大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

広島の日に思う

2014年08月06日 | 歴史
世界で唯一の被爆国日本。
最初の原爆は69年前の今日、広島に落とされた。
8月9日、二発目の原爆が長崎に落とされる。
この世とも思えないような地獄図が展開された。

長崎に原爆が落とされた日に突如、不可侵条約を破ってソ連が参戦、満州に取り残された50万人ともいわれる日本人は難民と化した。
侵攻してきたソ連軍や暴徒化した中国人民による暴行・略奪・虐殺は9月になっても続いたと言われている。
そして8月15日の終戦を迎えるが、戦争の恐ろしさ・原爆の怖さを身を持って体験した日本は、不戦の誓いを立ててそれ以降一切の戦争には加わらなかった。
戦争には正義がない…というより勝者が正義となるから、敗者には絶望と憎しみだけが残る。
世界中がきな臭くなっている今、だからこそ日本の役割は大切になっていると思うのだが、なぜかこの時期に不戦の誓いを捨てようとしている。
私には到底理解できない、なぜこの時期なのか?

歴史は繰り返す。
ヨーロッパの戦国時代に世界の覇権をめぐって争われた第1次世界大戦、同盟国(ドイツ、オーストリア、オスマントルコ・・)と連合国(イギリス、フランス、ロシア・・)の戦い。
日英同盟の関係から連合国チームに途中参戦した日本、そして戦争の長期化で起こったロシア革命・・・。
連合国が勝利し、敗戦国にとてつもない賠償を迫ったヴェルサイユ条約。
賠償金のため貧困にあえぐドイツ民衆と共産化を恐れた資本家を味方につけたヒトラーの出現、そして第2次世界大戦の勃発。
日本への原爆投下、そして終戦。

日本の驚異的な経済発展とバブル崩壊、アメリカの1極集中そして資本主義の暴走、NY同時多発テロに端を発したイスラムとの戦い、世界的な金融不況と異次元の金融緩和…貧困、多極化、混乱。
もはやアメリカに変わる世界の警察官はいなくなり、世界中で紛争が勃発。
資源を奪い合い、宗教をめぐって争い、独裁国家はミサイルを売りつけて生計をたてる。
日本も遅れじとばかりに軍需産業にGOサインを出し始めた。

69年前の8月6日を思いながら、今を考えてみた。

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