院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

メンタルケア懇話会に参加してきました。

2010-04-13 08:54:19 | 診療所

昨日とは打って変わって、気持ちのいい朝ですね。ここのところ晴れの日の日課になっている青毛堀川沿いのサイクリングは、花びらのじゅうたんと桜吹雪で最後の桜が楽しめました。

さて、寒かった昨夜はうつ病の診断と治療についての懇話会がありました。天気まで鬱々としていたのでうってつけの話題?!講師は順天堂大学越谷病院メンタルクリニックの河野るみ子先生でした。

まずは、神経症とうつ病の違いについての説明。神経症は性格の一部、うつ病は脳内ホルモンの不足ということで、かなり目からうろこでした。

なので、神経症はカウンセリングでいろいろ気づいていただくのが治療のポイント、それに対してうつ病はやっぱり薬がメインになるのだとのこと。薬の使い方は最近は副作用の少ないマイルドな薬も多く出ているのですが、特にやめ時が難しそうでした。神経症の場合は特に治療者にかなり依存というか自己の欠落している部分を投影してくるので、かなりしんどい気がしました。患者さんとの関係や、薬を使い分けるポイントは、やはり経験がものを言うのかもしれません。

精神疾患の方であっても、さまざまな体調不良から初診は内科に来ることが多いと思います。不思議と、冬場忙しいときには比較的そのような方は少ないのですが、木の芽時といわれる今頃に割合多いような気はしています。体の不調が本当に何かの病気からきているのか、精神的なものなのかをスクリーニングするのが、まず私の持ち分だと考えて診療に当たっていこうと思います。


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