花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

今年もお世話になりました!!

2015-12-31 23:13:54 | 仕事
いよいよ今年も1時間を切りました
毎年、新しい年を迎えるのはわかりつつも、今年が終わると思うとなぜか寂しい大晦日

28日から、お休みをいただいておりましたが、子供サービスで江の島に出かけた後は、ひたすら家の大掃除に励んでおりました

日頃、目をつぶって見ないふりをしていた、奥の部分も今年は果敢に攻めてみました
おかげで、家の中の空気がガラッと新鮮に

これで、新しい年を心置きなくお迎えできそうです
しかし、はっと気が付くと、まだまだあちこちにホコリが・・・・見ないふり見ないふりっと

さてさて、今年の目標は「学」を掲げてきましたが、振り返ると本当に色々と学んだ年となりました
公私ともに、まだまだ学ぶことは山のようにあるんだと痛感いたしました
人間は一生「学び」なんですね

この学びが人生の潤いとなるように来年も頑張っていきたいと思っています

今年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします

皆様、素敵な年をお迎えくださいませ
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親の気持ち、子の気持ち

2015-12-27 22:24:25 | 七五三
本日、今年度の仕事納めとなりました
最後のお仕事は、写真館での成人式の前撮りのお客様です

ヘアカタログをお見せして、「どのスタイルにされますか?」

とお聞きすると

「こんな髪型にしてみたいんです~」と指差したページはなんと「日本髪

もちろん、喜んでお受けさせていただきました
成人式で日本髪をご希望されるお客様はとても少ないので、腕が鳴りますね
仕上がった姿をみて、お母様もお嬢様も

「朝ドラの友近みたい~~~」と大喜び。

友近さんもお綺麗ではありますが、やっぱり20歳なんですから、あさちゃんやふゆちゃんでしょう
ご用意されたつまみかんざしも素晴らしく、美しい仕上がりとなりました。
(写真を撮らせてもらえばよかったと後悔・・・

そこの写真館はお上品な土地柄もあるのか、お客様がとても古典的な仕上がりを好まれる傾向にあります。
前回の成人式のお嬢様もお若いのに和風のかぶせスタイルで、シンプルなものがお好きなようでした。

地域によって、お客様の好みや雰囲気も違うのでなかなか興味深いですね

さて、この仕事はお支度最中にお客様と色々なお話をさせて頂きます。
とくに子育て世代のお客様とは、子供の話をする事が多いですね

そんな中、「子育て悩み相談」的な話になる事もあります。
私自身も子育て中ではありますが、仕事柄数多くの親子を見ている事もあり、親子関係について色々と考えさせられます。

1つ言えるのは「親と子どもは別物」という事かもしれません。
顔や性格の一部が似ていたりと、親はどうしても子供を自分の分身や所有物のように思いがちですね。
しかし、その思いが強すぎてお子様と衝突される場面が見受けられます。

以前スタジオでお支度した親子は、着物もヘアスタイルもお子様のご要望をすべてお母様が却下
あまりの切り捨て方に、私もハラハラしていると、お子様が泣きだし・・・・

「お母さん、いつもそうだもん」

・・・・・・・・・

家でも、お子さんの意見は毎回つぶされているんだろうな~と、可哀そうになりました

また、別のお客様では、お父様が息子さんに思い入れが強く期待をかけすぎてしまって、ある日息子さんから

「もう、僕を放っておいて

と言われてしまったとの事でした。
お父様もショックだったと思いますが、はっきり自分の気持ちを言えた息子さんは素晴らしいです


俳優の堺雅人さんが、赤ちゃんが産まれた時に

「子供は神様からの預かりものだと思っています」

とコメントされていて、素敵な考えだな~と思いました

また、盲導犬の赤ちゃんを1年だけ、育てるパピーウォーカーという制度があります
一般家庭で1年間、子犬に溢れるほどの愛情を注ぎ、同時に社会で生きていくべきしつけをしっかり行って送り出す。
人間の子育てもそれにも近いのかな~と。


親子の距離感って本当に難しいと思います。
でも、お子様の心の部分まで親が支配してはいけないんだな~と痛感しました。
お客様からたくさんの事を学ばさせて頂き、自分自身も成長していかなきゃと思ってます


本日のお写真は七五三のお嬢様です。
着物についてきたレンタルの髪飾りが、顔と同じくらいの大きさでびっくり
さすがに大きすぎたので、ゴムでしばってサイズを小さくしたところ、とっても素敵なバランスとなりました
パッツン前髪がとーーーってもお似合いのキュートなお嬢様でした
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安心してくださいっっっ!!!

2015-12-25 01:09:57 | 仕事
Merry X'mas
皆さん、クリスマスはいかがお過ごしですか?
私は、毎年恒例、小田さんの「クリスマスの約束」を見ながらブログ執筆中です

今年も残り1週間
日々の経過が早すぎて、この時期はいつもなんだか気持ちだけが焦り気味・・・
掃除もしなくちゃ、年賀状も書いてないし、仕事もまだあるし 無事に年が越せるのか?????

さてさて、今年の漢字1文字は「安」に決まりましたね

花*小紋としての「安」を考えてみると・・・

ずばり

「安心してくださいっっっ!!!着付けられます!!!」 (安村さんにあやかってます

着付け師なんだから着付けられるのは当たり前でしょう???
と思わるかもしれませんが・・・・

七五三に限ってはなかなか簡単にいかないんです
なんてったって、相手が子供ですからね。

七五三が苦手という着付け師さんが多いのも事実。
子供はじっとしていられない、我慢できない、行動が読めない・・・

でも、私自身は一番得意なのが七五三かもしれません
スタジオでの七五三の仕事件数が圧倒的に多いのもありますが、子供はとにかく面白い

毎回出会う子供達の個性にハラハラドキドキ、どうでるのか・・・そんな緊張感もいいんですね

もちろん、着たがらない子、泣きわめく子、暴れる子、てんこ盛り。
お母様が「うちの子大丈夫かしら」と心配される事も多々あります。
しかし・・・

それでも「着付けられるんです!!!!」

提携している、出張撮影ainokoさんから予約会で試着を嫌がったお子様については事前連絡があります。
そういう話を聞くと俄然やる気が出てきます

そして、当日無事に着付けて、連絡をいれると

「よく着付けられましたね~」とびっくりされることも

もちろん、簡単に着せられる訳ではありません。
ちゃんと、コツやノウハウがあるんですね

着物を着たがらない子を着せるコツ。それは・・・3Aです

慌てない

相手を観察する

諦めない


「あ(A)」から始まる3原則。


嫌がるお子様を見て「どうしよう~」と慌ててはいけません。
子供は鋭いので、大人が怯むと弱腰が伝わってしまいます。

まずは、お子様の様子をじっくり観察します。
とはいっても、ご出発時間や撮影時間もあるので、最終的な時間を確認の上ですね。

その子が本当に嫌がっているのか、単なるイヤイヤ期なのか、場所見知りなのか、寝起きなのか・・・
声掛けしてみたり、遊んでみたり、好きな動画やゲームをさせて見たり。
ポイントは慌てないで、じっくり関わることです。
その場しのぎではなく、その子の気持ちを何とか理解すべく諦めずに試行錯誤を重ねます。
すると、ふとその子に「隙」がうまれます。

そ一瞬の隙を待ち構えて一気に着せてしまいます

その「隙」は遊んでいる時であったり、好きなアニメ話に興味を持った時であったり、お母さんに抱きついているときであったり。
床に座っていたり、背中を向けていたりする場合もありますが、どんな姿勢でも「隙」を逃さず、着せてしまう事が大事

今年は、何人もの男の子を後ろ向きの背中から着付けちゃいました。
袴の長さも目分量で調整 着せてしまえば、多少の微調整は後から十分可能です

それでも、どうしても「隙」のないお子様は・・・・・・・

強制着付け~~~

もちろん、ご両親の同意を得ますが、外国だったら「虐待」で訴えられちゃうかもしれません

寝っころがって嫌がるお子様をご両親に押さえつけてもらって、速攻着付け

そりゃ、泣く、わめく、拒む、暴れるで皆が大汗


でも、子供って不思議な位、切り替えが早くて、着せちゃったあとは意外とケロってしちゃうんですね
という事で、着付けに関しては勝率100%

お母様が諦めて「もういいです」と着せなかったお子様は2名いらっしゃいましたが、多分泣いても良ければ着せられたと思います


とはいっても、やはりお子様には喜んで着てもらいたいのがホントの気持ちです。
着せたいお母様の気持ちを考えて、お子様にはちょっと無理させちゃってるかな・・・と心苦しい事もあります

とにもかくにも、今年の七五三も出張分は無事に終了~。
今年の七五三の延期分が1月に入っているので、新年早々、出張着付けで七五三が入っています
来年も面白い子供たちに会えるのを楽しみにしてます


本日のお写真は、日本髪がとーーーってもお似合いの女の子
お着物もアンティークで素敵でした~
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ないっっっっ~~~(@_@) その2

2015-12-11 11:00:46 | 仕事
毎度同じみ、お久しブログです
風前の灯火のようなブログをお読みいただき、本当にありがとうございます
細くなが~くお付き合いくださいませ。

ようやくハードな七五三シーズンが終息しつつあります。
そして、ハッと気が付けば年末

やっと、自由時間ができると思いきや、これがまだまだ七五三のかけこみ依頼やら、来年の依頼やらでなかなか時間が出来ない状態です
朝ドラの主題歌の「もう1人自分がいて、やりたい事が好きなようにできる」といいな~と共感しちゃいます

さてさて、今年の七五三も様々な事が起きました


先日は、電車の遅延に巻き込まれ、お客様宅の到着が1時間も遅れてしまいました
2名体制だったのと、時間的に余裕をもったスケジュールだったのが幸いして、15分程度の仕上げの遅れで済みました。
七五三の撮影が歩いて5分程度の近所の神社だった好条件もあり、ぎりぎり撮影に間に合ったと思います
こんなに遅刻したのはこの仕事をスタートさせてから初めての経験でさすがに焦りました

電車は動かず、1駅進んで10分停車の繰り返し、乗り換えても乗り換えてもどの電車も遅延
あの、じれったさと焦りは恐怖ですね~。
これだけはどうにも防げないので、電車の故障、事故に巻き込まれない事を祈るのみです


そして、大変な事件はこれだけではなかったのです・・・・・


前回のブログを書いた翌日の事。
当日、お客様の帯がなく、大汗をかいた日のまさに次の日です。

外国在住のお客様が帰国して七五三を行われるという事でした
ご依頼内容は外国人のお父様の着付け、3歳お嬢様、お母様の着付けとヘアです。

2人体制でご訪問し、お支度スタート
お着物はレンタルだったので、着付けスタッフさんが届いたお着物の段ボールを開いてチェック


着付けスタッフ「あの~、ご主人の着物しか入っていないですけれど・・・・ お母様のお着物はどちらでしょうか?」

お母様「その中に入っていると思いますが・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


前日と同じいや~~~な空気が流れます


着付けスタッフ「どこかに置かれていないですかね?」

お母様「届いてから、そのままで中身は確認してないのですが・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


お母様「昨日不在表が入っていて、連絡して届けてもらいました


そして、慌ててポストを見に行ったお母様。
戻ってくると、その手にはもう1枚不在表が・・・・

なんと、レンタル会社さんがお父様の着物とお母様の着物を別の運送会社を使って送っていたのでした

時間は早朝では無かったので、すぐに郵送会社のコールセンターとドライバーに電話。
コールセンターにはすぐにつながるものの、ドライバーとは音信不通

その日はスタジオ撮影があり、時間を遅らせてもらえないかスタジオに確認してもらうも、七五三シーズンでNG。
ぎりぎりまで粘って2時間程度まだあるので、なんとか郵送してもらえると思いながら、お父様とお子様のお支度を進めていきました。

その間、お母様とおばあ様がドライバーに電話するも、全く応答も返信さえも無し
時間だけが過ぎて行きました・・・・


さすがに撮影時間のタイムリミッドが来てしまいました
着物一式何もないとどうにもならず・・・・。

「スタジオでお母様用のレンタル着物扱っていませんか?」

と伺うと、やっているとの事だったので、すぐにお母様からスタジオに連絡して着物のレンタルをお願いする事にしました
一緒に伺って、着付けをしてあげたかったのですが、外部着付け師の出入りはNG。

結局、スタジオで着物レンタル&着付けの選択をする事になってしまいました
後ろ髪をひかれつつも、どうもしてあげられない中、私たちは次の仕事に向かう事になったのでした


その後、どうなったのかというと・・・????

お客様宅を失礼してから1時間以上経過し撮影も終了した頃に、着付けスタッフ宛にお客様からお電話が入りました。

「今、お着物が届きました。これからお参りに行こうと思っているので着付けてもらうことは可能でしょうか?」

既に帰宅して次の仕事も入っていたので、お受けする事はできませんでした

お近くの美容室での着付けを勧める事しかできず、何とも心残りなお仕事となってしまいました


今回の事で、改めて感じたのは、事前準備の大切さです
お客様にお送りする資料の中で

前日までの準備:小物の確認
当日の準備:小物の準備

と2度にわたって準備・確認するようお願いしてあります
それくらい、お着物を着られる時は準備が大切なんですね

小さな小物は当日レンタルできますが、大きなものに関しては当日ご用意が無いと大変な事になってしまいます。

お着物を着られる皆様、しつこいようですが、小物がすべて揃っているか、絶対に絶対に確認するようにしましょう~


本日のお写真は七五三のリピーターのお客様です。
お嬢様がすっかりお姉ちゃんになられていて感動いたしました
始終ニコニコ笑顔で、楽しんでお支度させてくれたので、幸せな気持ちになりました
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