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くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

沈みゆく組織

2013-04-08 23:16:18 | これが会社で生きる道
「やる気が出ない」
「モチベーションがあがらない」
こう言ってぼやく人は、「やる気」や「モチベーション」は、
誰かが自分に与えてくれるものだと考え違いしています。

確かにそういう時もありますが、
待っているだけでは、時間はどんどん流れ、
あっという間に年をとってしまいます。

「やる気」も「モチベーション」も、
基本は自分で創りだすものです。


「運鈍根」~運を呼び込む力とは

2013-04-07 00:15:18 | これが会社で生きる道
ある会社の管理部長から聞いた話です。

彼の会社の営業部に、数人の新しい社員が配属されました。
するとその中に、誰かに言われたわけでもないのに、
出かける時には「行ってまいります」、帰社した時は「ただいま戻りました」と、
いつも声を出す社員がいたそうです。

その会社の営業部には、そのような習慣がなかったので、
同じ営業部員の目には、彼がちょっと浮いたような存在に映りました。
しかし、あるとき、そんな彼を見た社長は他の社員に対して、
「あれが普通だろ」と言ったそうです。

「挨拶が大事」という話ではありません。

新しい社員の中から、
何かのプロジェクトメンバーを選ぶとき、
あるいは新規顧客の担当を決めるとき、
上司はそんな彼にやらせてみようかと思います。

チャンスは、何もしないでやってくるものではありません。
チャンスは、自分で呼び込むものです。
そうして呼び込んだチャンスを自分のものにして、
ひとつひとつ成果を出し、より大きなチャンスを呼び込むものなのです。

「運 鈍 根」の「運」、
すなわち、「運を呼び込む力」とは、そういうものです。



「運 鈍 根」

2013-04-06 00:12:41 | これが会社で生きる道
昔、高校を卒業するとき、
書道の得意な恩師から色紙を渡されました。

「運 鈍 根」

そこには、毛筆でそう書かれていました。

インターネットなどなかった当時、広辞苑で意味を調べてみると、
「幸運と愚直と根気。 事を成しとげるに必要な三条件としてあげられる」
とありました。もちろん、18歳の高校生に実感できるわけもありません。
色紙は押し入れの中にしまわれたまま、長い年月が流れました。

「根」=「根気」とは、物事をこつこつと長くやり続ける気力です。
「鈍」=「愚直」とは、正直であること。小賢(こざか)しくない誠実さです。
そして「運」とは、「運が良い・悪い」の「運」ではなく、
「良い運」を呼び込む力のことです。

最近になって、ようやくその本当の意味がわかってきました。
そして、もっとも重要かつ実行が難しいのが「運」であるということも。


「昇格」はご褒美ではありません

2013-03-28 21:54:59 | これが会社で生きる道
「役職」は、成果に対するご褒美や見返りではありません。
「役職」は、仕事を進めていくうえでの道具であり、武器なのです。

係長よりも課長、課長よりも部長のほうが、
会社の内外で仕事の幅が広がり、進めやすくなります。

会社は、課長の能力があるから課長にするのではなく、
部長の能力があるから部長にするのでもありません。
その「役職」を使いこなしてほしいと期待するから昇格させるのです。

だから昇格して偉くなったと思うのは、大いなる勘違い。
ましてや「役職」をかさに着て威張るのは愚の骨頂。
自分には道具を使いこなす能力がないと言っているようなものです。

また、新聞記事によれば、ある調査で、
最近の高校生の56%が出世したくないと思っているといいます。
そして解答者の70%が、出世すると責任が重くなると考えているそうです。
収入は低くてもよいから、仕事の責任は負わずに、
のんびりと過ごしたいということのようです。

しかし、「仕事に責任がない」ということは、
与えられた仕事を処理するだけで、「自分の裁量で」、
「自由に仕事ができない」ということでもあるのです。

それを自覚せずして、
「やりたい仕事をやらせてもらえない」などと拗ねるのは、
甘ったれ以外のなにものでもありません。

誤解を恐れずに言えば、「役職」というものは、
ロールプレイングゲームでステータスをあげて、
アイテムを入手するようなものなのです。



死に至らない病

2013-03-25 06:22:03 | これが会社で生きる道
会社の同僚が突然の目まいと吐き気でダウンしました。
診療の結果、ストレスによる三半規管の異常だと思われるそうで、
医師の指導により、すでに会社を休んで一週間になります。

先日、その彼から彼の部下に電話があったそうです。

その部下が私に言いました。
「月曜日も、出社できないかもしれないそうです。
 横になっていれば何ともないそうですが、
 立ち上がると目まいがしてだめなんだそうです。
 でも声は普通で、元気そうなんですよ!」

声の様子から、
とても具合が悪いようには感じなかったと言いたげです。
どうやら、彼は勘違いをしているようです。

ストレス性の難聴や目まいは、精神病ではありません。
原因はストレスにあったとしても、決して心を病んでいるわけではなく、
心を病む前に、身体が危険のシグナルを発しているのです。

しかし、命にかかわるようなものではないので、周囲は同情してくれません。
ましてや理解もされず、この電話を受けた彼のように、
「あんなに元気なのに、いったい体のどこが悪いの?」
などと思われてしまうのです。

そしてそれがまた、大きなストレスとなっていきます。

私が突発性難聴になったときには、
すでに上司が私より先に同じ難聴になっており、
点滴投薬のための二週間近い通院にも理解を示してくれました。

ストレス性の病は、周囲の理解が重要です。

同じような人がいたら、
「あんなに元気なのに・・・」
などと言わず、理解してあげてください。

明日は我が身かもしれないのですから。