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くろたり庵/Kurotari's blog~since 2009

総務系サラリーマンの世に出ない言葉

これが上司の生きる道(反面教師)

2013-03-22 23:23:59 | これが会社で生きる道
上司から毎日のように叱りつけられている後輩がいます。

落ち着いた口調で諭されるのではありません。
周囲にも響き渡るような大声で怒鳴りつけられるのです。
後輩はどんどん委縮していきます。

その後輩には、確かに能力不足のところもあります。
年齢的にも、「じっくり育てよう」という時期をとうに過ぎています。
だから彼の同僚たちも「仕方ないんじゃないの」という視線です。

これは、功績をあげられない組織の典型です。

上司は部下を選べません。
リーダーは会社(経営)から与えられた人材を活用し、
戦略をたてて業務を遂行するしかないのです。

部下に欠点や能力不足のところがあれば、それを上司がフォローする。
あるいは、他の部下でそれを補う組織(チーム)にする。
怒鳴りつけたところで、その部下が優秀な部下に生まれ変わるわけではありません。
それが優れた上司というものです。

「殴って野球がうまくなるなら、全員がプロ野球選手になっている」

体罰事件の報道に答えた、
元プロ野球選手のコメントを見て、
そんな思いをさらに強くしたのでした。



過ぎたるは及ばざるがごとし

2013-03-09 23:50:12 | これが会社で生きる道
「謙遜」は、日本では美徳とされます。
程度の違いはあれ、それは今も昔も変わりません。

しかし、謙遜し過ぎるのは、馬鹿に見えます。

上司や先輩からほめられたときに、
いつまでも 「いえいえ、わたしなどまだまだ・・・」
などと言い続けるのは、かえって嫌味にも感じられます。

なぜならそれは、相手への否定につながるからです。

ほめられたら、お世辞かどうかを見極めて、
素直に「ありがとうございます」とにっこり笑ったほうが、
さわやかで、謙遜するよりもはるかに好印象です。

「お世辞かもしれない」と不安に感じたら、
そのときは、最初に一回だけ「謙遜」してみます。
お世辞はあとが続きません。





「自分にしかできない仕事」とは?

2013-02-24 15:13:01 | これが会社で生きる道
ある知り合いの会社の総務に配属された中堅社員が、
「ぼくは雑用をするためにこの会社に入ったのではありません」
と息巻いて周囲が手を焼いている、という話を知人から聞きました。

その中堅社員は、総務に配属される前は財務系の部署にいました。
財務業務の経験も長く、専門知識も豊富で、
担当していた仕事は、「自分にしかできない」と自負していたそうです。

ところが自分に代わって異動してきた、自分よりも若い後任者が、
何の問題もなく仕事を引き継いでいるのを見て、彼はいたくプライドを傷つけられ、
「もっと自分にしかできないスキルを、はやく身につけなければ・・・」
と焦っているようなのだと、彼の先輩である私の知人は言います。

「こんな部署に長くいるつもりはありません」
などと上司に言いきったというのですから恐れ入ります。

「自分にしかできない仕事」とは何でしょうか。

若いころは誰でも「自分にしかできない仕事」、
「自分が必要とされる仕事」にあこがれ、やりがいを求めます。
そのために勉強し、経験を積む努力は、間違ったことではありません。
会社では「どのくらいできるか」は、評価の重要な基準です。

しかし、会社の仕事において、知識や技術の面で、
「自分にしかできない仕事」などというものはありません。
自分の代わりはいくらでもいるし、今後いくらでも出てきます。
なぜなら、そうでなければ会社は存続しないからです。

それでも、「この人でなければ!」と会社で必要とされるのは、
すべてその人の人間性、「ヒューマンスキル」によるものです。

「円滑な人間関係を築くコミュニケーション力」
「後輩をやる気にさせ、能力を引き出すリーダー力」
「上司をなるほどとうなづかせる説得力」
「他部署と連携し、自分の仕事を円滑に進める調整力」

「この人にしかできない仕事」と評されるのは、
必ずこういったヒューマンスキルを発揮できる人です。
このようなスキルが身についていてこそ、
高度なビジネススキルは活かされ、認められるものです。
そしてそれは、一見すると雑用にほかなりません。

はたからはどんなに華々しく見える仕事や成果も、
大半は雑用と思えるような面倒の積み重ねのうえにあります。
それは、言葉で説明してもわかるものではありません。
「はやくそのことに気がついてほしい」
そう私の知人は言うのでした。

これって、資格ばかりたくさん持っていても、
食べていけるとは限らないのと同じですね。



会社ごっこ

2013-02-21 22:06:39 | これが会社で生きる道
景気が少しずつ回復してくると、
かつて辞めていった元社員を再び雇用したり、
関係会社で採用したりするケースを目にします。

まったく会社のことを知らない新しい人を雇うより、
以前に働いていた人のほうが、雇うほうも雇われるほうも、
「なんとなく安心」という心理が働くようです。

しかし、旧知の会社に転職するため、
いま勤務している会社を辞めようと考え、
また、簡単に辞められるような状況なのであれば、
その人材の能力は推して知るべしです。
転職の過程でスキルアップしていることなど、
期待できるはずもありません。

このような馴れ合いじみた仕事ぶりを「会社ごっこ」といいます。

「会社ごっこ」は採用や異動、評価などの人事だけに限らず、
内部統制で管理できないありとあらゆる部分で起こりえます。

そして「会社ごっこ」は、会社を再び傾かせるのです。



「割り勘」なの?

2013-02-14 23:13:27 | これが会社で生きる道
もらっておいて、こう言うのもなんですが、

「私と、○○さんと、△△さんと、□□さんからです。
 いつもありがとうございま~す」

なんて言われてチョコをもらっても、
もらったほうはちっともうれしくないのです。

この日は「義理」のためにお金がかかり、
女性にとって面倒な日であることはよくわかります。
けれども、べつに有名店のチョコじゃなくていいのです。
たとえチロルチョコの1個、キットカットの小袋1個でもいいから、
自分一人で配ったほうが、気遣いの心は伝わるものです。

「義理」でもせっかく果たすなら、
効果的にやらないともったいないです。
歓送迎会の割り勘じゃないんだから。