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くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

孤独なのは社長だけではありません

2013-05-22 22:34:37 | これが会社で生きる道
会社で出世(昇進)するということは、
会社の中で孤独になっていくということです。

ヒラ社員のときは、
みんなと一緒になって上司の愚痴をこぼしたり、
会社の批判をしていても何の問題もありません。
むしろ同僚との連帯感すら感じられるものです。

上司になるということは、
これまでこぼしていた愚痴を、
今度は言われる側になるということです。
そして役職が上になればなるほど、
部下や後輩が増えれば増えるほど、
愚痴を言われ批判される機会が増えるということです。

管理職は経営職の方針を受け、それを実現することが使命です。
与えられた人材と組織を活用し、一人の力では生み出せない、
大きな成果をあげることが職務です。
それを忠実に遂行しようとすればするほど、
「実務がわかっていない」
「言うだけで自分では動かない」
「役員の言いなりになっている」
などと言った陰口を言われるものです。

誰からも理解されているリーダーなどいません。
また、誰からも好かれ、慕われるリーダーに率いられた組織が、
和気あいあいとしながら大きな成果を生み出すこともありません。
ビジネス(営利行為)とは、そんなに甘いものではないからです。

職場での孤独に耐える自信がないなら、
そしていつまでも仲間内でわいわい楽しくやっていたいなら、
出世を望むべきではありません。
そのかわりいつまでも低賃金に甘んじ、
裁量権のない実務をやり続ける覚悟が必要となります。
「良いとこ取り」は決してありえないのです。

「社長とは孤独なもの」 とはよく言われます。
しかし、それは社長に限ったことではないのです。


できるビジネスマンの判断基準(2)

2013-05-12 23:37:27 | これが会社で生きる道
何年間も異動せず、
長いあいだ同じ部署にいる社員には、
その社員にしかわからないことや、
他の社員では、にわかに対応できない仕事があります。

そういう点では、確かに「経験」も仕事の実力のうちです。

しかし、言い換えれば、
経験によって身につけられた能力であれば、
「その人」以外の誰であっても、習得できるものに他なりません。

従って、仕事の実力をはかる尺度として、
「経験の長さ」を判断基準にしてもあまり意味がありません。

そうであるにも関わらず職場では、
同じ部署に長いあいだとどまっている人に対し、
「この仕事は、この社員にしかできない」と評価するようになり、
また、当の本人は、「この仕事は自分しかできない」
などと、いつの間にか勘違いするようになります。
しかし、それは過大評価であり、また、おごりでしかありません。

「経験値」は相対的な評価の尺度にすぎません。
絶対的な評価の判断基準、すなわち「できる社員か否か」の尺度は、
「経験にとらわれず、課題をクリアしていく能力の程度」にあります。

「経験による能力」は身につけてあたりまえ。
社会で身につけるべきは、会社で自分が必要とされるか否かは、
「経験によらない能力」である、ということになります。



仕事で「もの」を聞くときは。

2013-05-09 22:58:21 | これが会社で生きる道
ビジネスシーンで、わけも言わず、
いきなりものを聞いてくる人がいます。

「ビジネスでは結論を先に言うべき」とはよく言われますが、
それは上司などに報告をする場合でのことです。
なんでもかんでも結論(用件)から切り出せばよい、
というものではありません。

「報告は結論から」ですが、「質問は理由から」がセオリーです。

人は、いきなりものを尋ねられると警戒します。
警戒すれば、その人は情報を隠そうとします。
そうすると本当に知りたい、的を得た情報は返ってきません。
また、必要な情報にたどり着くまでに余計な時間と労力を費やし、
聞くほうも聞かれるほうも、お互いにイライラして疲れるものです。

「打ち合わせの時間を調整したいので・・・」
「一般株主から問い合わせの電話があったので・・・」
など、質問の前にひとこと理由を付け加えるだけで、
聞かれたほうは必要な情報だけを取り出して教えてくれます。
場合によっては、気をまわしてくれ、
予想もしなかったことを教えてくれる場合もあります。

相手に仕事を頼むときと同じように、
相手にモノを尋ねるときも「わけ」を伝えるか否かで、
結果は大きく異なってくるのです。



メールもお客様です

2013-04-19 23:40:14 | これが会社で生きる道
こんなたとえ話があります。

あるところに二軒の靴屋が並んで建っていました。
そこへ一人の男性がやってきました。
その男性は、店内で商品を一通り見たあと、
何も買わずに無言で店を出ていきました。

それを見ていた店員は、
「冷やかしかよ」と思いながら、心の中で舌打ちし、
その男性を無言で見送りました。

一軒目を出た男性は、そのまま隣の店に入り、
同じように店内を見たあと、やはり何も買わずに店を出ました。
二軒目の店員はにっこりと笑いながら、こう言って男性を見送りました。
「ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」

この男性があなただったら、
次に来店する時、どちらのお店に入るでしょうか。

こうして実際の店舗に例えるとわかりやすいものです。
しかし、これがインターネット(メール)になるとどうでしょう。

会社の「お客さま相談室」や「カスタマーセンター」などには、
さまざまな問い合わせメールが送られてきます。
その中には、一般常識に欠けるような失礼なものも少なくありません。

「○○について資料を送ってください。
 できるだけ早く、明日の午前中までにお願いします」

このようなメールを見て、
「こんな失礼な奴は相手にしない」 と憤っている社員はいないでしょうか。
そうやってビジネスチャンスを逃してはいないでしょうか。

最近、私の会社ではある部署の社員が、
あまり常識のない問い合わせメールに憤って放置していたところ、
実は別の部署で営業攻勢をかけている企業からのものだとわかり、
大慌てしたことがありました。

店舗に足を運ぶお客さまも、
メールを使って来店するお客さまも変わりはありません。

「このたびは弊社のホームページをご覧いただき、
 また、○○についてお問い合わせくださいまして、
 誠にありがとうございます」

どんなメールに対しても、これが基本です。



できるビジネスマンの判断基準

2013-04-12 23:31:23 | これが会社で生きる道
部下について、「仕事ができる」とか「できない」とか、
多くの上司は部下のどこを見て判断しているのでしょうか。

その基準のひとつとなるのが、
「マニュアルのない仕事ができるかどうか」、
「公式のない課題を解決することができるかどうか」です。

マニュアル通りに進める仕事やルーチンワークは、
完璧にできてあたりまえとしか評価されません。
なぜなら誰でもできるように工夫した結果が、
マニュアルであり、ルーチンワークだからです。

マニュアル通りの仕事を完璧にこなす者よりも、
そのマニュアルを作る者の方が「仕事ができる」と評価されるのは、
いわば自明の理というのもです。