大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

厳しい世代連鎖

2015年01月12日 | 労働者福祉
この恵まれた社会に埋もれて、たくさんの問題が顕在化されずにいます。
自己責任の問題だと言って片付けてしまう人々が多い中、悩む人々を優しく受け入れる人々もたくさんいます。
そんな人の中に民生寮を続けるYさんがいます。

駆け込み寺とは違いますが、困った方々の一時避難所機能を持っています。
そんなYさんの話です。

その昔、家庭の問題もあったAさんをお世話しました。
Aさんはふたりの息子の親となりました。
ふたりとも結婚しましたが、兄の方は順調でなく離婚。
妻は子どもを置いて出ていき、残された子どもは精神的不安定が続いています。
出た妻は再婚しましたが、再婚先での生活が難しく家を飛び出し、Yさんの寮に訪ねてきました。

Bさんは3人の子どもを抱えた母親ですが、困窮だけでなく乱れた生活を送っていました。
ガミガミや暴力の毎日、今でいう児童虐待です。
Bさんの父親も仕事をせず酒飲みでガミガミでした。
結果的に3人の子どもは不登校だけでなく万引き窃盗行為がありました。
その子たちをYさんはしばらく預かりました。

発達障害・知的障害傾向のあったCさんですが、子どもの頃から問題児とされ、児童施設への入所を繰り返していました。
成人してからも借金や軽犯罪などの連続です。
実はCさんを育ててきた母親も心身の健康に恵まれず生活状況は厳しかったそうです。
Cさんも何度となくYさんの寮にお世話になっているそうです。


信じられない話かもしれませんが、すべて現代の実話です。
貧困の世代連鎖は社会全体で止めなければなりません。
Yさんの話を聞きながらほんとうにそう思いました。

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