大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

最後の日本人

2014年06月29日 | 労働者福祉
最後の日本人
クリエーター情報なし
清流出版


昨日の講演で使ったキーワードのひとつが「人間観」でした。

講演のメインテーマは『しっかりとした人間観に裏付けされた高い志を持ったリーダーの養成が必要』。
この「人間観」なるものはひとりひとり違うでしょうから、私の「人間観」を押し付けるわけにもいきません。
しかし、私の「人間観」を知ってもらう必要はありますので、どう伝えればいいかずいぶんと考えました。
その結果選んだのがこの本です。

著者の斎藤明美氏は、週刊文春の記者を20年勤めた後独立し、この“最後の日本人”25名とのインタビュー記事を10年間にわたって婦人画報誌に連載しました。

巻頭はここから始まります。

「日本人とは何か―。
私にはその問いに答えるだけの見識は無い。
ただ、20年余りインタビュー記事を書く仕事をさせて頂くうちに焦燥感が募るようになった。
「あゝ、こんな人がどんどんいなくなってしまう」という焦り。
それは、指の間から砂がこぼれ落ちていくのをどうすることもできずに見つめている心細さと無力感に似ている。
たぶん私は、「こんな人」に日本人を感じたのだと思う。
「こんな人」の中に見た忍耐、努力、信念、謙虚、潔さ…、それを私は日本人の美徳と信じてきたのだと気づいた。
だから限りない憧れと敬愛の念を抱くのだと。
日本人とは何か―。
ここに登場して下さる方々が、即ち、私の答えである」


まさに私の「人間観」を伝えるのに最高の教材でした。
私もこんな日本人になりたいものです。

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