くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

自分の家ならできるのに?

2012-01-18 23:42:25 | 総務のお仕事(いろいろ)
「コピー用紙は裏紙を使いましょう」
「電気はこまめに消しましょう」
「節水に心がけましょう」

会社の経費削減では、設備の改修や運用の見直し、
社内規程の改訂などによるマクロ的な施策と並行して、
このような社員個人の意識と行動に依存する施策も
推進していかなければなりません。

すると、必ずといっていいほど総務に寄せられるのが次のような意見です。

「そんなことをしても、たいした削減にはならない」
「そんな細かいことをいちいち気にしていたら、仕事にならない」
「10円、20円ケチって、大損こくな!」 といった皮肉さえ言われます。

そう言われたときは、このように回答しています。

「これがあなたの家でも、そう思いますか?」

自分の家なら無駄なお金はたとえ10円でも節約し、
缶ビール1本、タバコ1箱の費用を捻出しようとするのに、
このような社員は、会社だとそれができません。

それは会社の経費が、自分の生活とは無関係だと思っているからです。

「売上が伸びないこのご時世には、一人一人が節約をしなければ、
 社員の給与は永遠に上がらないどころか、減ることだってあるのですよ」

「あなたの頭上で点いている蛍光灯の電気代も、
 あなたが何気なくボタンひとつで気軽にとっているコピー用紙代も、
 もとはあなたの給与の原資の一部なのですよ」

そうやって噛んで含めるように説明して、ようやく理解してくれるようです。

しかし、それでも
「電気を消しても俺の給料が上がるわけじゃない」 と、
と更に反論するヘソ曲がりもいます。

そんな社員には、
「『自分ひとりくらい』とみんなが考えていると、
 みんなの給料は、いまに間違いなく減りますよ」 と言わざるを得ません。

昨日、東京電力の電力料金値上げの発表がありました。
試算すると、わが社では社員一人分の年間人件費に匹敵します。
今年度、ギリギリの節電をした上での値上げですから相当キツイです。



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