大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

天才

2016年02月17日 | 読書
まとまった時間がとれる出張時は読書の時間に最適。
一冊はハードカバーの本、もう一冊は電子書籍にしたが、やはり紙ベースの方が読みやすい。


出張先の長野までの約3時間、一気に読み終えた石原慎太郎の「天才」。
なぜ田中角栄嫌いであるはずの石原がこの本を書いたのか?
その答えが最後の「長い後書き」にあった。

「…私はまぎれもなく田中角栄の金権主義を最初に批判し真っ向から弓を引いた人間だった。
だから世間は今更こんなものを書いて世に出すことを政治的な背信と唱えるかもしれぬが、政治を離れた今でこそ、政治に関わった者としての責任でこれを記した。
それはヘーゲルがいったように人間にとって何よりもの現実である歴史に対する私の責任の履行に他ならない。
私たちは今、現代という現実の中にその身を置いている。
その現代という私たちにとって身近な歴史的現実が、アメリカという外国の策略で田中角栄という未曾有の天才を否定し葬ることで改竄されることは絶対に許されるものでありはしない」
ロッキード疑獄事件の真相にもう少し深く突っ込んで欲しかったが、面白い本だった。

帰りの電車ではちょっと難解な重力波の話に挑戦したが、すぐに眠りについてしまった。
善光寺さんにもお参りし、昨夜はソバ焼酎と馬刺しを堪能したので、その疲れも出たのかな?

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