入社して中堅社員にさしかかるころになると、
社内研修などで講師を任される機会もでてきます。
新入社員や若手社員に対して講義するだけでなく、
時には先輩社員や役員に講義しなけれなならないこともあります。
そんな時、一番大切なのは講義の内容ではありません。
いかに堂々と、自信を持って講義を進められるかということです。
大勢の先輩社員や役員の前で委縮してまう人は、
「皆さんなら既にご存じかと思いますが・・・」とか、
「私のような若輩者が言うのもなんですが・・・」とか、
「説明がへたくそで申し訳ございませんが・・・」などと、
講義の内容とはまったく無関係のセリフを挟む傾向があります。
本人はへりくだっているつもりなのでしょうが、
聞いているほうは、「謙遜している」なんて思ってはくれません。
講義の内容と無関係なセリフは、ただ耳障りなだけです。
相手に「自信のなさ」を感じ取られるだけでなく、
中には「要点だけをさっさと説明しろ」と怒り出す人もいるでしょう。
緊張することと、委縮することは違います。
たとえ相手が社長であっても、講義をするときは講師が先生なのです。
その講師(先生)が委縮していたら研修(講義)は成り立ちません。
たとえ聴講する先輩や役員が既に知っていそうなことであっても、
堂々と、初めての人に聞かせるように話せばよいのです。
「そんなこと知っている!」などと怒りだす人はまずいません。
むしろ、どんな先輩や役員でも、会社に長くいるからといって、
講師をする自分よりも、何でも知っていると思ったら大間違いです。
自分が経験したことのない業務については、
案外と何も知らなかったりするものなのですから。
そして、もし自分の講義に対し、
知識をひけらかすようにツッコミを入れるいじわるな人がいたら、
その時は、「勉強不足ですみません。もっと勉強します」と返せば、
何の問題もありません。
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