くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

徘徊!犬山城下(1)

2012-05-08 23:59:59 | お出かけ
昨日に引き続き、犬山城下を御案内。

犬山城下には、古建築が数多く残っています。
その中でも犬山城と並んで、特に貴重な遺構が国宝茶室「如庵」です。
「如庵」は犬山城のすぐ近く、有楽苑という広大な日本庭園の中にあります。

(写真クリックで拡大)
写真の右側の建物が「如庵」(国宝 1618年頃の建築)
左側の建物が旧正伝院書院(重要文化財 1618年の建築)



「如庵」は信長の実弟の織田有楽斎が晩年に建てた茶室です。
中には入れませんが、竹格子の窓から室内を見ることができます。
室内は撮影禁止なのでリンクを貼っておきます ⇒ 「有楽苑HP」


「如庵」に隣接する「旧正伝院書院」は有楽斎の隠居所で、
こちらは重要文化財に指定されています。

建物の中には上がれませんが、外から室内を見学することができます。

 

石を十字に縛って置いたものを「関守石」というそうです。
茶道の作法では、この石が置かれた場合、
「これより中に入ることは遠慮されたし」という意味があるそうです。



入苑料は1000円とかなり高めです。
正直、「茶室の見学に1000円とは・・・」と入苑を迷いました。

しかし、苑内に入ってみると、
広大な日本庭園は隅々まで手入れがゆきとどいており、
これを維持管理するには、これくらいの入苑料は必要なのだろうと納得しました。

「高い」と思うか、「妥当」と思うか。
人それぞれの価値観によって、判断の分かれるところだと思います。


次回は犬山城下の古民家を御案内。
戦火にさらされなかった犬山市の街角には、
このような情緒たっぷりの建物が数多く残っていました。