大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

どこにも学びあり

2015年04月23日 | 日々徒然
私が若かりし頃、我が社では「トヨタ生産方式」が導入されました。
生産現場には「かんばん方式」が入り、それまでの生産指示書は無くなりました。
長いコンベア生産から少人数のライン生産に変わり、座り作業から立ち作業に変わりました。
生産現場や生産管理部の風景は一変しました。

トヨタから来た生産本部長は、まるで狂気の如く、この生産方式の定着に向けて社内を走り回りました。
そのうちに理解者が一人増え、二人増え、狂気のように走り回る人たちも増えていきます。
そうなると当然、会社の利益は増えていきますが、不満も増えていきました。
そのうちに労働組合主催の職場労使協に必ずその生産本部長の顔が現れるようになりました。
就業後行われるすべての職場労使協に出席したのですから、大したものです。

その後、この本部長が社長になりますが、いつもの口癖がありました。
そのひとつが「見える化」です。
ひと目で見てわかるようにする「見える化」です。
生産管理部時代には提案資料を1枚でまとめるように要求されました。
労組役員として向き合う時は、それを意識してできるだけ「全貌の見える化」を心がけて交渉しました。
たとえばこんな具合です。

長々と文で連ねるよりも、この図を示しながら口頭で交渉したほうが良かったような思い出があります。
これを契機にして、なんでもかんでも図示する癖がつきました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿