後は野となれ、山となれ。

日々のつぶやき。ですね

大変を喜びに変える

2019-09-18 11:20:43 | 仕事の話



ちょっといろいろあってサービス変更をされて来られる事になった利用者の方がいるのですが・・・
再確認の為に職員に回覧した文書の一部です。

・・・・
思い返せば、数多くの利用者さんからの、いろいろな所のサービスが気に入らないという理由や他の事業所では受け入れが難しいという方の受け入れをしてきました。例えば他施設では抑制帯を付けられている方の抑制無での対応や、徘徊がある方などの対応も受け入れしてきました。
どこの施設でも「経営」という事はついて回りますが、「サービス業」という業である以上、利用者(お客さん)を大切に考えるという姿勢は忘れてはいけないと思っています。
余裕がない人員配置では対応は無理だと思いますので、職員の定着や、増員の為に会社を魅力ある物にしていかないといけませんが、私たちの仕事をきちんと理解していない人がいくら集まっても結局、困難者は受け入れが難しいという決断になります。

介護の本質は、困った人を助ける福祉です。
その人や、家族の生活を成り立たせるために、事業所としての範囲で私たちが何をしないといけないか?何ができるかを考えて行動する事。
これが介護福祉の仕事ですし、ありがとうの言葉が何より嬉しく思い、元気に生活され、楽しく笑い、良い人生だったと言われる支えになる事は私たちの仕事の魅力だと思います。
そういう魅力が浸透すれば、介護業界は魅力にあふれ、心優しい人材が集まってくると思います。

残念ながら、より「経営」を重視し、「ビジネス」としての世界になりつつあり、結果、現在の介護の業界の状況になっています。
私たち現場で働く個人としても、利用者や家族の支えになるという仕事の本質を忘れ、大変なケースは検討もせずに受け入れをしないという決断をしてしまう事業所も多くあります。
確かにそのほうが、働く私たちも楽ですし、経営も楽です。
しかし、ここは、大変を喜びに変える場所でありたいと思っています。
良いサービスは良い職員が生み出します。良いサービスは必ず選んでもらえます。良い職員は良い環境が作りだします。
私たちは、人の顔を見ることのできる集団になりましょう。
連絡帳を通してそれを見る家族の顔。日々、家で認知症の方の介護をしている家族に、少しでも介護負担を減らしながら在宅生活を送る事ができる支える事で笑顔になる家族の顔。デイサービスでかわいい手芸を作って孫にあげる得意げなおばあさんと嬉しい孫の顔。デイサービスを利用して良かったと笑顔になってもらう事。施設に預ける罪悪感からここで良かったと思ってもらえる事。
少し、古臭い感情論かもしれませんが、いつの世も、人相手の仕事は変わりません。
すべての事が、利用者さんや家族の笑顔の為につながっている事を忘れずみんなが行動すると、必ず選んでもらえ「経営」もついてくると信じています。
人は財産と言いますが、良い職員に恵まれた会社になりました。

来年は高校生の新卒を数名採用する事となりそうです。
働く先輩として、人生の先輩として、福祉とは人であるという事を理解してもらえるように大切に育てていきましょう。



コメント
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