くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

出世する人の共通点(3)

2013-12-21 12:38:00 | これが会社で生きる道
「デキない部下を持つと苦労するよ」
部下の欠点を取り上げて、そんな愚痴をこぼす管理職は珍しくありません。

「あんな上司の下だから業績が上がらないんだ」
そう言って役員や上司の欠点を非難し、ウサを晴らす社員も見慣れた風景です。

それでは、その部下や上司がいなくなったら、
自分は抑えられていた能力を発揮し、成果を上げられるのか、
と言えば、絶対にそうではありません。

そういう人は、部下や上司が誰であっても、同じことを言っています。
若いときは上司の愚痴を言い、歳をとると部下や後輩の悪口を言い、
無意識のうちに、評価されない自分を正当化しています。

優れたリーダー(管理職)になる社員は、
「平社員の時から人の使い方がとてもうまい」という共通点があります。

そのような人は、上司や部下の長所だけをうまく活用し、
足りない部分は自分で補うか、別の誰かに任せてしまいます。
また、上司や部下の「欠点」と感じることは、価値観の違いであって、
裏を返せば、自分にとっての「欠けている部分」であることが多いものです。
そこでそれを逆手にとって、自分が苦手なことや嫌いなことを任せてしまいます。
決して、上司や部下を「使いものにならない人材」などと放り投げはしません。

むかしから、自分一人で頑張る人よりも、
多くの人材を活用して、より大きな成果を上げる人のほうが、
より評価されてきたのは会社の常です。

出世する人を見ていると、その人が何から何までできるような、
高い能力を必ずしも持っているわけではないことがわかります。
ただ彼らに共通しているのは、人の活用がうまいということです。

彼らの口から、「あいつがいるからダメなんだ」とは聞いたことがありません。


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