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北朝鮮 核実験の余波

2016年01月07日 | 政治
突然の北朝鮮核実験に世界中がざわついている。
特に隣国韓国の反応が気になったので、朝鮮日報を見たら社説が面白かった。
(面白いと言っては不謹慎だが、政治ってみなこんなんだろうか?)


「朝鮮日報日本語版」より抜き出し記事。

北朝鮮が4回目の核実験を強行した6日、韓国政界では与党セヌリ党と野党「共に民主党」の双方が北朝鮮を非難する声明を出し、国会で非難決議を採択する点でも合意した。
しかしその一方で、今まさに国の安全保障そのものが非常事態であるにもかかわらず、彼らは相変わらず互いへの批判をやめようとしなかった。

(中略)

与野党の院内執行部はこの日、労働改革関連5法の取り扱いをめぐり妥協点を探った。
ところが期間制法と派遣法の二つの争点について集中協議することを求めた与党と、残り三つの法案だけを議題とするよう求める野党の歩み寄りは一切見られなかった。
「共に民主党」と安哲秀(アン・チョルス)新党は北朝鮮が核実験を強行した事実が伝えられた後も、故・金大中(キム・デジュン)元大統領夫人の李姫鎬(イ・ヒホ)氏が「安哲秀氏を支持する発言をした」「しなかった」というあまりにも低次元の言い争いに終始した。
与党も公認のルールをめぐって親朴系(朴槿恵〈パク・クンヘ〉大統領を支持するグループ)ではない複数の候補者たちが対立すると、親朴系の議員が公認ルール特別委員会を辞任してしまった。
このように政界は「国民にとってどうでもいいこと」をめぐって争いばかりを繰り返しているのだ。

しかもこれらは全て北朝鮮による核実験が報じられた後のことだった。
この国の政治家たちは北朝鮮の核実験など眼中にないのだろうか。

(中略)

一般の国民が国の危機を実感できない時に、危機に対する警戒心を持たせ、国民を一つにするのは政治家の役割だ。
北朝鮮が核武装を完了してしまえば、韓国は北朝鮮に対して軽々しい行動はできなくなり、しかも対応を誤れば、1発の水素爆弾でソウル全体が灰になってしまうかもしれない。
ところが政界は誰の心にも響かないわずか数行の声明を出しただけで、この問題はもうこれ以上やることがないと考え、再び政争に明け暮れている。
このような政治家たちに自らの生命と財産をゆだねるしかない国民は本当に哀れと言わざるを得ない。

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