネスメールとしてはおかしいのかもしれませんが、その気持ちが私の本当の心なので、そのまま使うようにしています。

感謝の気持ちの時もやはり「ありがとうございます」という言葉を何度か使ってしまいます。
でも、あとから読み返すとそのままの気持ちを打った方が伝わるように感じます

それはお客様から頂いたメールを読んで気づいた事でした
日頃からお客様と何度もメールのやり取りをさせて頂きますが、要件だけのメールよりも、気持ちがそのまま記述されたメールの方が心に響くんです

それ以来、心の声に素直に従ってメールを返すようになりました
それが、相手に響いているかはわからないのですが、顔が見えないメールだからこそ、心を込めて打たなきゃいけないな~って思うのでした。

と言っても忙しいとついついビジネスモードで無機質なメールになりがちなので、そこは気を付けないと
メールはお客様と心を通わす大事なツール。

大事に大事に打たないとね
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仕事の絆は思いやりから・・・

2013-09-16 22:12:01 | 仕事
台風一過
過ぎ去ったあとの夕焼けはとーーーーっても美しかったです

出張着付けに悪天候は天敵
交通機関がストップしてしまったら出張に行けなくなるんですぅぅぅ
台風や雪の時期には、電車が遅れないか止まらないかとヒヤヒヤしながら天気予報を見ています

そして、今回の台風も週末に直撃との事だったので1週間前からチェック
幸い、昨日の結婚式のお客様のお支度は台風前でギリギリセーフ。(でも地方のお客様だったので飛行機で帰れたか心配

台風直撃の今日はスタジオ着付けが2件入ってる~

車で30分の距離なので電車がストップしても行けるには行けるのですが・・・
ただ、あまりにも暴風雨の場合は車でも危険

そこのスタジオはものすごい人気で、有名アーティストのコンサートチケット並みに予約がとれないんです。
お客様は半年前の予約日にすごい労力を使って予約をしているので、気合も期待も半端じゃない
子供が熱を出しても連れて来るくらいです

それなのに「着付けに行けません」とはとても言えません
あまりに心配だったので、昨日のうちにスタジオの方にご相談してみました

「台風で、もし家から出られない状況だったらどうしましょう?」

「先生(一応私の事です)、無理しないでください~。その時は着付けの撮影だけ他の日にまたお客様に来てもらうようにします。無理して来てもらって先生に何かあったら大変ですから~

との暖かいお言葉。(涙・涙・涙)

着付け師という職業は世間では低い立場で見られていて、何となく「主婦のバイト???」位な感覚で対応されることも多いのですが、そこのスタジオさんではとーっても手厚く対応していただいて、本当にありがたい限りです。
着付けに行くとお茶まで出してくれるんです

そのスタジオさんとのお付き合いも4年目。
この何気ない思いやりこそが、仕事を頑張ろう!!!!という力になります。

そして、こういうスタジオだからこそ人気もあるんだろうな~と改めて感じました

結局、今日は午前中のご予約はお客様の安全面が心配なのですべて他の日に振替。
台風が過ぎた夕方のお客様だけお受けする事になったそうです。

仕事とはいえ、ベースにあるのは思いやり。
私ももっともっと「思いやり力」磨こうと思ったのでした
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七五三の心得 2013!!!

2013-09-06 17:08:07 | 七五三
天気大荒れでしたね~
最近はモクモク雲を見ると竜巻の渦を巻いていないか心配でじっくり観察してしまいます

さて、来月からはいよいよ七五三シーズンに突入
・・・・という事で、毎年恒例「七五三の心得」を掲載させていただきます

今年、七五三をお迎えになるお母様、是非参考にして下さいませ


日にち

日程はお決まりですが?
七五三で一番最初にやるべき事は日にち決めです。
正式には11/15となっておりますが、近年では混雑する当日をさけ、あえて他の日にちを選ぶお客様が多いです。
10下旬-11月中旬の大安の土日は、神社が大変混雑します。
駐車場にすぐに入れなかったり、ご祈祷の待ち時間が長かったりしますので、時間に余裕を持って行動される事をオススメ致します。
小さいお子様のいらっしゃるご家庭は混雑日を避けてお日にちを選ぶと良いかもしれませんね。(10月初旬や11月下旬以降は混雑がだいぶ緩和します)


撮影

写真撮影はお決まりですか?
町の写真館、子供写真館、出張撮影・・・撮影方法は色々とあります。
どのタイプのお写真が好みかで撮影先を決めましょう。

子供写真館のメリットはなんといっても衣装が何枚も着替えられる事。
おしゃれな女の子は大喜びだと思います
デメリットは写真が作り笑顔とシンプルな家族集合写真。

最近では自然な姿を撮影してくれたり内装もかなり凝ったおしゃれな写真館も増えています
ママ友の情報を駆使してみましょう。
ただ、人気の写真館は半年前からの予約で、コンサートチケット並みにご予約がとりずらいので、七五三シーズンに限定せずに、お日にちにはこだわらない方が良いと思います。

一方、出張撮影のメリットは自然な笑顔とバリエーション豊富な写真。
お子様の活き活きいした表情が魅力です。
デメリットは事前の打合せが必要な事と、着付けの手配は自分でする事、衣装が何枚も着替えられない事。
人と違う個性的なアルバムを作りたいお客様にはオススメです。

出張撮影を選ぶポイントは必ず2名体制で来てくれるお店です。
カメラマンさん1人では子供の良い表情を撮影するのは難しいので、必ず子供の相手をしてくれるアシスタントさんを連れてきてくれるお店を選びましょう。


どちらも、早撮りは安くすいているので、上手に活用したいものですね。


ご祈祷

お祈祷する神社はお決まりですか?
地元の神社、またはご実家近くの神社でご祈祷されるお客様が多いです。
繰り返しになりますが、10下旬-11月中旬のお日柄の良い日は大変混雑します。
神社に到着したら、まずご祈祷の待ち時間を聞きに行って、その状況で待ち時間に撮影をされると良いと思います。

もし、駐車場が混んでいたら、一人代表で先に神社に向かってご祈祷について確認、申し込みをされると、待ち時間も少なくスムーズです
撮影をされるのであれば、ご祈祷の前にされる事をオススメします。
先に撮影をした方がお子様の着崩れがなく、元気もあるので良い表情が取れると思います。


衣装

お着物はチェックされましたでしょうか?
レンタルの場合は小物やサイズが揃っているはずですが、お持ちの着物の場合は小物に不足が無いか確認しましょう。
「着物はあるから安心」なんて思っていると、小物が全然揃っていなかったなんて事がよくあります。
特に、7才お子様の箱迫(はこせこ)やしごきなど大人には使用しない小物が無い場合がよくあります。
また、久しぶりに箱を開けたらシミだらけ・・・なんて事もありますので、早めにチェック&ご相談される事をオススメいたします。

そして、忘れてはいけないのは「肩あげ」。
お子様の着物に限って、サイズを調整する為に肩にタックを取って縫う「肩上げ」作業があります。
「肩上げ」はサイズ調整の他に縁起物の意味もありますので必ずしておきましょう。

「肩あげ」の他に裾の長さを調整する為に、腰のあたりにタックを取って縫う「腰上げ」もあります。
「腰あげ」をしておくと、紐が1本少なくて済むので着心地がとても楽ちん。3才さんには絶対おすすめです。


食事

食事の場所はお決まりですか?
撮影、ご祈祷のあとにご家族やおじいちゃま、おばあちゃまと一緒に食事をされる方が多いようです。
ただ、お子様にとってお着物でのお食事は汚す&苦しくて大変。
そこで、オススメなのはお食事場所を個室にして、そこで洋服へお着替え。
皆にお着物のお披露目も出来るし、その後は着替えて楽しくお食事できます。
食べこぼしを気にしながらの食事は楽しくないですもんね。
「どうしても脱ぎたくなーい」という、お洒落さんにはエプロンを用意しておいてもよいかもしれません。


オススメ

それ以外に・・・意外と役立つ小物です。
靴→3才さんは履き慣れた靴をもっていきましょう。歩いている途中で「脱ぎたーい」と草履をポイッなんて事もあるんです。

飴→七五三は着付けやら撮影やらご祈祷やらと子供にとってはかなりハードなスケジュール。
疲れてついつい不機嫌さんに・・・そんな時に「飴」を口に入れてあげるとなんだか元気に。
ただし、棒つきの飴は着物が汚れるのでNGです。
そして、水分補給用の水筒も便利です。できればストロータイプの方がお子様の口紅が落ちないのでオススメです。

おもちゃ→待ち時間や撮影の時に役立つ小物です。お子様の機嫌を取る為に、この日は好きなおもちゃを持ってでかけましょう。ゲームまたはポータブルDVDなども飽きさせないツールとしてこの日は特別に持っていきましょう。


七五三は大忙しな1日でもあり、楽しい素敵な1日。
イライラしないで、和やかに過ごせるように、事前にきちんと準備して七五三に臨みましょう
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生きちゃって、よろしいんですか?

2013-09-04 12:13:43 | 仕事
8月も終わり、いよいよ9月に突入~

先週は今年最後(多分・・・・)の浴衣着付け
今年はキャバクラさんの浴衣イベントも多く、浴衣着付けの腕があがった上がった~
帯結びも研究したので、バリエーションも増えました
経験をする事は技術が磨かれるという事をヒシヒシ感じました

さて、ネットである記事をみかけました

明日死ぬかもしれない。そのときあなたは、人生を後悔しない自信がありますか? 誰にでも、いつかは必ず死が訪れます。今生きている人たちが後悔しないように、納得して人生をまっとうするためのヒントを紹介します。

●医者は奇跡を起こせない

 私が所長をしている東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニックには、西洋医療では手の施しようもなくなり、「手は尽くしましたが、もう助かりません。余命○○です」と宣告された人がたくさんいらっしゃいます。

 木村さん(仮名、50代男性)もその1人でした。今まで病気らしい病気をしたことがなかったのに、いきなりステージ4の肺がんを宣告されてしまったのです。

 胸が苦しくなって病院に行き、調べた結果、胸水がたまっていました。肺腺がんでした。進行してリンパ節への転移や遠隔転移を起こしやすく、死亡率が高いがんと言われている病気です。

 「先生、お願いします。まだ死にたくないんです。なんとかしてください」

 こう訴える木村さんの緊張をほぐそうと、私はこう言いました。

 「多分、大丈夫だと思うんですけど。治療すると、生きちゃいますよ。生きちゃって、よろしいんですか?」

 すると木村さんの顔が緩み、それまで怖れと不安に歪んでいた表情に、かすかな笑みが浮かんできました。

 笑いが取れたらこっちのもの。患者がなんとかなると自分で思ってくれれば、それだけでずいぶんと違います。

 病気が悪くなるかよくなるかは、その人の考え方や態度次第です。病気に気持ちが負けて、よくなろうという意欲を失くしてしまえば快方に向かうことはありません。患者自身が「よくなろう」と思わなければ、よくはならないのです。

 医者が患者を診察して分かるのは病態だけです。どんな名医でも、その病気を引き起こした本質的な原因は分かりません。原因が分からなければ、それを取り除くことはできません。

 だから医者は病気を根本から治すことも、何かの魔法で奇跡を起こすこともできません。医者が患者に提供できるのは、その病態に合った病名、そして症状を一時的に抑える治療だけです。

 病気の根本的な原因は患者自身にあり、それに気付くことができるのは患者だけだと私は考えています。それに気付いて自分を正せる患者が、西洋医学の常識では信じられないような奇跡を起こすのです。

●死を意識すると、生きたい理由を真剣に考えるようになる

 「木村さんは、どうして生きたいんですか?」

 私の質問が予想外だったのでしょう。木村さんは「エッ?」と言ったきり、絶句してしまいました。けっして私は意地悪でこんな質問をしているわけではありません。今までたくさんの患者を診てきましたが、「なぜ生きたいのか」を真剣に考えてこなかった人があまりにも多いのです。

 たいていの人が、死にたくない理由、まだ生きていたい理由すら真剣には考えていません。そのため、生活習慣病のリスクだらけの日々を送って、ある日突然、死を意識せざるを得ない状況に直面してしまうのです。

 病気は、「こんな生活や考え方をしていたら、とても健康ではいられません」と、体と心が発するSOSです。言葉を発せない体や心が「なんとかしてくれ!」と悲鳴を上げてあなたに訴えているのです。

 それでも自分を正さず、体や心をいたわらない人には「ここまで悪くならなければ、気付いてくれないのか」と、体が最後通牒をつきつけ、がんのような死を強く意識する重い病気を発症して「このままでは、とても生きていられない! なんとかしてくれ!」と必死で訴えるのです。

 がんという病気は、考え方によってはいい病気だと、私は思っています。

 がんはたとえ早期であっても死を意識する病気です。ここで死んではマズイと思えば、なんとか病気を治そうという気力が湧いてくるし、習慣を変えてでも生きようとするからです。

 死を意識するということは、自分自身の寿命を意識することです。自分自身の寿命を意識すると「生きることには限りがある」と考えざるを得ません。ならば、そのなかで自分がやりたいことは何かを真剣に考えます。

 それをやるためには、あとどのくらい生きていたいのかを考えるのです。

 そして、自分のやりたいことのために限りある時間を有効に使うには、健康でいることが大切だと思い、医療とのかかわり方をきちんと考えるようになるのです。

●今、自分が死んで困ることは何ですか?

 絶句してしまった木村さんに、私は「死んで困ることはなんですか?」と聞きました。「死んでは困ること」――それが患者のやるべきこと、やれること、やりたいこと。つまり生きたい理由だからです。

 「両親が健在なので看取りたい」
 「子どもはいないが、妻とも添い遂げたい」

 こう告げる木村さんの目に力がありました。これが木村さんの「生きたい理由」だったのです。

 「なぜ生きたいのか」がハッキリと分かっていれば、気持ちが前向きになります。前向きな思いでいると、その気持ちによってホルモン環境も変わるので、体にいい影響が出てきます。生きたいと思えば、生きる方向に向かうのです。

 どんな治療をするにしても、患者自身の気持ちが後ろ向きでいたら、効果は期待できません。そのためには、なぜ生きたいのかを考えることが大切なのです。




うーむ。なかなか考えさせらる内容です
何よりも患者さんに
「生きちゃっていいんですか?」なんていうお茶目なウイットに富んだ先生に感心しました

もし自分がその立場になったら・・・・
多分「仕方がない。やれる事をやるしかない」とあっさり受け入れてしまうかも。
というか、日頃からいつ何時、今と同じ健康や環境が保障されなくなるかも・・・という可能性をよく考えています。(ポジティブなのかネガティブなのか・・・???)

だから、起業家講座でよく行う「10年後の自分を想像して夢を描きましょう」というのがとても苦手。
だって、先の事なんて誰にもわからないですもん

驚かれるかもしれませんが、もし歩けなくなったら、もし目が不自由になったら、もし耳が不自由になったら・・・と時々想定したりする事もあります。
歩けなくなったら小物の製作作業に業務転換、目が不自由になったら本や詩を書く、耳が不自由になったら絵を描いたり、公募生活する・・・・

逆境に立った時にどうする自分????と問いかけています

なので、もし余命を宣告されたら・・・・

もちろん、残りの時間で仕事の整理、家の整理、子供の為に残すべき事などなど人生の後片付けをするのみ
わずかな時間をできるだけ大切に有意義に過ごしたいな~。

そう考えると、健康なうちから毎日大切に大切に過ごしていく事が大事なんだと思います。
平穏な生活だとついつい傲慢になりがち

こういう記事は自分の生活を改めて考えなおす機会を与えてくれます
生きていることに感謝ですね
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