家庭菜園が趣味の某役員。
市から100平方メートルも借地して、
いまが夏野菜の収穫の真っ盛りです。
最初はキュウリやトマト、ナスやピーマンなど、
手提げ袋に入れて持ってきて、職場で配っていたのですが、
みんなが喜んで受け取ってくれるのに気を良くし、
最近は会社に着払いの宅急便で送り始めました。
ご本人いわく、
「近所に配ろうにも、みんな同じものを作っているし、
手提げ袋に入れて持ってくるのも、重くて大変なんだよなあ」
と、いたって平然としています。
会社の受取人にされている部長は、
業務に関係のない着払い送料を経費で処理しては、
綱紀担当部長として社員に示しがつかないので、
泣く泣く自腹を切るはめに。
一度その役員にそれとなく、
「ご自分あてに送って下さいよ」 と遠まわしに言ってはみたものの、
ご当人は、まるでその言葉の意味に気づく様子はないようです。
「これじゃあ、近所のスーパーで買ったほうが安いよ」と嘆きの日々。
最初は喜んでもらっていたほかの社員も、
連日のように持って帰らなければならないとなると、
さすがに荷物になるのでいささか閉口ぎみ。
とはいえ、相手は悪気がないどころか、
みんな喜んでいると思って嬉しそうにしているだけに、
「もういりません」とも言い出せず、悪循環の日々が続きます。
そしてついに、「この流れをなんとかしろ」 とのお達しが総務に!
家庭菜園をするような人は「朴訥で生真面目」、
「家庭的で人も良さそう」というイメージはもろくも崩壊、
「人も良すぎると、底が抜ける」 と感じ入った次第です。
最近、年配者の間で趣味として増えつつある家庭菜園。
みんな、無料(タダ)でもらっているからと言って、
いつまでも喜んでいるわけではありません。
「もう結構です」と言い出せないだけなのです。
できればこれを読んで気づいてほしい。
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