正しいクレームのつけ方【発言編】
その9.「客を疑うのか」って言われると、ますます疑いたくなるのです。
「事実関係を調査のうえ回答させていただきます」
「原因を調べたうえで対応を検討させていただきます」
「レシートはお持ちでしょうか」
「現物はお手元にお持ちですか」
業種によって言い方はさまざまでしょうが、
クレームに対してすぐに結論を出さず、このような回答をすると、
「おまえのところは客を疑うのか!」「客を信用しないのか」などと息巻く人がいます。
これは別に疑っているわけではなく、規則通りの対応をしているだけなのですが、
あまり過剰に「疑うのか!」「信用しないのか!」などと反応されると、
「何か不都合なことでも?」と疑心暗鬼になってしまいます。
「こちらは客だぞ」「客に向かって・・・」など、
やたら自分は客であることを強調する場合も同様です。
うしろめたいものがないクレームは、いつも正々堂々として余裕があります。
客である自分の立場を誇示したり、担当者の言葉の揚げ足をとったりしません。
なぜなら、自分の主張に裏がないからです。
刑事ドラマでも、犯人に限って、
「証拠はあるのか!証拠は!」と言うじゃないですか。
それと同じなのです。