大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

主婦感覚

2014年09月16日 | 経済
近所のスーパーが今月いっぱいで店を閉めることになりました。
近所とはいっても車で20分はかかりますが、それでも家から一番近いスーパーでした。
県道沿いですし駐車場も広いのでシルバーマークでも行けるところでしたが、これから先シルバーマークはどこへ行くんでしょうか?
閉店後の計画を聞いたところ、どうやら安売り雑貨店らしいとのこと。
同様のお店はすでに3軒あるし、もう1軒新たに開業しても、きっと潰し合いになるだけです。
これらのお店にも食料品はありますが、防腐加工食品やインスタント食品ばかりです。
なんでこんなことになっちゃうんでしょうか?

昨日の日経新聞に『2つの「物価」 潜む節約志向』の記事がありました。
消費税増税後に起きた現象を「2つの物価指数」をもとに分析しています。
「2つの物価指数」とは、総務省物価指数と東大日次物価指数です。
総務省物価指数は、家電・食料・家賃・光熱費・教育など約600品目のデータをもとに表しているもので、俗にいう「消費者物価指数」です。
東大日次物価指数とは、全国約300店のスーパーの販売データを集計し東大が毎日計算しているものです。
スーパーの販売データですから、主婦の日常と直結しているデータです。
下表がそのグラフで、青線が総務省指数で赤線が東大指数です。

4月の消費税増税以降、ズレが目立っています。
消費税増税で消費者の購買力が落ちて、節約志向が広がったため、スーパーでは値下げで集客する動きが出てきた結果であるとしています。
全体はインフレ傾向にあるなかで、スーパー業界では生き残りをかけて値下げ競争に踏み切ったということでしょうね。
主婦は家計節約のために1円でも安いお店に走りますから、体力のないスーパーは脱落し閉店するという結末です。

最近は昔ながらの生鮮物の行商が流行っています。
個人商店は全滅していますから、少々高くても足のないお年寄り世帯はそれにすがって生きています。
魚屋さんとお豆腐の行商が2台になったそうですし、地域の野菜直売所も2軒になりました。
こうして昔に帰っていくんでしょうね。

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