二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2015明治安田生命J2リーグ第5節 札幌vs京都

2015-04-01 | 蹴球

コンサドーレ札幌●1-2○京都サンガF.C.
            64'石櫃洋祐
             (直接FK)
            65'大黒将志
             (↑内田恭兵)
82'ナザリト
 (PK)

[警告・退場]
・札幌
 48'内村圭宏(C1)
 49'ナザリト(C2)
 62'古田寛幸(C1)
・京都
  8'山口智(C1)
 81'石櫃洋祐(C1)

【全体の印象】
前半は札幌が速い寄せと球回しで動きの重い京都を圧倒。再三チャンスがあったがナザリトがシュートを外し続けた。後半も札幌ペースだったが、GK杉本のセーブで耐え、FKのチャンスを石櫃がねじ込み先制。間を置かず大黒の追加点を奪って急激に自信あふれるプレーに。焦った札幌は歯車が噛み合わなくなり、追撃をナザリトのPKのみに抑えた京都が勝利の果実を得た。

【特記ポイント】
■マンオブザマッチは宮吉拓実
・札幌にいいように使われていた中盤に運動量を注入。
・攻守にわたる献身的な動きで不足していた機動力を担う。
・その走りは、どこか緩みのあったチーム全体に勇気を与えた。
・終盤まで衰えなかったチェイシング&ボールの引き出し。

■チームを救った杉本大地のセーブ
・前半にはミスパスからピンチを招くが、ナザリトが散々外してくれたこともあり徐々に調子を上げる。
・後半早々の中原のシュートを防げていなかったら、たぶん負け試合。
・後半は好セーブ連発でチームを鼓舞。前回失敗した飛び出しも改善。

■前半の出来は今季最低
・バヤリッツァ&金南一のWボランチは重く、前にも後ろにも機動力を欠く。
・札幌の内村と中原に、最終ラインとボランチの間で自由に受けられ、苦しくなった。
・機動力のないボランチに加え、黄辰成はサイドに張りがちで中盤中央にルーズなスペースを生む。
・黄辰成のすぐ手が出る守り方は、日本のサッカーではちと厳しい。
・ダニエルロビーニョは一向に調子が上がらず、ボールロスト連発。
・ボールが回ってこないので(?)やたら守備をがんばる大黒様。

■前半で黄辰成を切り捨てた采配
・黄辰成→宮吉の交代で完全に札幌に傾いた流れを食い止めることに成功。
・しっくり来ない部分を前半のうちに手を打てたのは◎。
・宮吉と山瀬の関係性も柔軟に運用し、スカスカだったスペースを埋められた。
・先制後はすっかり自信をつけたプレーに豹変。
・プロデビューの内田や初出場の菅沼も時間を追うごとに良化。自信をつけさせた。
・ナミル+バキの重ためボランチは見直しの余地あり。
・未だ上手くいかない大黒とダニロビの部分もそろそろ手を打ちたい。

■勝ったけど、問題点から目を背けないで
・今日上手くいかなかったところからいかに学べるか?
・ようやく出番が回ってきた菅沼や内田が活躍。もっと競争を煽っていこう。


【本日のひと言】
「北海道に十勝あり。勝ちに不思議の勝ちあり」