週があけて2日間、ぐっと高い熱の患者さんが増えました。
インフルエンザのA型が多いです。
まだ熱の出始めで、偽陰性(本当はインフルなのに陰性とでてしまうパターン)になってしまったかなという方もいらっしゃいました。
検査のタイミングは、高い熱がでてから半日から一日たったところが一番いいのですが、やはり高い熱がでればすぐに見て欲しいのが人情ですよね。高い熱でも比較的楽そうにしている方には、一晩解熱剤をもっていっていただき、”夜高い熱が続いたら明日検査しき来てください。”とお話しした方もいらっしゃいますが、なかなか残酷なので迷うところです。
タミフル(抗ウイルス薬)の処方ですが、診断がつくと服用したい方がほとんどのようです。早くなおしたいから、といわれるとやはりお出ししてしまいますが、耐性(ウイルスが薬に強くなって薬が効かなくなること)のことを考えると、本来はある程度症例を限定したいところです。
”タミフルですぐ治るから、でなくて、予防接種でかからなくする、かかったとしても軽くして抗ウイルス剤を飲まずに済ます”これが鉄則です。
問屋さんのお話では、埼玉のこのあたりは毎年大きな流行はないそうで、予防接種の啓蒙が行き届いている地域なのかなと思っています。予防接種を打っている方が多くいらっしゃれば、そこで感染のチェーンが切れるので、ばばっと拡がらず小流行にとどまります。是非毎年打っていただきたいと思います。
打っても掛かってしまった方、なんだか申し訳ない気持ちになりますが、そんなわけで来年も打ってくださいね。