大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

現代の経営(生産性のコンセプト)

2015年04月08日 | 読書
統一地方選も政令市市長選もまったく盛り上がりをみせません。
これまでは最前線においてでしか関わりませんでしたが、ちょっと距離を置くだけで感じ方がまるきり変わります。
候補者があいもかわらず「あれをやります。これもやります」と叫ぶたびに、有権者の心は冷めていきます。
国と地方の借金が1千兆円を超えたことは多くの有権者が知るところです。
財源無きところでは公的福祉サービスも広がることがないことは半ば承知しています。
だからといって介護保険や生活保護の利用基準を厳しくしたりすることを理解せよとはなりません。
選挙制度を通信簿のようなものとしてみたらどうなるでしょうか?
60点以上を合格点として候補者全員を採点投票するのです。
ネット選挙を導入すれば可能でしょう。
全員合格もあり、その場合は総原資を議員数で割って議員報酬を決めればいいんじゃないのかな。
全員不合格なら首長も議会も不要ということです…こんなになったら楽しいでしょうね。

新訳 現代の経営〈上〉 (ドラッカー選書)
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


マーケティングとイノベーションと生産性に関わる仕事ぶりの結果が利益である。
利益の第一の機能は、仕事ぶりを判定するための尺度である。

生産性とは、最小の努力で最大の成果を得るための生産要素間のバランスのことである。
ある意味製造業においては、生産性の向上は肉体労働によってしか実現されない。
逆にそれは肉体労働をなくす努力、肉体労働を他のものに置き換える努力によってもたらされる。
こうして肉体労働を代替したものの一つが、資本財すなわち機械設備の力だった。
しかしそれは、筋肉から頭脳労働への代替による生産性向上の一部に過ぎない。

われわれは肉体労働だけが唯一の生産的活動であるとの生産性のコンセプトではなく、産出と業績をもたらすすべての活動を包含する生産性のコンセプトを必要とする。
たとえば二つの種類の間接費がある。
一つは生産的な間接費であって、肉体労働や設備に関わるコストを代替するものとしての、経営管理者や専門職に関わるコストである。
もう一つは、組織内の摩擦によって発生し、かつ自ら摩擦を発生させ、生産性に何ら寄与せず、むしろ生産性を阻害する人たちに関するコストである。

生産性の尺度を必要としているのは、個々の企業のマネジメントだけではない。
国民経済が必要としている。
今日、生産性の尺度の欠落は経済統計における最大の欠陥である。
この欠落が不況を予期し、不況に備え、不況と闘うための経済政策の効果を著しく弱めている。


マーケティングとイノベーションと生産性に関わる仕事ぶりの結果が利益である。
利益の第一の機能は、仕事ぶりを判定するための尺度である。
国民経済における尺度とはなんであろうか。
1千兆円を超える借金は何を物語るのであろうか。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿