昨日に引き続き、犬山城下を御案内。
その中でも犬山城と並んで、特に貴重な遺構が国宝茶室「如庵」です。
「如庵」は犬山城のすぐ近く、有楽苑という広大な日本庭園の中にあります。
写真の右側の建物が「如庵」(国宝 1618年頃の建築)
左側の建物が旧正伝院書院(重要文化財 1618年の建築)
「如庵」は信長の実弟の織田有楽斎が晩年に建てた茶室です。
中には入れませんが、竹格子の窓から室内を見ることができます。
室内は撮影禁止なのでリンクを貼っておきます ⇒ 「有楽苑HP」
「如庵」に隣接する「旧正伝院書院」は有楽斎の隠居所で、
こちらは重要文化財に指定されています。
建物の中には上がれませんが、外から室内を見学することができます。
石を十字に縛って置いたものを「関守石」というそうです。
茶道の作法では、この石が置かれた場合、
「これより中に入ることは遠慮されたし」という意味があるそうです。
入苑料は1000円とかなり高めです。
正直、「茶室の見学に1000円とは・・・」と入苑を迷いました。
しかし、苑内に入ってみると、
広大な日本庭園は隅々まで手入れがゆきとどいており、
これを維持管理するには、これくらいの入苑料は必要なのだろうと納得しました。
「高い」と思うか、「妥当」と思うか。
人それぞれの価値観によって、判断の分かれるところだと思います。
次回は犬山城下の古民家を御案内。
戦火にさらされなかった犬山市の街角には、
このような情緒たっぷりの建物が数多く残っていました。
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